□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第100号 2004.5.1. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【募集】 乙女高原の遊歩道づくり 5月9日(日) NEW! 2.【活動報告】乙女高原案内人養成講座2004,スタート! 4月18日 NEW! 3.【活動報告】絶景かな大烏! 4月25日  ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@5月9日(日),今年度の「乙女高原ボランティア第1弾」として,遊歩道づくりを します。古くなった杭を新しいのに取り替えたり,杭と杭をロープで結んだりしま す。どなたでも参加できます。ぜひ,おいでください。詳しくは「1」をお読みくだ さい。 ●A乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,5月12日(水)午後7時半から,牧 丘町総合会館です。ファンクラブ会員であれば,どなたでも参加できますので,どう ぞ,おいでください。 ●Bファンクラブの事務局が植原宅に置かれたのに伴い,会報の編集・印刷・発送も しなければならなくなりました。しかも,5月9日に遊歩道づくりをするので,その 1週間前には会員の皆さんのお宅に着くようにしたい・・・ということで,結構たい へんでした。宛名シールは奥山さんが作ってくださったので,後は編集と印刷です。 編集は2晩「午前様」をやり,どうにか完成。印刷は無理を言って,4月29日の祭 日にやってもらいました。午後3時にはできあがったので,持ちに行った帰りに「ク ロネコヤマト」の営業所に寄り,メール便について説明を受け,「これが安くていい ぞ。しかも,夜9時まで営業しているし」と判断しました。今日中に発送したかった ので,帰ってから映画のビデオを見ながら急ピッチで紙折りと封筒詰めの作業をしま した。遊びから帰ってきた息子たちにも手伝ってもらいました。その甲斐あって,午 後8時には300通の封筒詰めが完了。クロネコまで持ち込みました。@80円で2 万4千円です。年に4回発行するとしても,すごい金額になります。皆さん,ぜひ, ファンクラブに寄付をお願いします。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【募集】  ●乙女高原の遊歩道づくり●     5月9日(日)  乙女高原は標高1700メートル。冬は厳しく長いので,植物たちが花を咲かせるまで 何年もかかります。しかも,乙女高原は『亜高山性高茎草原』。そこに生える多くの 植物は背が高い分,踏まれることによるダメージが大きいのです。そのため,乙女高 原では遊歩道にロープを張り,そこから中には入らないようお願いしてきました。ま た,ロープに植物の写真入りの札をさげ,訪れた方々に植物の案内をしています。  今年も,古くなったくいを替えたり,くいにロープを結びつけたりという作業を行 います。春の乙女高原で,すがすがしい汗をかきませんか? ・主 催:牧丘町,山梨県,乙女高原ファンクラブ ・日 時:5月9日(日) 午前9:30〜午後2:00の予定      集合は乙女高原グリーンロッジ(電話0553−35−3866)      少雨決行。荒天の場合は15日(土)に延期します ・持ち物:べんとう,雨具,軍手。      掛け矢,なたなどの道具がある方は,ご持参ください。 ・服 装:作業のできる服装。      5月とはいえ,天気が悪いと寒いです。防寒の準備を ・作業内容:くい打ち,ロープ張り,草原内のごみ拾いなど ・その他:焼山林道(塩平−焼山峠)が工事のため閉鎖されています。  杣口林道(杣口−柳平)を経由して,乙女高原までおいでください。 ・問い合わせ/申し込み:牧丘町地域活性課内   乙女高原係(担当:雨宮)〒404-8550(牧丘町窪平350)  電話 0553(35)3111(内線141) ファックス 0553(35)3733 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【活動報告】  ●乙女高原案内人養成講座2004,スタート!