□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第111号 2004.8.4. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【お尋ねします】 犬を連れて遊歩道を歩いちゃダメなの? NEW! 2.【活動報告】 乙女高原案内人フォローアップ研修会…8月1日 NEW! 3.【活動報告】 御坂中学校の子どもたちを案内…8月3日     4.【参加者募集】 乙女高原マルハナバチ調べ隊2004…8月8日     5.【参加者募集】 夏の自然観察会…2回目は8月29日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@7月25日,山梨放送(YBS)テレビの県作製の番組で,乙女高原が紹介されてい たようなのですが,どなたか見た方はいらっしゃいますか? また,夏の観察会,マ ルハナバチ調べ隊のPRをマスコミ各社(新聞は山梨日日,朝日,毎日,読売,産経。 放送局はNHK,YBS,UTY)にお願いしているのですが,実際に載った記事を 読んだり,番組を見聞きした方は,ぜひ教えてください。一人で全部をチェックする のは不可能ですから・・・。 ●A8月8日(日) の「マルハナバチ調べ隊2004 第二日目」,まだ参加者の受け 付けをしています。参加申し込みは,乙女高原ファンクラブ事務局まで(このメール に返信していただければ結構です)。 ●B乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,8月18日(水)午後7時半から,牧 丘町総合会館です(牧丘に文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」がある のですが,その坂を下ったところの建物)。ファンクラブ会員であれば,どなたでも 参加できます。どうぞ,おいでください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.新コーナー【お尋ねします】  ●犬を連れて遊歩道を歩いちゃダメなの?●  乙女高原案内人の話し合いの中で「虫や草花を取っている人を,どう注意するか」 「ロープを超えて草原の中に入っている人に,どう声をかけるか」などが話題になっ たことがあります。  それらの問題のひとつとして「草原内の遊歩道を犬を連れて歩いている人にどう対 処したらいいか?」というのがありました。その場では結論が出ませんでした。多く の方から情報やご意見をいただきたいので,ここで問題提起をします。  今,犬を本当の家族の一員として扱っている人が多くなりました。ですから,乙女 高原に犬といっしょに来た(犬を連れてきた・・・のではありません)場合,その犬 といっしょに草原内を歩くことは,しごく自然なことです。そんな人に向かって「犬 を草原内に入れるな」なんて言えば,「犬の(当然の)権利を奪うな」と言い返され てしまいます。もし,「入れるな」と言うなら,それなりの根拠を説明しなければな りません。 ●もし犬を入れることによって問題が起きるとしたら,それはどんな問題? 犬の臭 いが持ち込まれること? たとえばネズミなど小動物を追いまわしてしまうこと?  乙女高原にとっての外来植物のたねが犬の毛皮等に付いて入ってしまう可能性? 犬 の嫌いな人も草原を楽しむ権利があるはず? 糞尿? 捨て犬?・・・これは大問題 だよね。 ●そもそも,もうすでに多くのニンゲンが歩き回っている草原です。ニンゲンが歩き 回るだけで,すでに自然に大きなインパクトを与えていると思うのですが,そこに犬 が入ることによって,そのインパクトをはるかに超えるような問題が起きるのでしょ うか? ●もし犬を入れることが不可避だとして,飼い主にどんな注意をしてもらえばいいの か? ●いろいろな自然公園(国立公園,国定公園,県立公園,・・・)では,この問題に どのように対処しているのか? 実例を知っていたら,教えていただきたいと思いま す。  以上のような疑問・課題について,知っている情報やご意見がありましたら,ぜ ひ,聞かせてください。このメルマ上でも情報・意見の共有をしたいので,寄せられ たご意見は基本的に公開させていただく予定です。 -------------------------------------------    2.【活動報告】 ●乙女高原案内人フォローアップ研修会…8月1日●  なんと案内人が30名も集まり,とてもにぎやかな研修会になりました。この日はい ろいろな計画がてんこ盛り。順を追って,報告します。 ●その1 フォローアップ研修会・インドア編  まずはグリーンロッジの中で,講義を聞く研修です。  ウエハラが,「自然観察会の流れ」と題して,1日の自然観察会の流れ,一つ一つ の自然観察の仕方について説明しました。この中で,一番伝えたかったことは,「自 然観察会は野外講演会ではない」ということです。  自然観察会と銘打って,「自然」と「参加者」の間に割って入り,長々と話をして いる「インタープリター」を見かけることがありますが,そんなのはインタープリ ターではありません。これでは,せっかく自然と親しみに来ている「参加者」と「自 然」の間に「インタープリター」という壁を作ってしまうことになります。