第5回乙女高原の草原を守る! 2004.11.23.

さむーい朝でした。ロッジ前のベンチには,こんなに長い霜が降りていました。霜の形容詞に「長い」なんて ミスマッチですが,でも,それが最適だと思われました。

草刈り前の草原の様子。ススキの草丈が1メートル半程度あることがわかります。

ボランティアを集めての草刈りは,今年が5周年。今回は今まででもっとも多い221人もの方が参加してくださいました。

いよいよ始まり。キッズ班はブナの森に出発です。

エンジン付の刈り払い機でどんどん刈っていきます。本当に頼もしいです。でも・・・,くれぐれも怪我しないでくださいね。

途中,テキトーに休む・・・というのが乙女の草刈りスタイル。

また,途中でテキトーに道草をくうのも乙女の草刈りスタイル。草に架けられていた鳥の巣(たぶんウグイス)を囲んで, しばし自然観察。

草刈りばかりでなく,遊歩道に張ってあるロープを回収,来年また使えるようにきちんと整理しておくのも大事な仕事です。

キッズ班は林道に降り積もった落ち葉を集めて,袋づめし・・・。

それをエッチラオッチラ運び上げ・・・

ブナじいさんの根元にかけてあげました。ブナじいさんは,乙女でもっとも太くて年寄りのブナの木です。 尾根に立っているので,根元の土がどんどん流れ,ここ数年,なんとなく元気もなくなってきているようです。 そこで,クリスマスを前に,落ち葉のふとんをプレゼントしようというのが,この企画。

最後にはこんなに立派になりました。

キッズ・ボランティアの企画と準備は乙女高原案内人の皆さん,お手伝いは成城大学の皆さん,そして,主役は 参加した約20人の子どもたちでした。

トン汁も,乙女の草刈りになくてはならない存在です。今年もおいしかったなあ。乙女のお母さん・お父さん,ありがとう。

目立たないけど,乙女の湿地には,その昔,捨てられたごみがいっぱい。それを丹念に発掘するグループがあったんですよ。

午後からは草の運び出し作業をしました。 伝統的に乙女高原では「草刈りした後の草は運び出す」という刈り草の処理をしていました。焼いて畑に入れたり, 牛馬の餌に混ぜたりしたそうです。ですから,この伝統を守って運び出しをするのが草原の保全をする一番の安全策。 担保は「乙女の歴史」です。また,科学的にも,刈った草を持ち出さないと,いわゆる「土壌の富栄養化」が進んでしまうし, 翌春の草たちの芽出しにも悪影響を与えるでしょう。

草刈り終了後,残っていける人には残っていただき,お茶会をしました。それにしても一日中,いい天気。おだかやだし, 暖かいし,風はないし。
とても気持ちよく作業をすることができました。
皆さん,来年もまた11月23日に,乙女で会いましょう。


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