□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第113号 2004.8.24. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【ただ今調査中】 シードトラップ…久保満佐子さん NEW! 2.【お答えします】 犬を連れて遊歩道を歩いちゃダメなの?(その2)     3.【参加者募集】 夏の自然観察会…2回目は8月29日     4.【参加者募集】 乙女高原マルハナバチ調べ隊2004…9月12日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@焼山林道は現在も通行止め。9月10日までは確実に通れません。乙女高原へは杣 口林道(杣口−柳平)を経由して来てください。 ●A8月29日(日) は乙女高原・夏の自然観察会です。10時にグリーンロッジ前集合。 今年の観察会はこれでおしまいです。この時期,夏の花たちが咲き終わりの姿を見せ るので寂しい印象を持つ人が多いのですが,なんのなんの。秋に咲き出す花も夏と同 じくらい多いんですよ。しかも,かなりの個性派ぞろい。夏のお花たちが散った後と 秋のお花を両方見られるのですから一石二鳥です。ぜひ,周りの方を誘っておいでく ださい。 ●B乙女高原の「マルハナバチ相」はめまぐるしく変わっています。8月中旬はあれ ほどオーちゃんが多かったのに,今はトラちゃんが多いです。9月12日は,今年最後 の「マルハナバチ調べ隊」です。やはり10時にグリーンロッジ前集合。働き蜂より一 まわりも二まわりも大きな女王蜂に会えるかも・・・。 ●C乙女高原ファンクラブの次回世話人会は,9月15日(水)午後7時半から,牧丘 町総合会館です(牧丘に文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」があるの ですが,その坂を下ったところの建物)。ファンクラブ会員であれば,どなたでも参 加できます。どうぞ,おいでください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【ただ今調査中】   ●シードトラップ● … 久保満佐子さん  今,乙女高原に行くと,草原の中に虫取り網を上向きにしたような網がいくつか置 いてあるのが目に付きます。これはシードトラップというものです。シードはたね, トラップは落とし穴。つまり,シードトラップは直訳すると「たねの落とし穴」とな ります。  これを仕掛けた人は乙女高原案内人で,山梨県立森林総合研究所にお勤めの久保さ んです。久保さんからシードトラップを設置する目的についてのメールが届きまし た。(一部,ウエハラが手を入れました)  どんな結果になるのか,楽しみですね。 ●久保さんからのメール  今回のシードトラップ設置の目的は,草原に侵入する樹木種子の種類と量を調べる ことです.それによって,草原と樹林化の関係を見たいと思っています.乙女高原ほ どの面積だと,林縁と草原の真ん中でそれほど違いはないのではないかと思い,それ を確かめるために,林縁と草原の真ん中の両方の場所に設置しました.  調査の結果,もし林縁も草原の真ん中も同じように,たくさんの樹木のたねがト ラップに入っていたとすると,「乙女高原の面積だと(草原の真ん中までも樹木のた ねが飛んできて)樹林化は容易であるが,みんなの管理によって樹林化を防ぎ,草原 を保っている」という結論になるかと思います.  じつは,現在,他の草原でもシードトラップをはっているのです.上九一色村の本 栖湖の側にあり,本栖高原または上ノ原と呼ばれているところです.そこは県有林地 で昭和29年から植栽活動が行われてきたのですが成功せず,現在でも40haに及ぶ 草原があります。植林が失敗した原因は冬期の寒害などにより樹木が枯死してしまう ことや,富士山の麓で火山灰地域なので土壌に栄養分が少ないことではないかと考え られています。また,面積が40haにもなり広いので,自然な状態でも樹木のたねが飛 んでくるのがたいへんという事情もあり,森林に遷移するのが困難なようです。  日本では長いスケールで見ると草原は樹林化すると思いますが,種子源と草原の面 積との関係もあると思うのです.そんなこんながわかるとおもしろいと思っていま す。  メールでいただいた疑問ですが,たしかに種子の同定は困難です.頭が痛くなりそ うですが,がんばりたいと思います・・・月に一度回収しに行きます.トラップは1 1月までおかせていただきます. -------------------------------------------    2.【お答えします】   ●犬を連れて遊歩道を歩いちゃダメなの?●・・・その2  「草原内の遊歩道を犬を連れて歩いている人にどう対処したらいいか?」について の続報・・・というか,続意見です。 ●C環境省で自然公園内への持ち込み禁止を検討?・・・ウエハラ  半場さんのメールに「法的な規制は無いようです」とありますが,今はなくとも, 今後(来春?)にはできるのでは?・・・というのも,こんな新聞記事を見たからで す。  読売2004.7.7.(1面トップ)「国立・国定公園 動植物 持込禁止」  国立公園の一部では現在,動植物の採取が禁止されているが,持ち込みは野放し状 態だった。環境省は今後,禁止地域や動植物種の範囲など,具体的な規制内容を検討 し,来春にも自然公園法の政令を改正する。  この記事を「ペットの持ち込みも当然規制する」と,ぼくは読み取ったのですが, 違うかなあ。 ●D犬にしつけていること・・・山中湖村の半場さん  犬連れ込み犯の半場です。昨日も乙女に行って来ました。この頃、歩道には連れ込 んでませんが・・・・  さて,植原さんからリクエストされていた「半場さんは,連れ込んでも,ほかの人 からクレームがつかないよう,日ごろから気をつけていることがあると思うのです が,そのへんの話をしてもらうと,いいなあ」について。   普段からよい子と言われる様に、最低限のしつけをしてます。 *無駄吠えをさせない、フンの始末、などは当然です。 *人のそばではリードを短く。狭い所ですれ違う場合には、脇によってオスワリ。 *遠くから人の気配に気を付け、嫌っている人には特に気を使う。 *大きめの犬なので、赤いリックを背負わせる(何故か怖がる人が減る裏技)  もし登山道を歩く場合は、その程度かな、しつけが出来て無い人が多すぎますね。 ふだんから *基本的に人と会わない地域を歩いてます。 *慣れない所でリードを付けない場合、目の前をイノシシなどが駆け抜けた時、悲し い事に追っかけ止まら無い場合が有ります。そのため、私には無線発信機、犬側には 受信機(受信して振動の合図、もし興奮して振動が伝わらない場合、電撃を与える無 線受信機)をセットしておきます。この機械には、合図を理解し、すぐ戻る訓練が絶 対必要です。 私が行なっている、貴重植物のパトロールには色々な面で彼等が必要なんです。彼等 のお陰で、検挙に至った例だけでも3回有ります。 だから少しは許して!?  ●Eクマに追いかけられて逃げた犬は美談?!・・・甘利山の小林さん  甘利山でも非常に増えています。まるでドッググランドみたいなときもあります。 遊歩道の中でも狭い木道をすれ違うとき、犬の嫌な方とケンカになりそうな光景も見 ました。猫を連れてきたケースもあります。  7月に甘利山の奥、千頭星山の南面でクマに襲われて飼い犬が逃げたことで、飼い 主が救われた記事が全国にでました。甘利に犬を探しに来た、傷だらけの飼い主Aさ んは、新しいルートを歩いていたらクマが急に出てきたということです。本人いわ く、「動物のテリトリーへ、人間が遊歩道を開発して踏み込んでいったからかもしれ ない。怖くて逃げた犬は別に忠犬というわけでないのに、記事になったため,全国か ら励ましや、慰めの電話がやたらにきて大変です」といってました。  大変な傷でも、捜しにくる飼い主は犬を大事にしている人だと思いましたが、 その後、甘利山に忠犬Nちゃんの歌を作り、教科書に載せるために取材しに来た人も いました。世間の過剰反応が怖いと思いました。  今年は甘利山の頂上駐車場にやせた、皮膚病のキツネがエサをもらい歩いていま す。キツネによく似ている犬?と思われています。車道に散らばる、弁当のカスや、 投げ捨てた飲料缶・・・エサをあげないよう、ゴミを散らかさないように書いてもイ タチごっこです。・・・・  そしてグリーンロッジの前には釜無川沿いにさいている黄花コスモス、オオマツヨ イ草、ニセアカシアの芽がみられました。 さあ、どうなっていくのか甘利山・・・ ・です。 ●○この問題に関する,さらなる意見募集をします。「実際に注意してみました」 「注意したら,こう言い返されました」なんて経験はないですか? -------------------------------------------   3.【参加者募集】  ●夏の自然観察会・・2回目は8月29日●   標高1700メートルの夏を満喫!・・・乙女高原自然観察会 〜乙女高原案内人が「乙女高原のとっておき」をご案内します〜 ●日時 パート1 7月25日(日)・・・すごく楽しく終了       パート2 8月29日(日)  (少雨決行)  午前10時から午後3時(受け付けは9時半から) ●集合場所 乙女高原グリーンロッジ前 (電話0553−35−3866) ●定員 30名(先着順) ●参加費 どなたでも100円(保険料) ●持ち物など 筆記用具,弁当,飲み物,雨具,帽子,動きやすい服装。(あれば ・・・)虫眼鏡,双眼鏡などの観察用具,ポケット図鑑など。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------    4.【参加者募集】 ●乙女高原マルハナバチ調べ隊2004●   ○調査日:6月27日(日)…楽しく終了      8月 8日(日)…とっても楽しく終了      9月12日(日)…オスバチ(超レアもん)が見られるかも。 ○午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定  集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ○ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人  小学校4年生以上。ただし,それより小さいお子さん連れの隊員も認めます。 ○日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ○持ち物は筆記用具,弁当,ぼうし,飲み物,防寒具。(もっている方は)うで時計,双眼 鏡。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ xxxxxx@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,420人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。