□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第104号 2004.5.16. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【活動報告】 雨の中の遊歩道づくり 5月9日 NEW! 2.【続・意見交換】 風力発電についての意見・情報 NEW! 3.【参加者募集】 新規事業・イタドリ刈り ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@山と渓谷社の「ごきげん!ハイキング」というシリーズの一冊「高原トレッキン グ(仮題)」に乙女高原が載る予定だそうです。来月発行予定です。お楽しみに。 ●A栃の葉書房から出版されている「趣味の山野草」という月刊誌の7月号に「乙女 高原花紹介」という,なんとカラー12ページの記事が載るそうです。こちらもお楽 しみに。 ●Bこのメルマの最後を見てください。ついに読者が400名を突破しました。今後と も乙女高原での取り組みをできるだけ多くの方に知っていただくために,読者を紹介 してください。よろしくお願いします。 ●C乙女高原案内人養成講座第2日目は23日(日)です。昨日,地形地質の時田講師の 下見に同行して乙女高原を歩いてきました。おもしろかったですよ。ロッジの前と草 原と森と,土がぜんぜん違うの! しかも,土をあるユニークな方法で観察したんで す。素手でやったんですが,足でもできます。どんな観察方法だと思います? 観察 した土の反応から付いた土の名前もあるんですよ。知りたい方は,ぜひ,スタッフと してご参加ください。 ●D乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,6月2日(水)午後7時半から,牧丘 町総合会館です。ファンクラブ会員であれば,どなたでも参加できます。どうぞ,お いでください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【活動報告】  ●雨の中の遊歩道づくり 5月9日●  スタッフの集合時刻までは曇りでしたが,参加者が続々と集まってくるころ,本格 的な雨になってしまいました。しかたがないので,グリーッロッジの中ではじめの会 をして段取りを整え,外に出からすぐに作業に取り掛かれるようにしました。  今回の参加者は今までで最多の35人。小学校6年生から,かなりの年配の方ま で,幅広い年齢層でした。牧丘町役場の職員,県森林環境部の職員,ファンクラブの 会員,乙女高原案内人・・・。そして,うれしかったのは,先日,活動協力費をいた だいた(株)田丸の社員が7名も参加してくださったことです(詳しくはメルマの09 9号)。皆さん,開始時刻の1時間も前から乙女高原にいらしたんですよ。  「遊歩道づくりといえば,この人!」というのは,牧丘の武井さんと塩山の飯島さ ん。初年度からの常連ですし,とにかくそのロープさばきのうまいことったらありま せん。お二人の手にかかると,まるで手品のようにロープがどんどん張られます。し かも,見ている限り,ほとんど力を入れているように見えません。それでもきっちり ロープが巻けてしまうのだから,驚きです。  ぼくも武井さんに教わりながらやってみましたが,なかなかうまくいきません。な んと言ったらいいかなあ・・・。胃検診の時,バリウム飲んで,上下左右に動くベッ ドの上に乗りますが,そのとき「右を上に」とか「もっと倒して」とか指示されるけ ど,なんだかこんがらがっちゃって,うまく体が動かせない・・・そんな感じです。 要するに,不器用なのですが・・・。  今年のハイライトは,新しいルートの開拓です。一番南側の「ツツジのコース」と呼 ばれているルートはレンゲツツジ群落の真っ只中を通っています。また,5年前には ほとんど森に飲み込まれそうになっていたところですので,切り株が多く,それにつ まづきそうになります。そこで,コースの一部を森の中を通すようにしたらと考えた のです。平日に町・県・ファンクラブの代表で下見をし,コースを決めました。  そして,今日は古いルートのくいを抜いたり,新しいルート上にくいを打ち込んだ り,通行の邪魔になる最低限の枝を切ったりしました。ちょっとだけですが,ミズナ ラの林の中をとおるようになりました。なかなかいいですよ。  午後まで作業をする予定でしたが,人数が十分でしたし,皆さん,午前中で作業を 終わらせようと一生懸命だったので,午前中で作業が終わってしまいました。本当に よかったです。  暖かいロッジのホールでお弁当を食べました。そして,とにかく早く作業をはじめ たかったので朝の会で割愛した自己紹介を簡単に済ませ,今年度の遊歩道作りが終わ りました。  とはいえ,遊歩道は張っただけではだめです。ゆるんだロープを張り直したり,動 いてしまったくいは打ち直さなければなりません。  