□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第119号 2004.11.8. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】 久住高原に行ってきました     2.【ボラボラ募集】 第5回草刈りボランティア・・・スタッフに立候補 を!     3.【参加者募集】 第5回草刈りボランティア・・・11月23日(火・ 祝) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@【重要・・・林道情報】焼山林道は少なくとも来年の4月末まで通行止めです。 ですから,乙女高原へは杣口林道(杣口−柳平)を経由して来てください。  甲府・勝沼方面から国道140号を走ってきて,牧丘に入るとトンネルがあります。 トンネルの手前に信号があり,大きな道路標識には,乙女高原に行くにはここを左折 するようにとあるのですが,この信号を左折せずに,一つ目のトンネルを出て,すぐ のところを左折してください。特に草刈りイベントの際,間違わないでくださいね。 ●A11月9日(火),午後5時10分ころから,NHK総合テレビ(1チャンネ ル)のローカル放送(NHK甲府放送局からの放送)で,乙女高原ファンクラブのこ とを取り上げてくれるそうです。その時間,テレビを見ることができる方は,ぜひ, 見ておいてください(ビデオ録画をしておいていただけるとありがたいです) ●B11月13日(土)に乙女高原の草刈りとキッズボランティアの下見をします。午前 10時に乙女高原グリーンロッジ集合です。草原の遊歩道の様子,草の様子(イタドリ の様子も見ましょう),ブナのじいさんの様子,落ち葉の様子などを見てきます。  初冬の一日,乙女高原で楽しく自然観察したい方,暖かい格好で,弁当を持って, ご集合ください。 ●C次回世話人会は11月17日(水),午後7時半から,牧丘町総合会館です(牧丘に 文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」があるのですが,その坂を下った ところの建物)。草刈りの役割分担について,乙女高原フォーラムについての話し合 いをします。 ●D「乙女高原の草原を守る! 草刈りボランティア2004」のちらし,まだあり ます。友達や職場の同僚に配りたい方,近所の施設に置いてあげるよという方,ぜ ひ,ご連絡ください。すぐにお送りします。 ●E草刈りのちらしは以下のところにも置いてあります。ほしい方はお持ちくださ い。 牧丘町総合会館,B&G海洋センター,役場,牧の湯,花かげの湯,道の駅まきお か,社協,乙女高原グリーンロッジ(牧丘町) オギハラ歯科,山梨市民図書館,山梨市駅,山梨トヨタ山梨日川店(山梨市) 株式会社田丸,笛吹市春日居郷土館(笛吹市) 山梨県ボランティアセンター,勤労,県生涯学習センター,甲府市役所,甲府市の各 市民センター,エルク,ストローハット,石井スポーツ(甲府市) 富士山ビジターセンター,山梨県環境科学研究所,生物多様性センター,河口湖 フィールドセンター(富士河口湖町) 「富士の国やまなし館」(東京・銀座) ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【観察報告】   ●久住高原に行ってきました●  大分県の湯布院で行われた「おおいた自然保護のつどい2004」に招かれ,10月 29〜31日まで行って来ました。この集いの仕掛け人でもある大分県自然観察連絡協議 会の代表・足立さんに久住高原を案内していただきました。あいにくの雨で,遠景が よく見えませんでしたが,それでも,日本を代表する草原のひとつをじっくり見せて いただいてきました。 ●とにかく広い!  足立さんの演出(?)が,また凝っていました。里山の民家の裏から林道のような 道をずんずんと進みます。「え? ここが久住なの?」と不安になったころ,周辺が 森から草原になりました。あっというまに丘を登りきると・・・そこから広い広い草 原のパノラマが出現!! 思わず「おー」と叫んでしまいました。  それにしても,日本離れした景観です。こんなに広い草原があっていいのでしょう か? なだらかな丘陵部はもちろん,そこから山の肩まで草原が広がっています。乙 女高原がほんとにちっぽけに思えてきます。  大分県側は「久住の草原」で,熊本県側は「阿蘇の草原」と名前こそ違いますが, 一続きの草原です。「草千里」とはよく言ったものです。  ところが,よくよく見ると・・・。山からふもとの丘陵部にかけて谷が走っている のが見えます。