□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第123号 2004.12.29. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【状況報告】笛吹川のニセアカシア伐採について     2.【参加者募集】 第4回乙女高原フォーラム・・・2005年1月30日(日)     3.【告知開始】 第3期乙女高原案内人養成講座・・・2005年 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@ちょうど,ボランティアを募集しての第1回草刈りを計画したころから配信を始 めたメールマガジンも4周年となりました。2004年も89号から今号(123号)までの35 号を配信することができました。およそ1ヶ月に3号の割合です。乙女高原について, また,乙女高原での私たちの取り組みについて,できるだけ多くの人に,できるだけ 多くのことを知っていただきたい一心で書いています。来年もよろしくお願いしま す。 ●A前号で全文公開した「まっ赤っ赤になってしまった乙女高原グリーンロッジの屋 根に対する町と町教育委員会への要望書」を12月27日に,町長さんと町教育委員長さ んに提出してきました。予算の関係で塗りなおしは無理だとは思いますが,「言うべ きことは言っておかないと・・・」との思いです。乙女高原ファンクラブ代表世話人 3人で役場へ行ってきました。 ●B以前もお知らせしましたが,農文協が出している『食農教育』という雑誌(隔月 版,800円)に「見つめて守る ぼくの自然日誌」という連載を持っています。ここ3 回,乙女高原について書いていて,まだまだ乙女の話が続きます。機会がありました ら,読んでみてください。 ・2004年9月号 「乙女のヒミツ」との出会い ・2004年11月号 ノスリの巣事件 ・2005年1月号 たった一人のモニタリング ●C2005年1月30日(日)に予定している第4回乙女高原フォーラムの中で,「マルハ ナバチの劇をしよう!」という話が盛り上がっています。劇ですから,配役が何人も 必要です。乙女高原にかかわっている皆さん,ぜひ,劇に出演しましょう! よろし くお願いします。(→2) ●D「サッカーを中心としたスポーツ用品のブランドに,マルハナバチをマークにし た会社があるんだよ」という情報を提供してくださったのは乙女高原案内人会事務局 長の小林さん。お子さんがサッカーのスポ少に入団していて,ご本人も審判のライセ ンスを持っておられるそうです。  そのブランドの名は「ヒュンメル」。ヒュンメル(hummel)とは,ドイツ語 でマルハナバチのことなんだそうです。基本的にミーハーであるぼくは,さっそくス ポーツ用品店に出かけ,マルハナバチ・マークの入ったネック(首)ウォーマーを 買ってしまいました。これで寒い冬もマルハナバチといっしょです。 ●E乙女高原とは直接,関係はないかもしれませんが,メルマガ115号で,「国土交 通省や地元自治体,漁協の人たちから,川原に生えてきたニセアカシア(ハリエン ジュ)の木を切ってしまえ!の大合唱が起きて」いることについてのご意見を募集 し,たくさんの方からご意見をいただきました。それが,とんでもない展開になって いますので,報告します。(→1) ●Fメルマガ前号で,乙女高原に自動センサーカメラをしかけたことを報告しました が,その結果報告です。失敗しました。このカメラは赤外線センサーを使っているの で,木漏れ日が当たった石や地面が暖められると,その暖かさ(=赤外線)に反応し てしまうのだそうです。作動していたのは丸一日でしたが,夜はまったく作動してい ませんでした。ところが,1日目の写真には写っていない新しい盛土が2日目の写真に 写っていたので,夜の間に「あいつ」が活動したことは間違いないと思うんですよ ね。残念。よし,次は・・・・。 ●G次回世話人会は2005年1月19日(水),午後7時半から,牧丘町総合会館です(牧 丘に文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」があるのですが,その坂を 下ったところの建物)。乙女高原フォーラムや来年度の活動計画についての話し合い をします。ぜひ,おいでください。 ●H来年4月25日まで乙女への林道は冬季閉鎖です。そま口林道は柳平集落への生活 道路でもあるので,柳平までは車で行くことはできます。焼山林道は塩平以北は通れ ません。