□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第129号 2005.2.11. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】2月6日の乙女高原 NEW! 2.【活動報告(全文掲載)】かなちゃんの作文 NEW! 3.【受講者募集】第3期乙女高原案内人養成講座     4.【行事予告】乙女高原ファンクラブ総会・・・3月13日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@1月30日の乙女高原フォーラムで,小学校6年生・かなちゃんに作文を読んでも らったんですが,承諾を得て,全文掲載します。(→2) ●A乙女高原案内人養成講座の申し込み状況です。今日現在,8人の方から申し込み をいただいています。「定員30人。先着順」です。ご希望の方は,お早めにお申し込 みください。(→3) ●B乙女高原ファンクラブの会報「乙女高原が好き!」を編集・印刷し,ようやく発 送できるようになりました。乙女高原ファンクラブには普通会員とサポーター会員の 2つの種別があり,今回の会報から普通会員のみに送ることになります。たくさんの 方に読んでいただきたいので,ぜひ,普通会員になってください。  2004年度は4回,会報を発行しました。1号は4ページだったのに,2号3号とそ れぞれ6ページ8ページと順調に(?)ページ数が増え,今号は10ページになって しまいました。  乙女高原ファンクラブには入会金も年会費もありません。「ファンクラブに入会し たい! 氏名・住所・電話」だけで入会できます。 ●C(再載)次回世話人会は2005年2月16日(水),午後7時半から,牧丘町総合会 館です(「花かげホール」や「花かげの湯」の坂下)。総会や来年度の活動計画につ いての話し合いをします。ぜひ,おいでください。 ●D乙女高原ファンクラブの総会は3月13日(日)午後2時より牧丘町総合会館大ホー ルです。普通会員の方は,会報と一緒に入っていた出欠ハガキを忘れないで投函して くださいね。(→4) ●E総会終了後,ファンクラブ恒例となった座談会を行います。今回の話題提供者 は,牧丘の自然や歴史に詳しい古明地登吉さんにお願いしました。(→4) ●F(再載)来年4月25日まで乙女への林道は冬季閉鎖です。そま口林道は柳平集落 への生活道路でもあるので,柳平までは車で行くことはできます。焼山林道は塩平以 北は通れません。 ●Gアドレス不明の方へ配信しないように手続きをしたら,今回は配信部数が前回よ りだいぶ少なくなってしまいました。アドレスを変更したら,ぼくにもすぐにお知ら せください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【観察報告】   ●2月6日の乙女高原●・・・植原 彰  前日はものすごい季節風でした。しかも冷たいし。  ところがこの日は前日の風がうそのような穏やかな日。いてもたってもいられなく なり,乙女高原をめざしました。  前回(1月7日)の乙女行きと違って,道路は除雪作業が行われていて,幾分,歩き やすかったです。とはいえ,路面は全面真っ白。パウダースノーで,とにかく足が沈 みます。  途中,母母峠から林道を離れ,自然観察路を歩いたのですが,深いところで60セン チの積雪。しかもパウダースノーときていますから,いくらスノーシュー(西洋かん じき)をはいても,ズボズボ埋まってしまいます。歩くのは体力勝負でした。  とはいえ,途中,いろいろな観察をしながら歩くので,それが体にとっては適度な 休憩時間になったようです。 ●ウサギとの知恵比べ  自然観察路で目立ったのはノウサギの足跡でした。・・= ・・= ・・= と, 特徴ある足跡なので,すぐに覚えられます(このミニ版の足跡がリスです)。  足跡を見つけると,どうにかそれを「翻訳」しようと試みるといいですよ。そこ で,その動物がどんなふうにふるまったのか,推測するんです。おもしろいですよ。  さて,あるウサギの足跡を追いかけていったら,途中,足跡が右折していました。 そして,そこから,その足跡と平行に反対向きに駆けていっただろう足跡が見つかり ました。