ここからではよく見えませんが,たぶん川が流れているのでしょう。 そして,その谷部だけ,森になっているのです。この森を見たとたん,「ははん, やっぱりこの草原は(モンゴルのように)自然にできた草原ではなくて,人の関わり によってできた草原なんだ」と分かりました。 ●丘の斜面に等高線。  足立さんがおもしろい景色を見せてくれました。丘一面の草原に,まるで等高線の ような線がたくさん走っているのです。そこだけ草がない・・・というわけではない のですが,線が見えるんです。不思議でした。  「あそこはね,牛の道なんだよ」足立さんが教えてくださいました。放牧された牛 が山を横切りながら草を食むので,あの等高線のような道ができるのだそうです。 「等高線みたい・・・ではなくて,まさに等高線なんだよね」 ●草原の中に「ひめわらび」  枯れはじめた薄茶色の草原の中にところどころポツンポツンと赤茶の枯草が目立ち ます。草原といっても,乙女の「高茎草原」と違って,芝のような草たちです。目 だっている,あの赤茶色の枯草だって,背丈は低いもんです。  「あの枯草,なんだと思います? なぜ,あの草だけ残っているんでしょうか?」 足立さんの質問です。あの草だけ残っているということは,牛が食べない草,つま り,毒がある草というのは容易に想像できましたが,はて,いったいなんだろう?? ?と思考が止まってしまいました。  「ワラビだよ」という足立さんの答えを聞き,「えー,足立さん,車,止め てー」。だって,ぼくが知っているワラビは春先こそ小さいけど,どんどん大きくな り,ひざより高くなるのが普通です。それに比べ,あのワラビの小さいこと,貧弱な こと・・・・。「こりゃ,ワラビではなく,ひめわらびですよ」と言ったら,足立さ んは笑っていました。  そういえば,今,乙女で問題になっているイタドリも,ここでは小さくてかわいい もんです。ミニチュア・イタドリといいたいくらいです。「こんなふうに道端では見 かけるけどね。草原の中には入っていないんだよ」   下手をすれば背丈を越え,イタドリ・ジャングルではウグイスが茎に巣を作るほど 立派になってしまう乙女のイタドリとはエライ違いです。「土の養分に関係があるの でしょう。ここは火山灰土で養分が少ないから」と教えてもらいました。 ●バンブー・グラスランド  実際に火入れを行っているという草原も見せていただきました。  途中,草原の中に農道がとおっているような感じのところを見ました。農道と決定 的に違うのは,道全体に黒くこげた跡があることです。  火入れをするときに,まわりに延焼してはいけないので,火を食い止めるための防 火線を作るんです。防火線を作ることを『輪地(わち)切り』といい,あらかじめ, そこを焼いておくことを『輪地焼き』というそうです。  実際に草原の中を少し,歩いてみました。  乙女の草原とまったく違う印象です。まず,さっきも書きましたが,草たちの背が 低い低い。ススキだって,ひざくらい。高くても,せいぜい腰までです。  そして,ササが優占していることです。これが,久住の草原の大きな特徴だそうで す。英語では笹も竹もバンブーなので,バンブー・グラスランドというわけです。 ●グリーンと緑  草原をよく見ると,晩秋だというのに,なんだか青々としていて,その色も横文字 でグリーンといいたくなるような感じの草原と,所々薄茶色になっいていて,その色 も日本語でしっかり緑といいたくなるような草原の2種類があるように見えます。  グリーンの草原は改良草地といって,牛の飼料として,おもに外国産の牧草を育て ている場所なんだそうです。この草はいってみれば高カロリー食で,牛をどんどん大 きくするそうです。  緑の草原は在来の草原で,在来の雑多な草が生えています。牧畜農家にとってグ リーンの草原はもちろん大切な資源ですが,人間でも高カロリーの食事ばかりをとっ ていたら不健康になってしまうように,牛もグリーンの草だけでなく緑の,つまり, 在来の雑多な草もいっしょに食べたほうがいいんだそうです。 ●他所(よそ)の草原を見て,乙女を考える  島根の三瓶の草原に行ったときもそうだったのですが,ぼくは久住の草原を見なが ら,頭の中では,いつも,乙女の草原のことを考えていました。久住の草原と乙女を 比べていました。比べてみると,よけい乙女の特徴が見えてくるような気がしまし た。  久住の草原を見て,広くてすごいなーと思いましたが,決して,「それに比べ,乙 女は小さくてみすぼらしいなー」なんて思いませんでした。他所と比べることによっ て,改めて,乙女高原の「地域性」や「特異性」,つまりは乙女高原の「かけがえの なさ」が分かったような気がします。 -------------------------------------------      2.【ボラボラ募集】 ●第5回草刈りボランティア●  11月4日の最新版です。まだの方,ぜひ,立候補をお願いします。   ●=すでに決まったもの  ○=まだ決まってないもの    【作業開始前】 ●本部(県・町・ファンクラブからそれぞれ一人)・・・古屋代表世話人 ●受付(県1,町1,ファンクラブ3)・・・小出,小笠原,由井 ○用具貸し出し(軍手,ヘルメット等。県1,ファンクラブ3)・・・加藤洋一(     )(    ) ●マスコミ対応(ファンクラブ1)・・・植原代表世話人 ○駐車場・交通整理(県2,町2,ファンクラブ1)・・・(    )   トランシーバー,看板,誘導灯は町で準備   【作業中】 ○キッズボランティア・ぶな爺さんに落ち葉のふとんを(企画・準備から。案内人 5)・・・小林茂,小笠原,加藤,竹内,(    ) ○手刈り班のスタッフ(ファンクラブ4)・・・奥山(チーフ),加々美,(     )(    ) ○ロープ回収および湿地のごみあげ(ファンクラブ10)・・・小出,渡辺,志村, 伊藤,(    )(    )(    )(    )(    )(     ) ○救護・・・三枝?,町田 ●豚汁(ファンクラブ4)・・・竹居(チーフ),倉光,「田丸隊」2〜3人 ・野菜,みそ,だしなどの食材・・・竹居, ・ごぼう,肉・・・藤巻(田丸) ・ガスコンロ,ガスボンベ,なべなど・・・町で準備(水は給水車) ・包丁,また板,はし・・・ロッジから借用 ・おわん・・・県 ○記録(カメラ,デジカメ)・・・鈴木,小出(湿地班),(    )(    )    【作業後】 ○昼食準備(シートを敷くなど。本部の3人+ファンクラブ2)・・・由井(     ) ○アンケート依頼・回収(アンケートをお願いし,書いてくださった方にプレゼント 進呈。ファンクラブ3)・・・由井,加藤洋一(    ) ● 記念写真撮影・・・古屋 ○自由にお取りくださいコーナー(ファンクラブ2)・・・(    )(     ) ○草刈り終了後のお茶会の準備(飲み物・お湯・茶菓子の準備。ファンクラブ4)・ ・・小笠原,渡辺,志村,伊藤 -------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●第5回 草刈りボランティア●   乙女高原の草刈りは,「ふもと集落の人たちによるなりわいとして(刈り取って牛 馬の冬の飼料にまぜたり,燃やして灰にして畑の肥料にしたり)」から,「戦後,ス キー場として利用するため」へと変わり,そして,「乙女高原の草原そのものを次の 世代に引き継ぐために,ボランティアで」という形に再度変わりました。今年はボラ ンティアによる草刈りの第5回目です。 ○日時・・・11月23日(火・祝)少雨結構 午前9時半から午後2時       集合は乙女高原グリーンロッジ   ○主催・・・乙女高原ファンクラブ,牧丘町,山梨県 ○持ち物・・・弁当,飲み物,軍手,雨具,帽子 ・乙女高原は標高1700メートル。日が差さないとすごく寒いです。 ・「かま」「エンジン付刈り払い器」「なた」など,道具を持っている方は持ってき てください。草を運び出すために一輪車(俗名「ねこ」)を持ってきてくださる方は ありませんか? ○参加費 どなたでも一人100円(保険料 ほか) ○仕事内容 ・遊歩道のロープ回収・整理 ・草の刈り取り・持ち出し ・湿地のごみ揚げ ・ブナ爺さんを守る!キッズ・ボランティア(子ども向けプログラム) ・豚汁作り  などなど ○問い合わせ・申し込み先 ・・・このメールに返信でもいいですが,正式には・・・ 牧丘町地域活性課「乙女高原の草刈りイベント係」  でんわ0553−35−3111(代表)  ファックス0553−35−3733  メール kanko@town.makioka.yamanashi.jp -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・   xxxxxx@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,430人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希 望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,ア ドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。