□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第124号 2005.1.1. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【オピニオン】乙女高原にかける夢2005     2.【参加者募集】 第4回乙女高原フォーラム・・・2005年1月30日(日)     3.【告知開始】 第3期乙女高原案内人養成講座・・・2005年 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@2005年,あけましておめでとうございます。今年はいよいよ「地方自治体として の牧丘町」が消滅・リセットされ,新しい市(山梨市・牧丘町・三富村が合併して新 「山梨市」)がスタートします。この,津波のような荒波を乗り切るためにも,皆さ んのご協力・ご支援が欠かせません。今年も乙女高原・乙女高原ファンクラブ・乙女 高原メールマガジンをよろしくお願いします。 ●A津波といえば,インド洋を襲った大津波,すごい被害ですね。12年前にスリラン カを訪れ,ハンバントタのピーコック・ビーチ・ホテルに滞在し,ヤラ国立公園でサ ファリを経験したぼくとしては,とても他人事とは思えません(詳しくは,植原著 『いつでもどこでも自然観察』地人書館・・・を読んでね)。また,何度も列島を襲っ た台風といい,新潟で起きたすさまじい地震といい,あらためて自然の,地球の威力 の前では人間はちっぽけな存在なんだと思い知らさました。だからこそ,いういった ときに,力を合わさなければならないと思います。被災された方々を励まし,自分の できることはやりたい気持ちでいっぱいです。 ●B乙女高原ファンクラブ2004年度の残りの活動は1月30日(日)13:30からの乙女高原 フォーラムと3月6日(日)14:00からの定期総会の2つです。今年は世話人会の改定の 年となっており,定期総会の前から立候補を受け付けます。ファンクラブの世話人は 立候補性です。ボランティア団体ですから「人から言われて(世話人に)なる」ので はなく,自ら進んでなるのが世話人です。多くの方が立候補してくだされば,それだ けいろいろなことを手を出せますし,また,世話人一人あたりの作業量も少なくて済 みます。多くの方の立候補をお待ちしています。 ●Cケーブルテレビ局の「峡東CATV(塩山・牧丘・三富)」に加入しているお家 では,乙女高原フォーラムのコマーシャル番組が見られます。「牧丘町からのお知ら せ」という3分ほどの番組です。1月1日から15日まで毎日7:45,12:15,18:15,21:45 の4回放映されます。フォーラムで作文を読んでもらう予定のかなちゃんも出演して います。見てね。  なお,峡東CATVにはフォーラムの様子を取材していただく予定です。(→2) ●D(再載)次回世話人会は2005年1月19日(水),午後7時半から,牧丘町総合会館 です(牧丘に文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」があるのですが,そ の坂を下ったところの建物)。乙女高原フォーラムや来年度の活動計画についての話 し合いをします。ぜひ,おいでください。 ●E(再載)来年4月25日まで乙女への林道は冬季閉鎖です。そま口林道は柳平集落 への生活道路でもあるので,柳平までは車で行くことはできます。焼山林道は塩平以 北は通れません。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【オピニオン】   ●乙女高原にかける夢2005●・・・植原 彰  どうしても「目の前にせまった行事をいかにこなすか」に時間とエネルギーを使っ てしまい,「近く」ばっかりを見ていて,「遠く」を見る機会が少なくなりがちで す。そこで,たまには,「すぐには実現できないかもしれないけど,乙女でこんなこ とやりたい!」ということを書き留めておきたいと思います。  「新春の抱負」ということですので,皆さんもお付き合いください。 ●夢その1 ビジターセンター設置  乙女高原にインタープリテーションの拠点施設「ビジターセンター」がほしいな。 建物はログハウス調。そんなに大きくなく,森の中に溶け込んでしまいそうなデザイ ン。表からは草原が見え,裏の窓からは森の中が見える,そんなロケーションのとこ ろに建てられています。  ここには親切なインタープリター(もちろん,乙女高原案内人のことです!)が常 駐していて,訪ねると,「今が旬!」の自然情報を教えてくれます。中はミニミニ博 物館といった感じで,展示物や解説板はインタープリターの手作り。ここに置かれて いる小さなパンフレットは有料。でも,小さないながらも,なかなかおしゃれです。  そんなビジターセンターがあるといいな。  おっと,ぼくが言っているビジターセンターとは,建物だけではなく,「建物 (ハード)」「展示物や解説板,パンフレット(ソフト)」「インタープリター (人)」の3点セットです。そして,この3点セットの大枠が「乙女高原インタープリ テーション計画」,さらに,それらを含んだ大枠が「乙女高原保全計画」です。  