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【状況報告】   ●笛吹川のニセアカシア伐採について●  確かに国土交通省甲府河川道路事務所のホームページ(現在は改修作業中。改修の 理由は後ほど述べます)には  「富士川(釜無川・笛吹川)を適切に管理することを目的に河川敷に繁茂しており ます樹木の伐開(伐木・伐根)を行いたいと考えております。工事内容は、伐開予定 範囲内に繁茂しているニセアカシアについて伐開(伐木・伐根)を行うものです」 と書いてあり,それに続くページで工事個所や工事内容の紹介をしています。工事個 所は全部で10箇所です。たとえば, 「5.スコレーセンター前の伐開(伐木・伐根)工事の内容。工事期間(予定)平成 17年1月11日より。伐開面積約4400u。伐開本数ニセアカシア約20本」 とあります。 これらは,どう読んでも「今回の工事で切るのはニセアカシアだけだよ」としか読み 取ることができませんよね。  どの工事予定地も,外来種であり,しかも,日本生態学会から「侵略的外来種ワー スト100」にもノミネートされた「札付きの悪役」であるニセアカシアを切る計画 です。このメルマガ上でも,多くの方から「ニセアカシアを切るのは仕方がない」と のご意見をいただいています。  しかし,織田ゆうじの「踊る大捜査線」ではありませんが,「問題は会議室で起き ているのでなく,現場で起きているんだ!」が,ぼくら自然観察指導員の基本姿勢で す。現場をよく見て,何回も通って,現場で考えます。現場から考えます。そうすれ ば,現場がやるべきこと,やってはいけないことを教えてくれます。  今回の件も,机の上のパソコンの画面だけを見ていて,「国交省は川のニセアカシ アを切るのか・・・」と思っていただけでは,何も起こらなかったでしょう。  ところが,ぼくらの仲間がホームページに掲載されている工事予定個所に出かけて みると・・・ ●釜無川・船山橋付近 では,すでにニセアカシアの伐採が始まっていました。ところが,そこで自然観察し た結果,河川敷でシカの糞が発見されたんだそうです。河川敷をまさに「コリドー (自然の回廊)」として大型獣が使っていたんですね。 ●笛吹川・下曽根橋付近 工事予定地にニセアカシアは一本もない! ●笛吹川・スコレーセンター前 ここはぼくも見ました。工事予定地にニセアカシアは一本もありません。あるのはヤ ナギ(たぶんカワヤナギ)だけです。 ●笛吹川・万年橋付近 ここも見ました。ホームページの写真の林はヤナギです。ニセアカシアではありませ んでした。ただし,工事予定地から外れて20本ほどの若いニセアカシア群落があり ました。  国交省は「ニセアカシアを切る」と公言(ホームページで公開)しているのに,そ の中にニセアカシアが一本も生えていない個所が含まれていたんですよ。おかしいと 思いませんか?  ぼくの仲間はさっそく質問状を国交省にファックスしました。また,ぼくは他の用 事で国交省笛吹川出張所に行く予定があったので,その前日にファックスで手紙を 送っておき,当日はそれに答えていただく形で意見交換をしました。  所長さんは「これはホームページが間違っている」と,率直に非を認めてください ました。また,船山橋の件については,工事を一時中断し,ぼくの仲間たちと一緒に 現地を歩いて今後の工事についての意見交換をしてくださったんだそうです。  で,ホームページも直すことになったので,今は「改修中」というわけです。  今まで冬になると,河原に大型作業車が入り,はじから木を切り,ブルドーザーで 荒っぽく運んでいく・・・という光景を見てきました。「あれ? ここにあった,オ オタカがよく止まっていた木は?」なんて思うこともありました。  それから考えると,ホームページと現地の看板だけとはいえ,事前に情報公開し, 市民の意見を求めたという今回の国交省の事業の進め方は高く評価できると思いま す。それがあったからこそ,ぼくらも現地を調べて「おかしい!」と声をあげること ができたのですから。  このようなことを通して,川を大切にしたいと思っている市民と川を管理している 国(国交省)とが「緊張感を持ったパートナーシップ」が組めるといいなと思ってい ます。その第一歩にしたいと思いました。 -------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●第4回 乙女高原フォーラム● ―マルハナバチって知ってる?―  マルハナバチはずんぐりむっくりで毛むくじゃら。まるで「空飛ぶクマのぷーさ ん」です。  