また,ロープに,その時々に咲いている草花を紹介したカードをつるしていく作業 もあります。  自然を守ることに終わりはないのです。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【続・情報公開】  ●風力発電についての意見・情報●  新たに一件,情報が寄せられましたので,紹介します。  ●山梨のKさん●  牧丘ではありませんが,県内のほかの場所にも風力発電の計画があり,その概要で す。 風況調査の方法:高さ40〜50mのテストポールの、高さ40,30,20mの位 置に風向、風力計を設置し、10分間隔で測定、磁気カードに記録し、1ヶ月に一度 回収。2〜3年実施し、風配図を作成して、発電に必要な風力があるかどうかの判断 材料とする。調査費用は4〜500万円。 風力発電に取り組む理由:「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措 置法」が施行され、東京電力などの電気事業者は、全販売電力の約1.3%を自然エ ネルギーで賄わなければならない。 http://www.rps.go.jp/RPS/jsp/00/generalPage.jsp 買電事業者は、世界各国で実用化され、技術的にある程度確立されている風力発電に 注目している。日本でも、北海道、離島などで一部実用化に向けて動いている。 資金:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO※)の補助金で行う。 ※NEDO=第二次石油危機後の1980年に、我が国の技術開発の中核となる政府系機関と して設立され、現在、新エネルギー及び省エネルギーの開発と導入促進、産業技術の 研究開発、石炭鉱業の構造調整、アルコール製造事業及び石炭鉱害賠償等の5つの事 業を柱として実施してる。 http://www.nedo.go.jp/ 風車の間隔:500m位離れているのが理想的(風が干渉して風力が弱まらないた め)だが、直径80mの風車を300mの距離をおいて、3〜5基設置することを考 えている。事業費は一基あたり、2億円程度。 発電能力:欧州の発電機で、一基あたり1500kw/hの能力があり、これは70 0軒分の発電量に匹敵する。発電した直流電気を変電所で交流に変え送電線へ送る。 年間稼働率:約6m/秒の風で15〜30%稼働できることが条件である。耐用年数 は17〜20年で、設置7〜8年後にペイできる計算。 -------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●新規事業・イタドリ刈り●      6月12日(土)  乙女の草原の中にはイタドリばかりが元気がよくて,他の植物がほとんど姿を消し てしまったところがあります。  イタドリは秋の終わりにたくさんの種子を散布します。しかも,根茎に栄養を蓄え ておき,春先,ほかの植物が大きくなる前にいち早く背を伸ばし,まるで他の植物の 上に傘を開いたように葉を広げてしまいます。つまり,繁殖力が強く,かつ,ほかの 植物を抑えて成長してしまうということです。この5年間,イタドリだけしか見られ ない面積が確実に増しており,このまま放っておくと,乙女高原はイタドリだらけに なってしまうのではないかと危惧しています。  イタドリを根絶やしにするつもりはありませんが,勢力を弱めることはできないか と,一昨年・昨年とイタドリの刈り取り実験をしてみました。  その結果,年に一度イタドリが急激に成長するころイタドリだけを選択的に刈り取 れば,草原へのダメージを小さくしながら,イタドリの勢力を弱められることがわか りました。それが今回の作業です。  なお,作業後の草原の様子についての継続観察をしっかり行い,作業が本当に草原 のためになっているかどうかも検証します。 ■主 催:牧丘町,山梨県,乙女高原ファンクラブ ■日 時:6月12日(土) 午後3:00〜4:00の予定      集合は乙女高原グリーンロッジ(電話0553−35−3866)      少雨決行。荒天の場合は翌13日(日)同時刻に延期します ■持ち物と服装:軍手とかま(ある方のみ)。作業のできる服装。 ■作業内容:イタドリが優占している場所で,イタドリだけを刈り取る。 ■その他:焼山林道(塩平−焼山峠)が工事のため閉鎖されています。杣口林道(杣口 −柳平)を経由して,乙女高原までおいでください。 ■問い合わせ/申し込み: 【乙女高原ファンクラブ事務局】 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3 電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,407人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。