□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第108号 2004.6.20. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【オピニオン】 イタドリ刈りにいたるまで・・・植原 彰 NEW! 2.【活動報告】 イタドリ刈り・・6月12日     3.【参加者募集】 マルハナバチ調べ隊04・・1回目は6月27日 NEW! 4.【参加者募集】 夏の自然観察会・・1回目は7月25日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@乙女高原は,レンゲツツジのピークが過ぎ,アヤメが満開です。夏の花のトップ をきって,ノアザミも咲き始めました(6月17日)。繰り返しになりますが,くれぐ れも乙女高原へは杣口林道(杣口−柳平)を経由して来てくださいね。焼山林道(塩平 −焼山峠)は工事中で通れません。工期は8月10日までです。 ●A「趣味の山野草 7月号」(栃の葉書房,B5判,1050円)に乙女高原の記事が 載りました。いいえ,「載った」なんてもんじゃありません。巻頭カラーで,なんと 10ページ! 乙女高原ファンクラブのこともちゃんと書いてあります。記事の内容 やきれいな写真については大満足なのですが,この本,「山野草を育てよう」という 人が読者らしいので,それがちょっぴり心配です。 ●B乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,7月7日(水)午後7時半から,牧丘 町総合会館です。ファンクラブ会員であれば,どなたでも参加できます。どうぞ,お いでください。 ●C今年の夏休みはすごいです。週末に乙女高原を訪れれば,必ず乙女高原案内人が 待っててくれて,希望すれば,草原を案内してくれます。乙女高原案内人の自主活動 として準備中です。請うご期待!!! ●Dメルマ前号で巻末に載せると宣言したクイズの答えが載っていませんでしたね。 すみません。  1 花の写真の横についているイラストは? 花の背丈を人の身長と比べた目安。  2 花の番号の色は? 花の咲く時期をあらわしている。たとえば,ピンクは春。  3 どうして花に番号が? インタープリテーションしているとき「これは○番の 花ですよ」と説明しやすくしたので ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【オピニオン】  ●イタドリ刈りにいたるまで・・・植原 彰● ●植物たちのせめぎあい  乙女高原では,これまでも「植物同士のせめぎあい」があり,ある種類が増えたり 減ったりしました。  ぼくの記録の範囲内では,まず1980年代のヨモギ。ヨモギが草原内でぐんと増えた のですが,いつのまにか目立たないまでになりました。次はアレチマツヨイグサ。道 沿いに見られるなと思っていたら,たちまち,草原内にはびこってしまいました。 1993年にはその黄色い花がかなり目立ち,どうなるか心配でしたが,その後はむしろ 減っています。ヒメジオンもいったんはやたらと増えましたが,今はそんなでもあり ません。最近では,おととし,遊歩道ぞいにコスモスを見つけて,その後を心配した のですが,増える気配はありません。  このようにある植物が急に増えることがあっても,その多くは,やがて没落し,そ の後は細々と暮らしている・・・というパターンが圧倒的に多いように見えるのです が,見ていて,その例外がイタドリです。 ●イタドリは別?!  ぼくの記憶では,乙女でボランティアによる草刈りや遊歩道作りを行う前は,イタ ドリはそんなに多く見られる植物ではありませんでした。しかし,この5年ほど,イ タドリがどんどん増え,草原内にはイタドリぐらいしか生えていない所まで見られる ようになりました。イタドリは根っこに栄養をたくさん貯めておいて,春,まわりの 植物が生長する前に,ニューッと抜きん出た成長をし,まわりの植物に傘をさすよう に葉を広げてしまうので,イタドリだけしか見られないような場所が出現したのだと 思います。しかも,このイタドリ,非常に多産で,種を風で飛ばすタイプです。子だ くさんで,しかも,貯金もしっかり持っているのですから,強さも倍増です。  乙女高原でイタドリが減る傾向は見られません。もしかしたら,遊歩道をきちんと 管理して人が草原内に入らなくなり,乙女高原が彼らの天国になったのかもしれませ ん。あるいは,初冬の草刈りが彼らの生存にとって有利に働いているのかもしれませ ん。 ●イタドリ実験  いずれにしても,このままだとイタドリの一人勝ちになってしまいそうだったの で,一昨年からイタドリの勢力を削ぐ実験を始めました。  おととしは,7月に2アールほどの広さでイタドリを全部刈ってみました。この時 期にはイタドリはもう葉を広げきっていますから,イタドリへのダメージは抜群でし たが,イタドリを刈ったところにはほかの植物がほとんど生えていませんでしたの で,ヒメジョオンやアレチマツヨイグサに絶好の繁殖地を与えてしまった格好になり ました。  