●     4月18日(日)  乙女高原を守っていくためには,守っていこうとする人の心を育てることが重要。 そのためには,乙女高原の自然の成り立ちや素晴らしさを伝えてくれる『案内人』が 必要…と昨年スタートした『乙女高原案内人』。28名の第1期案内人の皆さんは胸に オリジナル・ワッペンをつけて,それこそ大活躍してくださいました。  4月18日,いよいよ第2期案内人の養成講座がスタートしました。最終的な受講者は 24名。当日は暑いくらいの晴天に恵まれました。牧丘町総合会館の大ホールで開講式 ならびに養成講座第1日目が行われました。スペシャル・ゲストは長野県白馬村在住 の今井信五さん。昨年の乙女高原フォーラムに雪を降らし(!),第1期案内人養成講 座の記念すべき開講式に雨を連れてきた(?)張本人ですが,さすがに来町3回目の今 回は日本晴れを連れてきてくださいました。  開講式に続いて,今井さんの「インタープリター概論」の講義。インタープリテー ションは地域の自然や文化を守る活動の一環として行われるものであり,インタープ リーを通して地域の自然や文化がよく見えてきて,インタープリターがいることで地 域の自然や文化が守られていくといいね…という言葉が印象に残りました。  続いて,植原の「乙女高原の自然」という講義。乙女高原の写真をスクリーンに映 しながら,乙女高原の自然の特徴と現状について詳しい説明がありました。  昼食をはさんだ午後は,今井さんと植原による「インタープリテーション体験」。 受講者を二つの班に分け,少人数で野外実習を行いました。「五感を使う」「人と自 然の関わりを読み取る」「マクロな目でみる」「動植物の名前にこだわらない」「ま ず体験。解説は最小限」といった『自然の見方・見せ方のコツ』を紹介しました。  養成講座では先輩である第1期の案内人の皆さんが大活躍。縁の下の力持ちとして 講座を支えてくださいました。坂田英明さん,加藤信子さん,小笠原恭子さん,岡田 修三さん,小林 茂さん,由井建蔵さん,本当にありがとうございました。  養成講座第2日目はいよいよ会場を乙女高原に移して5月23日(日),第3日目ならび に修了式は6月6日(日)です。申し込みはすでに締め切っていますが,ボランティア ・スタッフとして参加することは可能です。スタッフとして働きながら講義や野外実 習を体験したい方は事務局までご連絡ください。  なお,ファンクラブ世話人会では「養成講座はファンクラブ役員への負担が非常に 大きいので,3回(年)開催するのが限度だろう」と話し合われています。つまり,来 年が最後の養成講座になると思います。今年,受講できなかった方,来年の講座をお 見逃しなく! -------------------------------------------     3.【活動報告】  ●絶景かな大烏!●     4月25日  大烏は杣口林道を柳平方面に進んでいくと,右手奥に見える峻峰です。以前一度挑 戦したのですが,途中で道が途切れていて断念しました。そんな話を乙女高原案内人 の竹居小枝子さんにしたら,「それじゃあ連れて行ってあげる」とトントン拍子に今 回の話が決まりました。  4月25日9時に牧丘の道の駅に集まった8人でパーティーを組むことになりまし た。この中には,竹居さんがわざわざ道案内を頼んでくださった山登りの大ベテラン 金子正美さんもいらっしゃいました。2台の車に分乗して,途中まで行きました。  林道の脇に車を止め,いよいよ登り始めました。といっても,「ウグイスがきれい な声で鳴いているなあ」「ミソサザイも鳴いてるぞ」「湿地にヒキガエルの卵だ!」 「シカの糞が落ちてた」「エイザンスミレの花,きれいだなあ」「壊れかけたこの小 屋は何に使われていたんだろう?」「炭焼きの釜の跡だ」「オオルリの声,いいな あ」「ツツジのピンクがきれいじゃんねえ」「あれはミツバツツジというそうだよ」 「リスがまつぼっくりを食べた痕跡がたくさん落ちているよ」「エビフライにそっく り!」…といった感じで,つまり,いつものペースでした。  いよいよここから急斜面を登っていくという手前で大休止を取りました。