これら大枠の中に位置付けられたビジターセンター,建物だけではなく3点セット としてのビジターセンターでなければ,いくら施設建設にお金をかけても意味があり ません。逆に,これらがしっかり考えられたビジターセンターなら,「中古のコンテ ナ・ハウス」でも十分なわけです。 ●夢その2 キッズ会員制  乙女高原の自然をいくら守ったところで,未来の子どもたちがこの高原を大事にし てくれなければ,結局のところ,乙女高原の自然を守ることはできません。また,イ ンタープリテーョンでは「子ども向けのインタープリテーションは大人向けのものを 易しくしたり,薄めたりしたものではない。根本的に違ったアプローチをするべきで ある」と考えられています(たとえば,フリーマン・チルデン「インタープリティン グ・アワ・ヘリテージ」1957)。  そんなことから,草刈りイベントにおいては,大人の作業とはまったく違った子ど も向けプログラム「キッズ・ボランティア ブナじいさんを救え!」を企画・運営し ています。  これをもっと発展させて,乙女高原ファンクラブの会員制度の中にも「普通会員」 「サポーター会員」のほかに「キッズ会員」という制度を設け,キッズ会員向けの ニュースレターを発行したり,たとえばグリーンロッジを利用した夏のキャンプなど キッズ会員向けのイベントをしくんだりできたらいいなと思っています。  ただし,乙女高原はアクセスが悪く,子どもだけで行けるようなところではありま せん。ですから,「子ども向けのプログラム」といっても,実際は「親子でのプログ ラム」か,あるいは,「子どもむけプログラムと親のプログラムを別々に行う」かの 二者選択になると思います(どちらもおもしろいと思うので,状況によって,使い分 けたらいいと思います)。 ●夢その3 マルハナバチ・マイスター  ぼくらがマルハナバチファンになって,早5年になろうとしています。  マルハナバチが自然観察の対象としても,環境教育の「教材」としても,非常に優 れた存在であることは,機会があるたびに述べてきたつもりです。もっともっと,マ ルハナバチに注目したいのですが,優先順位としてはインタープリターの養成の方が 先です。今年は「乙女高原案内人養成3年計画」の3年目。来年からは案内人の養成 講座は行わない予定なので,その分の時間とエネルギーを使って,今度は「マルハナ バチの観察ができる人」の養成講座が開けたらいいなと考えています。題して,「マ ルハナバチ・マイスター養成講座」(マイスターとはドイツ語で「専門家」「匠」 「親方」といった意味。英語のマスターと同じ。どうせなら,マルハナバチもドイツ 語を使い,ヒュンメル・マイスターとでも呼びますか!)。  養成講座を開催するためには,いくつかの準備が必要です。  第一に,マルハナバチ調査方法の確立です。今まで,国武さんのアドバイスをいた だきながら,マルハナバチ・ラインセンサス調査,マルハナバチ待ち伏せ調査,マル ハナバチ・ストーカー調査の3つを試行錯誤しながら行ってきましたが,これら調査 の方法をしっかり確立し,マニュアルや記録用紙をよりよいものに進化させたいと思 います。  第2にマルハナバチ観察・調査アイテムの開発です。たとえば,システム手帳を利 用して,調査マニュアルや調査用紙,それにマルハナバチの図鑑シートを綴じ込んだ らどうかと考えています。表紙には,もちろん,乙女高原案内人のマルハナバチワッ ペンのデザインを使います。  第3に,マイスター・レベルの設定です。どの程度のことができたら,マイスター として「認定」するか,そのレベルを決めておかないと,客観性が保てません。です から,マルハナバチ・マイスター養成講座においては,最後に試験があり,その試験 に合格する必要があります。試験の中身も考えなければなりません。  第3に,養成講座の企画です。どんな講義や実習を,どのような順番でやるかなど を考えます。  実際に養成講座がスタートし,マルハナバチ・マイスターが誕生したら,マルハナ バチ・ファンクラブを結成して,乙女高原に限らず,マルハナバチの調査をしたいで すねえ。ぼくは北巨摩地域で,乙女高原で見たことのないクロマルハナバチを観察し ています。  また,マルハナバチをテーマにした何か冊子のようなものが作れるといいな。今年 のフォーラムのことも入れながら・・・  さらに,ほかの調査方法(巣の調査・・・マルハナバチ犬の訓練,オス蜂・女王蜂 調査,季節変動の調査)にも取り組めたらいいなと思います。 ●夢その4 そのた  「そのた」といっても,本当はひとつひとつについて,じっくり説明したいことば かりです。  ひとつは,林さんを中心に行っている植物調査のまとめ。最後には「乙女高原植物 誌」といった報告書ができるといいな。  ノネズミの調査,大型哺乳類の調査,アサギマダラのマーキング調査,赤とんぼの マーキング調査など,自然環境の調査でやりたいこともいっぱいです。アサギマダラ は,白い手ぬぐいをグルグル高速でまわすと寄って来るのだそうです。ぜひ,やって みたいですね。  また,古老への聞き取り調査も,ぜひ,今,取り組んでおきたい重要なテーマで す。記憶は記録に転換しておかないと,次の世代に引き継げません。  今のところ,力不足・時間不足などさまざまな理由で活動範囲を広められていない のですが,せめて,塩平から歩いて乙女高原に向かう自然観察路,小楢山への登山 道,大烏,千貫岩など,活動範囲をもう少し広げられるといいですね。  