去年は本格的に10メートル×10メートルのコドラートを二つ作りました。そし て,6月中旬にコドラート内のすべてのイタドリを根元から刈り取り,その後の様子 をコドラート外と比べながら調べました(詳しくはホームページ「ウエちゃんの自然 観察記」を)。その結果,この時期に,イタドリを根っこから抜き取るのでなく,根 元から刈り取っただけでもイタドリの勢力を十分弱められることがわかりました。 根っこから抜き取るわけではないので,ほかの植物へのダメージを少なくすることが できます。  そこで,今年,大々的にイタドリを刈ってみることにしたわけです。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【活動報告】  ●イタドリ刈り・・6月12日●  なんとなく雨が降り出してきそうだったし,すでに大勢の方が集まっていたので, 予定より20分早く,2:40からイベントを開始しました。  作業フィールドは2箇所。「島」の森と林道に挟まれた「下区画」と, 遊歩道 「草原のコース」のシラカバやダケカンバの独立樹下の「上区画」です。両方とも牧 丘町役場の雨宮さんが持ってきてくださった杭を打って場所を決め,山梨県林務環境 部の善積さんと川島さんが測量してくださいました。  あとは,集まった参加者22人で手分けして,ひたすらイタドリを刈って,ロッジ 前広場まで運び,そこで,小出さんと小林(直)さんが計量し,鈴木さんが記録し・ ・・というのを繰り返しました。刈ったイタドリは大人の身長ほどの背丈があり, ロッジまで抱えて運ぶのが大変でした。はかりも10キロのものと4キロのものしか 用意してなかったので,ちょっと効率が悪かったです。来年の課題でしょうか。  結局,上区画からは約300キログラム,下からは180キログラム,合計480 キログラムものイタドリを刈り取りました。ほんとうにぴったり1時間で作業は終了 しました。  このうち,ちょうど10キログラムを植原が家に持ち帰り,ベランダに広げて乾か しました。その後1週間がちょうど梅雨の中休みで太陽がさんさんと照る暑い日が続 きました。1週間後,カラカラに乾いたようなので計ってみると,3.2キログラム ありました。つまり,68パーセントは水分だったということです(もっとよく乾か せば,もっと水分が抜けるのでしょうか?)  あとは山梨県林務環境部から面積のデータが届けば,単位面積あたりのイタドリの バイオマスがわかります。  さて,イタドリ刈りをした草原が,今後,どうなるかも,とうちゃんと見極めなく てはなりません。ワクワクしながら,反面,ハラハラもしています。 -------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●乙女高原マルハナバチ調べ隊2004●   ○調査日:6月27日(日)…女王バチが飛んでいる姿が見られるかも。      8月 8日(日)…働きバチがたくさん見られる。      9月12日(日)…オスバチ(超レアもん)が見られるかも。 ○午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定  集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ○ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人  小学校4年生以上。ただし,それより小さいお子さん連れの隊員も認めます。 ○日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ○持ち物は筆記用具,弁当,ぼうし,飲み物,防寒具。(もっている方は)うで時計,双眼 鏡。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   4.【参加者募集】  ●夏の自然観察会・・1回目は7月25日●   標高1700メートルの夏を満喫!・・・乙女高原自然観察会 〜乙女高原案内人が「乙女高原のとっておき」をご案内します〜 ●日時 パート1 7月25日(日)       パート2 8月29日(日)  (少雨決行)  午前10時から午後3時(受け付けは9時半から) ●集合場所 乙女高原グリーンロッジ前 (電話0553−35−3866) ●定員 30名(先着順) ●参加費 どなたでも100円(保険料) ●持ち物など 筆記用具,弁当,飲み物,雨具,帽子,動きやすい服装。(あれば ・・・)虫眼鏡,双眼鏡などの観察用具,ポケット図鑑など。 ■申し込みの際には,パート1に参加するのかパート2なのかをはっきりおっしゃっ てください。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,411人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。