□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第106号 2004.6.5. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】 5月30日の乙女高原     2.【参加者募集】 イタドリ刈り・・6月12日(土)午後3時から     3.【参加者募集】 マルハナバチ調べ隊04・・1回目は6月27日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@いよいよレンゲツツジが4分〜5分咲きです。今日(6月5日)はとてもいい天 気で,青空と草や森の緑とレンゲツツジの赤がとてもきれいでした。くれぐれも乙女 高原へは杣口林道(杣口−柳平)を経由して来てくださいね。焼山林道(塩平−焼山峠) は工事中で通れません。工期は8月10日までです。 ●A草原では,いよいよイタドリがニューッと伸び始めました。放っておけば,まる で傘を開くように枝と葉を広げ,ほかの草花に覆いかぶさってしまうでしょう。2年 に渡る実験期間を経て,今年初めて「イタドリだけを刈り取って,イタドリの勢力を 弱くする事業」を行います。6月12日(土),午後3時から。グリーンロッジに集合し てください。(→ 2.) ●Bメルマ前号で,「小学館から出ている「BE−PAL」というアウトドア雑誌の 次月号に載ることになりました」と報告しましたが,この「次月号」とは7月号のこ とです。この雑誌,○月号が○月の前の月の中旬には店頭に並んでしまうのでやっか いです(!?) 。 ●C乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,7月7日(水)午後7時半から,牧丘 町総合会館です。ファンクラブ会員であれば,どなたでも参加できます。どうぞ,お いでください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【観察報告】  ●5月30日の乙女高原●  とってもいい天気。生命に満ち溢れていて,そこらじゅうから命のエネルギーが湧 き上がっているという感じの乙女高原でした。  たとえば,歩みを止め,観察したことをメモしていると,必ず低く,かすかな音が してきます。どこにいても,立ち止まるとその音が聞こえてくるのです。「耳鳴りか な?」とも思ったのですが,じっくり音の主を探してみて,ようやくわかりました。 昆虫たちの羽音だったのです。  鳥たちの声にも力強さを感じます。「オレは生きているんだぞ」って,一生懸命に 言ってるように聞こえます。アオジ,ホオジロ,アカハラ,コルリ,ヒガラ,コガ ラ,・・・。もちろん種類によって音色や節回しは違いますが,歌に込められている メッセージには共通性を感じます。だれも鼻歌など歌っていません。全身全霊を込め てうたっています。  春から夏にかけての乙女高原は命のエネルギーではちきれそうです。その中を一人 でゆったり観察しながら歩くと,そのエネルギーに自分の命のエネルギーも共振し て,いつしかいっしょになり,そして,自分の中にまわりのエネルギーが入ってくる ような錯覚を覚えます。自然から元気をおすそ分けしてもらっているようなもんで す。  みなさんも,そんな初夏の乙女高原にぜひ,おいでください。レンゲツツジばかり が乙女の魅力じゃないんですよ。  さて,この日,いつものようにロッジ前に車を止め,降りたとたんにエゾハルゼミ の大合唱に迎えられました。「ニニニニニ・・・,ミョーケン,ニニニニ・・・」こ の時期,晴れた日に乙女に行くと,必ず,寝るときまで耳に残っている声です。  そういえば,来る途中,焼山峠の近くで道に何かが落ちて動いていたので,車を止 めて近づいたら,エゾハルゼミがひっくり返ってもがいていました。かわいそうなの で,指を差し出して止まらせて,しばらくセミの様子を見たり,写真に撮ったりして いたら,「イテテテ!」 なんと,ぼくの指を木の枝と間違えたらしく,注射器の針 のような口を刺していたのです。セミの「逆」恩返しでした。・・・とはいえ,セミ に刺された経験のある人って珍しいだろうなあ。  成城大学の山小屋の脇から大窪山に登る遊歩道があります。今日はこのコースを歩 いてみることにしました。  サクラスミレのピンクやミツバツチグリの黄色が鮮やかだなあと思っていたら, ロールキャベツみたいな葉っぱの巻物発見。オトシブミという甲虫の親虫がやがて生 まれてくる我が子のために作った一人分の住居件食料です。この日一日で10個もの 葉っぱの巻物を発見しました。道では踏まれてしまうだろうと,森の中に戻しまし た。  黒くて柔らかい土に,シカの足跡がくっきりと残っていました。中には長さ5セン チほどの小さいものもありました。仔ジカかな? と思いました。  一つ目のピークを超えて,さあ下り坂というところで,前方から枯れ木を踏む大き な音が聞こえてきました。大きな動物が動いているのが見えました。シカです。ぼく の姿を見て,あわてて藪の中に姿を消すところでした。白いしっぽが印象的でした。  いよいよ大窪山への登り!というところで,おかしな景色に遭遇しました。このあ たりはあまり密でないカラマツ林の下にササが一面に生えているところです。