それに, 講演会なら室内でいつでもできますが,自然観察は一期一会です。その時,その場所 でないとできない自然観察を一番大切にしましょう。  大事なのは,「参加者」が「自然」と触れ合うきっかけをいかに作っていくかとい うことです。つまり,「自然と参加者の間に割って入る」のでなく,「自然」を前に した「参加者」を,後ろからそっと押してあげる・・・そんなイメージです。  次に,安全対策についての話をしました。普段からの勉強(危険生物を知る=見分 け方,予防策,処置方法),研修(救命救急法,けが人の搬送法,・・・),下見の 実施などを積み重ねていくことの大切さを強調しました。リスクをゼロにすることは できないけれど,リスクをできるだけ少なくし,万が一のことがおきた場合もきちん と対処できるようにすること,つまり,リスクマネージメントが大切だという話をし ました。  乙女高原ファンクラブで用意している救急セットについての説明もしました。セッ トの中にどんなものが入っているか知らなければ,いくら持っていてもただの箱です ものね。  最後に,乙女高原案内人として慣れたからといって天狗にならず,かといって自信 を持って活動を続けるためには,自己評価が大切・・・と,評価項目の説明をしまし た。案内人として活動した後ばかりでなく,する前も,以下のチェックリストに目を 通してみるといいと思います。(最後の一つだけは,このメルマ用に書き加えまし た) □1)体調を整えて参加できましたか? □2)みだしなみはきちんとしていましたか? □3)案内人同士で打ち合わせを十分しましたか? □4)資料(説明用の写真,図鑑,絵本,プリントなど)・道具(虫を入れて見せる 容器 など)などの準備はしましたか? □5)時間を守って活動しましたか?(これを軽視する人が意外と多い) □6)参加者の安全を確保することができましたか? □7)聞き取りやすい声でしたか? (声の大きさ,はっきりした発音) □8)難しい言い方が多くありませんでしたか? □9)一方的に説明するのでなく,言葉のキャッチボールをしながら進められました か? □10) 不確実なことまで,断言するようなことはありませんでしたか? わからない こと は「わからない」と言えましたか? □11) 参加者の活動を促すような言葉がけができましたか?  (「この葉にさわってみましょう」「においをかいでみましょう」「林の中と外で は, どうちがいますか?」「実の中のたねの数を数えてみましょう」など) □12)ここまで読んでも,「他人のこと」と思っていませんか? ●その2 フォローアップ研修会・アウトドア編  午前中の残った時間は,草原を歩きながらの自然観察です。30人という大所帯だっ たので,ぼくは途中,まったくといっていいほど解説はせず,案内人の皆さんが自由 に自然観察するのにお任せしました。とはいっても,途中にたとえば花に詳しい案内 人の方々が入ってくれましたので,知らない方はどんどん聞いていたようですが。  ぼくが行ったインタープリテーションは2つだけ。  ひとつは「ゲレンデ」のてっぺんから草原を見ながら,乙女高原の将来を考えるイ ンタープリテーション。「電柱や林道の向こうに林が見えますね。でも,今から40年 前まで,あの林も道のこちら側と同じように草原でした。では,どうして,向こう側 だけ草原が林になってしまったと思いますか?」 今から40年前のスキーをしている 写真を見せながらのインタープリテーションです。  もうひとつは斜面下の,通称「島」と呼んでいるシラカバ林の前です。「ここだ け,ほかの場所と違って,あきらかに花の種類や数が少ないでしょう? なぜだと思 いますか?」 じつは20年前まで毎年6月に「つつじ祭り」の歌謡ショーが行われて いて。そのステージがここにあったんです。20年すぎても,いまだに自然が回復して いないんですよね。  乙女高原を訪れた人が乙女高原案内人に何を望むかといえば,圧倒的に「花の名前 を教えてほしい」ということだと思います。そのリクエストに上手に答えながらも, このような「自然を守る」につながっていくようなインタープリテーションを心がけ てもらいたいなあと思います。 ●その3 8月8日やまなし山の日観察会の打ち合わせ  ここからは案内人の坂田さんの司会で話し合われました。坂田さんは1週間以上も 前から,この日のために企画書を練りつづけていたんですよ。いろいろ建設的な意見 が出てきて,午前→9人ずつ4つのグループで草原内を歩く(同メニュー),午後→ 6つのメニューを準備し,各自に好きなところに参加してもらう・・・という流れが できました。観察会全体を貫くテーマは「乙女高原を五感で観る」です。 ●その4 乙女高原案内人総会  引き続いて,ここからは小林さんの司会で,乙女高原案内人の「総会」が行われ, 以下の項目が承認されました。その後,幹事,幹事長,事務局長もすんなり決まり, 乙女高原案内人の新たな1ページが始まりました。  ・乙女高原案内人による組織を作ること・・・乙女高原案内人会  ・幹事会を発足させること・・・定例会は持たない。  ・幹事,幹事長,事務局長を選ぶこと・・・ボランティア活動なんだから,立候補 で  ・連絡網を作ること・・・ネット+電話  ・ニュースレターを発行・発送していくこと・・・とりあえず事務局が編集局を兼 ねる  なんだかワクワクするでしょう? 