□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第125号 2005.1.7. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】1月7日の乙女高原 NEW! 2.【マルハナバチのトリビア】マルハナバチという名の・・・戦車があった !     3.【参加者募集】 第4回乙女高原フォーラム・・・2005年1月30日(日)     4.【告知開始】 第3期乙女高原案内人養成講座・・・2005年 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@雪の乙女高原に行ってきました。柳平から乙女まで歩いて往復。雪上トレッキン グとなりました。積雪は深いところで20センチ。→「2」 ●A(再載)次回世話人会は2005年1月19日(水),午後7時半から,牧丘町総合会館 です(牧丘に文化ホール「花かげホール」や温泉「花かげの湯」があるのですが,そ の坂を下ったところの建物)。乙女高原フォーラムや来年度の活動計画についての話 し合いをします。ぜひ,おいでください。 ●B(再載)来年4月25日まで乙女への林道は冬季閉鎖です。そま口林道は柳平集落 への生活道路でもあるので,柳平までは車で行くことはできます。焼山林道は塩平以 北は通れません。 ●C乙女メルマガの読者で,(株)丹青研究所のさんから「名瀬市と奄美大島のモニ ターツアーを企画しました。地元住民の方々との協働による、新しい奄美の魅力体験 ツアーです」という案内をいただきました。ツアーのページは以下です。 http://www.museum.or.jp/tanseiken/event/index.html ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【観察報告】   ●1月7日の乙女高原●・・・植原 彰  今日1月7日,一人で雪の乙女高原に行ってきました。  天気予報では気温も上がりそうだったので,前日に「行こう!」と決断したのです が,朝,霧が出ていたので,なかなか出発できませんでした。前日の雨(乙女ではた ぶん雪)が凍っているだろうなあと思ったからです。  10時半すぎに家を出発しました。柳平までは除雪されていたので,まあまあ無事, 行けました。4箇所ほど道路が全面凍結しており,特に帰りに怖い思いをしましたが ・・・(帰りの方が氷の表面が解けて水になっているので,かえってすべるので す)。  柳平から先は,わだちこそありましたが,除雪されてはいませんでした。ここから は歩いて乙女に向かうことにしました。スノーシューを履いて,ストックをつきつき 歩いていきました。  雪はパウダースノーです。ストックをさしても手ごたえがなく,そのまま埋もれて しまう感じです。特に日陰の雪がそうでした。低温が続いたせいでしょう。日向の雪 は表面が解けて,また凍ったという感じで,少し硬く感じるところもありました。焼 山峠付近では14センチの積雪でした。  いろんな動物の足跡が見られましたよ。  ある足跡をずっと目でたどっていくと,途中から消えています。足跡の主はどこに 行ったの?  近づいてみて,なぞが解けました。雪の上にうっすらと足跡がプリントされていま した。そこまではズボズボと雪に足が埋もれてしまったのに,そこから雪の表面上を 沈まないで歩いて行けたので,遠くから見ると,そこから足跡が消えているように見 えたというわけです。  母母峠からは登山道(乙女の場合,自然観察路という名前ですが)に入りました。 びっくりしました。登山道の所々に穴があいていて,水がたまっている・・・ように 見えました。本当のところは,登山道の雪の下が「川」になってしまっていて,下に たまった雪解け水がどんどん流れているのでした。年が明けてからは今日が一番気温 が上がるという天気予報でした。それで一気に雪が解けたのでしょう。  乙女の草原に着きました。歩いてきたので暑いには暑いのですが,かといって,毛 糸の帽子を脱いだら,特に耳たぶが冷たくなりそうです。草原はそんなに風が強くあ りませんが,すぐ近くからゴーッという風が谷を渡る音が絶えず聞こえてきます。新 潟・柏崎の原発から山梨に電気を送ってきている巨大な送電線も風でうなっていま す。  本当に吸い込まれるような青い空。時々,ジェット旅客機が飛ぶのですが,すぐ近 くを飛んでいるように見えます。  草原では,(たぶん)ハタネズミの巣穴を(たぶん)キツネが掘り返しただろう, 大きな跡が見られました。真っ白な雪の中,そこだけ地面が露出して,掘り返されて いました。近くに狩りの証拠がないかな?と探しましたが,見つかりませんでした。 