そのサ サが遊歩道の両側1メートル分くらいだけみごとに葉がないのです。まるで,遊歩道 が車道で,その両側に広い歩道がつけられているような感じです。どうしてこんなこ とに?  ササの茎の先端をよく見ると,少しだけササの葉(の根元)が残っていて,何かに 引きちぎられたという感じがします。昨年,乙女の草原で見た,オオバギボウシの葉 が取られて(食われて)いた跡によく似ています。・・・ということで,「たぶん, これはシカが食べた跡だろう」と推測しました。  どうして大窪山の遊歩道を歩こうと決めたかというと,アズマシャクナゲの花を見 たかったからです。ところが,ぼくの記憶違いだったか,すでにアズマシャクナゲの 花は終わっていて,所々,その花殻が落ちていました。とってもきれいなんですよ。 赤といってもレンゲツツジのオレンジっぽい赤と違って,どちらかというとピンク系 の赤。同じツツジ科とはいえ,花が茎の先端にぐるっと輪になって咲くので,一段と にぎやかな感じがします。くそー。来年こそは,シャクナゲの花を見るぞー。  8:45に登り始めて,大窪山のピークに着いたのは9:30でした。地面が黄緑 色に揺れているように錯覚し,上を見ると,葉っぱのステンドグラスでした。錯覚で はありません。若葉が強力な日光に照らされるので,地面に黄緑色の影が映っていた のでした。  こずえ付近を大きなチョウがせわしそうに行ったり来たりしていました。時々,2 匹になり,寄り添うように飛んでは,また,離れていきます。  昨日,牧丘郷土文化館館長の古明地さんから,「昔は焼山から乙女にかけて, ずーっとレンゲツツジの群落だったんだよ」という話をお聞きしたのですが,その末 裔(?)と思えるようなレンゲツツジの小さな株がありました。  遊歩道を整備する際に,山頂の木を何本か切ったので,明るくなり,息を吹き返し たようです。  さらに遊歩道を進みました。大窪山のピークを人の頭にたとえると,急な坂道を下 り,ちょうど肩にあたるところに下りてきました。ここに以前から気になっている木 があります。  まず気になるのが落ちているものです。まつぼっくりみたいなのがたくさん落ちて いるのです。しかも大きい! 長さが7センチから大きいものでは10センチを超え ます。太さは3から4センチほど。図鑑を開くと,一番似ているのはエゾマツです。 でも,エゾマツは北海道にしかないはずだし,トウヒにしては,「ぼっくり」(球 果)が大きすぎます。  なるべく木から離れて,全体像を見ると,高木で,クリスマスツリーのような円錐 形をしています。でも,幹から出ている枝はみんな斜め上を向いていて,バンザイを しているようにも見えます。こずえに近いところで「ぼっくり」が下向きについてい るので,トウヒの仲間であることは確かです。  さらに図鑑を見ると,ヤツガタケトウヒかヒメマツハダがあやしそうです。  この木,ここにしかないのかな?と思っていたら,大烏山の中腹から上で,ずいぶ んたくさん見ました(メルマ100号 参照)。  どなたかこの木の名前,ぜひ教えてください。気になってしかたありません。 -------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●イタドリ刈り・・・6月12日(土)●     ■主 催:牧丘町,山梨県,乙女高原ファンクラブ ■日 時:6月12日(土) 午後3:00〜4:00の予定      集合は乙女高原グリーンロッジ(電話0553−35−3866)      少雨決行。荒天の場合は翌13日(日)同時刻に延期します ■持ち物と服装:軍手とかま(ある方のみ)。作業のできる服装。 ■作業内容:イタドリが優占している場所で,イタドリだけを刈り取る。 ■その他:焼山林道(塩平−焼山峠)が工事のため閉鎖されています。杣口林道(杣口 −柳平)を経由して,乙女高原までおいでください。 ■問い合わせ/申し込み: 【乙女高原ファンクラブ事務局】 -------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●乙女高原マルハナバチ調べ隊2004●   ○調査日:6月27日(日)…女王バチが飛んでいる姿が見られるかも。      8月 8日(日)…働きバチがたくさん見られる。      9月12日(日)…オスバチ(超レアもん)が見られるかも。 ○午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定  集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ○ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人  小学校4年生以上。ただし,それより小さいお子さん連れの隊員も認めます。 ○日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ○持ち物は筆記用具,弁当,ぼうし,飲み物,防寒具。(もっている方は)うで時計,双眼 鏡。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,409人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。