皆さんも案内人の仲間に入りませんか? 来年 が案内人養成3年計画の最終年度,つまり,来年が最後の養成講座開催となります。 来年こそは養成講座を受講したいという方は,今のうちからご連絡ください。要項が できたら,すぐに送るようにします。 -------------------------------------------    3.【活動報告】 ●御坂中学校の子どもたちを案内…8月3日●  今年も牧丘の3つの小学校で乙女高原自然教室が行われました。でも,どこからも 案内人招聘要請はありませんでした。ちょっと落ち込んでいましたが,案内人の一人 でもある谷沢さんが勤めている御坂中学校の1年生22人がこの日,乙女高原を訪ね, 乙女高原案内人の有志とともに高原の一日を堪能しました。  子どもたちは「総合的な学習の時間」の一環として来ていました。9月には一人一 人,模造紙に学習したことをまとめて,発表するのだそうです。  午前中は全員同じコースをてっぺんへ。そこで,フォローアップ研修会と同じよう なインタープリテーションを行いました。  午後からは「ブナじいに会いに行こう」「花をもっと観察しよう」「虫をもっと観 察しよう」の3つのメニュー別に行動しました。  まとめをしてから,特別講座として「マルハナバチ講座」をオマケで開催しまし た。マルハナバチの紙芝居を見たり,勉強したことをプリントにまとめたり,シール をはったりしました。  とても素直な子たちで,案内しているこちらも楽しめました。「また来てね」とは 言いましたが,何しろ長い道中。中にはバス酔いしてしまった子もいたそうです。で きれば,もっと近くの子に来てもらいたいなあ・・・。  それにしても,さすが谷沢さん(先生)は乙女高原案内人。案内人であるをこんな 形で利用するなんて,とってもセンスいいなあと思いました。だって,平日に学校外 講師を6人も確保できちゃったんですよ! しかも,乙女高原の案内を実際にしてい る人です。これはすごいことです。  学校の子どもたちへのインタープリテーション,育成会などの社会教育としてのイ ンタープリテーション,・・・・。乙女高原案内人で承りますよ。もちろんボラン ティア活動なので,どうしても都合がつかないということもありますが,それも含み おきいただいた上で,希望があれば事務局までご相談ください。(なお,営利目的の ものについては,案内人の活動とは別に相談させてください)  8月24日(火・午前)には春日居町の国府地区の子どもたちへのインタープリテー ションを引き受けています。  この地区は,廃れていた地域の伝統である「国府囃子」を子どもたちが引継ぎ,毎 週日曜の午前中,公民館で笛や太鼓の練習をしています。その指導者のお一人である 海野さんがたまたま今年グリーンロッジの管理人をなさっていることから,その子た ちの乙女高原でのキャンプが実現することになったそうです。案内人のどなたか,一 緒に子どもたちと自然と遊びませんか? -------------------------------------------    4.【参加者募集】 ●乙女高原マルハナバチ調べ隊2004●   ○調査日:6月27日(日)…終了      8月 8日(日)…働きバチがたくさん見られる。      9月12日(日)…オスバチ(超レアもん)が見られるかも。 ○午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定  集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ○ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人  小学校4年生以上。ただし,それより小さいお子さん連れの隊員も認めます。 ○日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ○持ち物は筆記用具,弁当,ぼうし,飲み物,防寒具。(もっている方は)うで時計,双眼 鏡。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   5.【参加者募集】  ●夏の自然観察会・・2回目は8月29日●   標高1700メートルの夏を満喫!・・・乙女高原自然観察会 〜乙女高原案内人が「乙女高原のとっておき」をご案内します〜 ●日時 パート1 7月25日(日)・・・楽しく終了       パート2 8月29日(日)  (少雨決行)  午前10時から午後3時(受け付けは9時半から) ●集合場所 乙女高原グリーンロッジ前 (電話0553−35−3866) ●定員 30名(先着順) ●参加費 どなたでも100円(保険料) ●持ち物など 筆記用具,弁当,飲み物,雨具,帽子,動きやすい服装。(あれば ・・・)虫眼鏡,双眼鏡などの観察用具,ポケット図鑑など。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  xxxxxx@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,417人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。