獲物が取れなかったのかな? それとも,別の安全な場所にくわえて行ったのかな?  いろいろと想像が膨らみます。  乙女では深いところで20センチの積雪がありました。  結局,ロッジに着いたのは午後1時ころ。遅い昼食にしました。熱い紅茶がとても おいしかったです。  ふとロッジの屋根を見ると,なんとロッジの屋根の雪の上にも動物の足跡がついて いました。さすがにトタンの部分はすべるから敬遠しているのでしょう。屋根に降り 積もった雪の上だけについています。足跡が二つずつギャロップみたいな感じについ ています。きっと「登った」のではなく「降りた」跡だと思います。また,二つずつ ついているところといい,高いところまで登っているところといい,たぶんテンの足 跡に間違いないと思います。  早々に食事を済ませ,「森のコース」を登ってみました。途中で見つけた足跡をた んねんにたどりました。足跡の中に雪が入っていて,足指の様子がわからないのです が,ひとつだけ,雪の入っていない跡があり,その中を覗き込むと,さきっぽが二つ に割れていました。これは「2本のひづめを持った動物」ということになります。  もう少し先に行くと,草原の中を「道」が横切っているように見えました。きっと 多くの動物が同じルートを歩いたので,こんなふうに見えるのでしょう。だとした ら,これは群を作る動物の足跡です。「さっきのといい,今度のといい,シカだろう なあ」と推測しました。  帰り道では,湿地の方まで足を伸ばしてみました。すっぽりと雪の中でした。  雪の上にはいろいろな「落し物」が目立ちます。草や木の落し物。たとえば,シラ カバの種,ウラジロモミの種(正確に言うと,種と,種と種の間にあった隔壁のよう なもの),そして,イタドリの種など。雪の上ですから,小さなものでも目立ってい ますよ。  柳平に帰り着いたのは3時ごろ。着く直前のトンネルの中で,動物の糞を複数,発 見しました(たぶん,一種類はキツネ,もう一種類はテン)。このトンネルは野生の 動物たちも利用しているようです。  さすがに,柳平・乙女の往復は疲れました。 -------------------------------------------    2.【マルハナバチのトリビア】・・・その2 ●マルハナバチという名の・・・戦車があった!●  もちろん,【マルハナバチのトリビア】・・・その1は,以前,紹介した(乙女メ ルマガ123号)「マルハナバチという名の・・・スポーツ・ウェアのブランドがあっ た」です(デンマークのサッカーのナショナルチームが着ているそうです)。  このトリビアを紹介したところ,さっそく神奈川の一寸木さん(これで「チョッキ さん」とお読みします)から「ヒュンメルというと、不謹慎な私は、第2次世界大戦 時のドイツ戦車思い出してしまいました」というメールをいただきました。  さっそく「ヒュンメル 戦車」で検索をかけましたが,出てきません。戦車→プラ モデルという連想を働かせて,プラモ会社のホームページも眺めてみましたが,あり ません。  しかたがないので,一寸木さんに「調べて,お願い!」メールを出したら,「ヒュ ンメルでなく、フンメル自走砲でした。プラモ化しているようで、インターネットで ゲットできそうです。ドイツ語のこと、すっかり忘れているのですが、タイガー (ティーゲル)、パンサー(パンツァー)、エレファントなどの戦車があるのですか ら、フンメルは哺乳類かも…」という返信をいただきました。  今度は「フンメル」で検索をかけたところ,出てきました。大砲を台車に乗せた・ ・・という感じの戦車でした。第2次世界大戦中の1942年に完成したそうです。(ぼ くには戦車と自走砲の区別がわかりませんが・・・)。  ぼくもパンサー,タイガー,エレファント,それにレオパルドといった戦闘車両の プラモを作ったことがあります。だから,「フンメル」も「けもの」かとあきらめか けていたら・・・  フンメルはマルハナバチのことでした!!!  たしかに,「hummel」は正確な発音はヒュンメルでしょうが,ローマ字読みすると フンメルとなりますよね。  しかも,ドイツ軍では、自走砲にはフンメル(マルハナバチ)以外にもグリレ(コ オロギ)、ウェスペ(スズメバチ),ホイシュレッケ(バッタ)など,虫の名前を付け ることが多かったそうです。もっとも,中には「初めはホルニッセ(スズメバチ)と 呼ばれていたが、ヒトラーが虫の名前を付けることを嫌ったため、ナースホルン(サ イ)と改称された」戦車もあるそうです。  ほかにもマルハナバチの「へー!」があったら,ぜひ,教えてください。  -------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●第4回 乙女高原フォーラム● ―マルハナバチって知ってる?