金子さん から「このすぐ先に洞窟があるよ」というお話をお聞きし,好奇心旺盛の我々は,疲 れもいっぺんにふっとんだように現場に急行しました。  大きな岩がオーバーハングしていて,ところどころが洞窟状になっていました。 びっくりしたのは,岩から滴り落ちているしずくが結構大きなつららになっていたこ とです。4月下旬ですよ! ぼくはマグライト(懐中電灯)を持ってきていたので, 洞窟の中を照らしてみましたが,修験者がいたという証拠は見つけることができませ んでした。  「行くよ〜」金子さんの声で出発しました。すごい急斜面です。でも,ぼくがびっ くりしたのは,その斜度ではなく,ところどころ・・・とはいえ結構たくさん落ちて いる巨大な松ぼっくり。乙女高原の近くの森でも見つけたことがあり,いまだに答え が出ないでいます。親の木はトウヒにそっくりで,かなり大きくなります。乙女の斜 面に立つもみの木(ウラジロモミ)くらいでしょうか。トウヒだったら,その実はせ いぜい6センチくらいだと思うのですが,この「松ぼっくり(トウヒぼっくり?)」 は大きいものになると,長さ10センチくらいあります。図鑑には「ヤツガタケトウ ヒ」というのが載っていて,「これじゃないかなあ」と目星をつけているのですが, どなたか教えてくださいませんか?  面白かったのはこの「トウヒぼっくり」の「エビフライ」が見つかったことです。 ということは,ここに住むリスたちはこのトウヒぼっくりの種を食べているんでしょ うね。  頂上に着く前にお弁当を食べました。食べ終わって近くの崖に近づいてみて,びっ くり。すごい断崖絶壁です。怖くて腹ばいになり,匍匐前進して岩の先まで行き,下 を見ました。本当に恐ろしいほどの高さです。  ぼくらがいる岩の下のカラマツはまだ芽吹いてないのに,目を下にやるほどに芽吹 きが進んでいるのが,面白かったです。  すごくいい眺めです。直下はカラマツ林ですが,ちょっと先に林道と大きなトチノ キが見えます。姥栃のあたりです。小楢山は正面にどーんと見えるし,南アルプスの かなりの範囲が見えます。  「あそこだけ茶色が薄く見えるなあ。それにあの形,なんか見覚えが・・・」双眼 鏡で見てみると,それはまぎれもなく乙女の草原でした。草原の前にはロッジの屋根 も見えていましたから間違いありません。夏だったら屋根を木々の葉が隠してしま い,見えなかったでしょうね。  ぼくらが今いる岩場が雛岩だそうです。  少し休んで,ピークを目指しました。尾根道を進んで30分ほどで大烏山の頂上につ きました。金子さんが大事に持ってきたビールをみんなに分けてくださいました。  それにしても,いい眺めです。南に富士山,西に南アルプス(北岳も鳳凰三山も甲 斐駒も),北に八ヶ岳,金峰の五畳岩も見えます。東隣は乾徳山から黒金山。双眼鏡 で見ると,乾徳の山頂に人がいるのが分かります。  乙女の草原も見えています。ということは,乙女からも大烏や雛岩が見えているは ずです。しかも,乾徳山と乙女をつなぐ線上にこの大烏があります。ということは, 乙女の草原から見えている岩ごつごつの山頂をぼくはずっと乾徳山だと勘違いしてい たのですが,あれは雛岩だったんだなあ・・・ということが分かりました。  今回,大ベテランの金子さんに道案内と歩くペース配分を決めていただきました。 そうすることで,ぼくは道を探したり,時間を心配することから開放され,心から, しかも,安心して山の自然を楽しむことができました。やっぱり案内人って大事だな あと思いました。金子さんと,金子さんを紹介してくださった竹居さんにこの場を借 りて,感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。 ----------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3 電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,398人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので毎週ウイルスソフトのアップデートを行っていま す。 以上。