乙女高原にきれいなお花がいっぱい咲くヒミツはマルハナバチ。マルハナバチとま るで花粉と蜜の契約をしているように見えるお花がたくさんあります。  マルハナバチは乙女高原にいっぱいいるし,しかも,めったなことでは刺さないの で観察するにも最適。そこで,乙女高原ファンクラブではマルハナバチ・ストーカー 調査やマルハナバチ待ち伏せ調査,ラインセンサス調査などを行っています。  今回のフォーラムでは乙女高原をフィールドにマルハナバチとオオバギボウシとい う花の関係を調査・研究している若き生態学者・国武さんのお話を中心に,マルハナ バチの魅力に迫ります。第4回乙女高原フォーラム スペシャルゲスト:国武陽子さん(東京大学大学院生物多様性科学研究室) ●日時 2005年1月30日(日) 午後1:30から午後3:30までの予定 ●会場 牧丘町総合会館大ホール  牧丘町窪平(電話0553-35-3612) ●主催 牧丘町・山梨県 乙女高原ファンクラブ ●参加費 無 料 ●問い合わせ・申し込みは・・・  ・乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)  ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net ・牧丘町地域活性課乙女高原係 電話 0553-35-3111  ファックス 0553-35-3733  電子メール kanko@.makioka.yamanashi.jp ・・・このメールに返信でもいいです・・・ -------------------------------------------    3.【告知開始】 ※まだ受講者の募集はしていません。でも,資料や要項請求の受け付けはしていま す。 ※2005年度の案内人養成講座は「3年計画の3年目」。2005年以降の養成講座の計画 はありません。乙女高原案内人養成の最後の機会であるこの講座をぜひ,お見逃しな く! ●第3期乙女高原案内人養成講座●       ■開 催 の 趣 旨  乙女高原ファンクラブは「乙女高原の自然と,人と自然との関わりを育む」ことを目 的に自然観察会,草刈りボランティア,マルハナバチ調べ隊,乙女高原フォーラムな ど様々な活動を展開しています。その一環として乙女高原案内人を養成し,2004年11 月現在,50名もの方が案内人として登録し,活動しています。  案内人は,乙女高原等でインタープリテーション(※)活動を行い,人びとが乙女高 原の自然や地域の文化に親しみ,学ぶきっかけを与えたり,その手助けをします。そ して,乙女高原を守ろうという乙女高原ファンの底辺を広げ,保全活動の発展をめざ します。  案内人を目指す方に,乙女高原についての知識や自然解説の技能,自然保護の哲学 を身につけていただくために,養成講座を開催します。 ※インタープリテーションとは「自然の発するメッセージやその地域地域の人と自然 との関わりによって育まれてきた歴史・文化遺産を,訪れた人に分かりやすく伝える ことを通して,地域の自然や文化を守る活動」のことです。そして,その担い手をイ ンタープリターと言います。     ■期 日 と 会 場 (予定) 第1回 2005年4月17日(日) 牧丘町総合会館     牧丘町窪平 第2回 2005年5月22日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) 第3回 2005年6月5日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) ※3回とも雨天決行。原則として3回すべてを受講すれば修了です。  問い合わせ・資料や募集要項のご請求は・・・  乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)方 ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  uehara@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,436人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希 望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,ア ドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。