―  マルハナバチはずんぐりむっくりで毛むくじゃら。まるで「空飛ぶクマのぷーさ ん」です。  乙女高原にきれいなお花がいっぱい咲くヒミツはマルハナバチ。マルハナバチとま るで花粉と蜜の契約をしているように見えるお花がたくさんあります。  マルハナバチは乙女高原にいっぱいいるし,しかも,めったなことでは刺さないの で観察するにも最適。そこで,乙女高原ファンクラブではマルハナバチ・ストーカー 調査やマルハナバチ待ち伏せ調査,ラインセンサス調査などを行っています。  今回のフォーラムでは乙女高原をフィールドにマルハナバチとオオバギボウシとい う花の関係を調査・研究している若き生態学者・国武さんのお話を中心に,マルハナ バチの魅力に迫ります。第4回乙女高原フォーラム スペシャルゲスト:国武陽子さん(東京大学大学院生物多様性科学研究室) ●日時 2005年1月30日(日) 午後1:30から午後3:30までの予定 ●会場 牧丘町総合会館大ホール  牧丘町窪平(電話0553-35-3612) ●主催 牧丘町・山梨県 乙女高原ファンクラブ ●参加費 無 料 ●問い合わせ・申し込みは・・・  ・乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)  ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net ・牧丘町地域活性課乙女高原係 電話 0553-35-3111  ファックス 0553-35-3733  電子メール kanko@.makioka.yamanashi.jp ・・・このメールに返信でもいいです・・・ -------------------------------------------    4.【告知開始】 ※まだ受講者の募集はしていません。でも,資料や要項請求の受け付けはしていま す。 ※2005年度の案内人養成講座は「3年計画の3年目」。2005年以降の養成講座の計画 はありません。乙女高原案内人養成の最後の機会であるこの講座をぜひ,お見逃しな く! ●第3期乙女高原案内人養成講座●       ■開 催 の 趣 旨  乙女高原ファンクラブは「乙女高原の自然と,人と自然との関わりを育む」ことを目 的に自然観察会,草刈りボランティア,マルハナバチ調べ隊,乙女高原フォーラムな ど様々な活動を展開しています。その一環として乙女高原案内人を養成し,2004年11 月現在,50名もの方が案内人として登録し,活動しています。  案内人は,乙女高原等でインタープリテーション(※)活動を行い,人びとが乙女高 原の自然や地域の文化に親しみ,学ぶきっかけを与えたり,その手助けをします。そ して,乙女高原を守ろうという乙女高原ファンの底辺を広げ,保全活動の発展をめざ します。  案内人を目指す方に,乙女高原についての知識や自然解説の技能,自然保護の哲学 を身につけていただくために,養成講座を開催します。 ※インタープリテーションとは「自然の発するメッセージやその地域地域の人と自然 との関わりによって育まれてきた歴史・文化遺産を,訪れた人に分かりやすく伝える ことを通して,地域の自然や文化を守る活動」のことです。そして,その担い手をイ ンタープリターと言います。     ■期 日 と 会 場 (予定) 第1回 2005年4月17日(日) 牧丘町総合会館     牧丘町窪平 第2回 2005年5月22日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) 第3回 2005年6月5日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) ※3回とも雨天決行。原則として3回すべてを受講すれば修了です。  問い合わせ・資料や募集要項のご請求は・・・  乙女高原ファンクラブ事務局 植原 彰(ウエハラ アキラ)方 ファックス 0553-35-3682  電子メール xxxxxx@kougen.otomefc.net -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  uehara@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,439人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希 望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,ア ドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。