ぼくは,今年も,このような夢を持ちながら,「目の前の事業消化」に忙殺される でしょう。もっともっと「乙女高原の自然を守る舞台の上に上がってくれる人」が増 えてくれたらいいなと思います。一般の観客から舞台の上へ。そのひとつのルートが 乙女高原ファンクラブ世話人への立候補です。 -------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●第4回 乙女高原フォーラム● ―マルハナバチって知ってる?―  マルハナバチはずんぐりむっくりで毛むくじゃら。まるで「空飛ぶクマのぷーさ ん」です。  乙女高原にきれいなお花がいっぱい咲くヒミツはマルハナバチ。マルハナバチとま るで花粉と蜜の契約をしているように見えるお花がたくさんあります。  マルハナバチは乙女高原にいっぱいいるし,しかも,めったなことでは刺さないの で観察するにも最適。そこで,乙女高原ファンクラブではマルハナバチ・ストーカー 調査やマルハナバチ待ち伏せ調査,ラインセンサス調査などを行っています。  今回のフォーラムでは乙女高原をフィールドにマルハナバチとオオバギボウシとい う花の関係を調査・研究している若き生態学者・国武さんのお話を中心に,マルハナ バチの魅力に迫ります。第4回乙女高原フォーラム スペシャルゲスト:国武陽子さん(東京大学大学院生物多様性科学研究室) ●日時 2005年1月30日(日) 午後1:30から午後3:30までの予定 ●会場 牧丘町総合会館大ホール  牧丘町窪平(電話0553-35-3612) ●主催 牧丘町・山梨県 乙女高原ファンクラブ ●参加費 無 料 ●問い合わせ・申し込みは・・・  ・乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)  ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net ・牧丘町地域活性課乙女高原係 電話 0553-35-3111  ファックス 0553-35-3733  電子メール kanko@.makioka.yamanashi.jp ・・・このメールに返信でもいいです・・・ -------------------------------------------    3.【告知開始】 ※まだ受講者の募集はしていません。でも,資料や要項請求の受け付けはしていま す。 ※2005年度の案内人養成講座は「3年計画の3年目」。2005年以降の養成講座の計画 はありません。乙女高原案内人養成の最後の機会であるこの講座をぜひ,お見逃しな く! ●第3期乙女高原案内人養成講座●       ■開 催 の 趣 旨  乙女高原ファンクラブは「乙女高原の自然と,人と自然との関わりを育む」ことを目 的に自然観察会,草刈りボランティア,マルハナバチ調べ隊,乙女高原フォーラムな ど様々な活動を展開しています。その一環として乙女高原案内人を養成し,2004年11 月現在,50名もの方が案内人として登録し,活動しています。  案内人は,乙女高原等でインタープリテーション(※)活動を行い,人びとが乙女高 原の自然や地域の文化に親しみ,学ぶきっかけを与えたり,その手助けをします。そ して,乙女高原を守ろうという乙女高原ファンの底辺を広げ,保全活動の発展をめざ します。  案内人を目指す方に,乙女高原についての知識や自然解説の技能,自然保護の哲学 を身につけていただくために,養成講座を開催します。 ※インタープリテーションとは「自然の発するメッセージやその地域地域の人と自然 との関わりによって育まれてきた歴史・文化遺産を,訪れた人に分かりやすく伝える ことを通して,地域の自然や文化を守る活動」のことです。そして,その担い手をイ ンタープリターと言います。     ■期 日 と 会 場 (予定) 第1回 2005年4月17日(日) 牧丘町総合会館     牧丘町窪平 第2回 2005年5月22日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) 第3回 2005年6月5日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) ※3回とも雨天決行。原則として3回すべてを受講すれば修了です。  問い合わせ・資料や募集要項のご請求は・・・  乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)方 ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  uehara@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,437人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希 望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,ア ドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。