さらに追いかけると,最後は足跡がなくなりました。ここでUターンして 戻ったので,「平行して」「反対向きの」足跡がついていたようです。ぼくも同様に Uターンして戻ると,さっき曲がったところからさらに先まで足跡が続いています。 たどってみると,さっきと同様に,途中で足跡がなくなっていました。でも,ここに は「平行して」「反対向きの」足跡はついていません。  「ここでウサギは消えたのか? それとも宙を飛んだのか?」  まわりを丹念に調べてみると,そこからだいぶ離れたところに(2メートル以上は あったと思います)次の足跡が見つかりました。そういえば,最後の足跡は,ほかの 足跡とくらべ,ずっと深く雪面を蹴っています。  ウサギが追跡者を煙に巻くために,こんな手の込んだ逃走をしたのでしょうか? ●ウサギの赤ション  「発情期のメスのウサギはまっかなおしっこをする」ということは,本で読んだこ とがあるし,乙女高原でも一昨年,見つけたことがあります。  「今年は絶対に見つけるぞ」とはりきっていました。というのも,真っ赤なおしっ こを見つけたことをメールマガジンに書いたら,「ウサギの赤ションはファンタ・オ レンジの匂いがするんですよ」という情報をいただいていたからです。ウサギの赤 ションを見つけて,匂いをかいでみたい!と張り切っているなんて・・・変ですか?  今回は2個所で赤ションを見つけることができました。匂いをかいでみましたが, 揮発成分はすでに蒸発してしまったのか,それとも,雪で揮発成分が蒸発できないの か,匂いはまったく感じませんでした。  ぼくは少しだけ「赤いシャーベット」をフィルムケースに入れて持ち帰ることにし ました。ちょっとした実験がしたかったんです。  家に帰り着くころには液体になっていました。とてもきれいなオレンジ色です。 ケースのふたを取って,匂いをかいでみました。確かに匂いはしますが,ぼくにはど う表現していいか分かりませんでした。  翌日,受け持っている4年生たち(職業がバレますね)にかいでもらったら,一人 の女の子が「ああ,これ桜餅の匂い!」って表現しました。そう言われれば,そんな 気もします。  さて,ぼくがやりたかった実験というのは「ぼくの学校で飼育しているウサギにこ の匂いをかがせたらどうなるだろうか?」というものです。  飼育委員会担当の先生に確認したところ,「2羽ともオス」だそうです。だった ら,このにおいをかいで,クラクラッとくるのか?  さっそく,飼育小屋の中に数滴,落としてみました。いくら待っても反応がありま せん。ティッシュペーパーに赤ションを含ませて,置いてみましたが,これでもまっ たくの無反応でした。残念!  もっとも,ノウサギと学校で飼育しているウサギ(カイウサギ。原種は外国産のア ナウサギ)は「種」が違うのですから,これは「チンパンジーのメスを見て,われわ れ人間のオスがクラクラッとくるか?」と同じ意味の問題なんでしょうね。 ●ゲレンデには動物の足跡がない!  自然観察路を横切り,湿地に向かって,水路のような足跡がついていました。そう なんです。まるで,雪原の中に一本の水路が通っているように見える足跡です。きっ とシカの群れが一列になって,ここを通ったのでしょう。  やっと乙女の草原に着きました。雪の原をえっちら歩いたのですが,そこには動物 の足跡がひとつもありません。  こんなに広い空間です。敵に見つかったら逃げられないでしょう。それで,ここに は動物が出てきてないのではないかと推測しました。  この推測は当たっていると思いました。だって,その証拠に森と森にはさまれた帯 のような雪原だったら,足跡は見つかります。  そこで,2列の足跡が平行についているウサギの足跡を見つけました。ところどこ ろ,2つの足跡の幅が狭くなり,まったく重なったり,交差したりしていました。も しかして,いちゃつきながら2羽のウサギが駆けていったのかな? 新婚さん?と思 いました。「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウイリアムズ,福音館書店, 1965)という絵本を思い出しました。  ロッジ前のベンチ。ベンチの座る面と雪の表面が同じ高さでした。  ここで遅い昼食を取りました。温かい紅茶がとてもおいしかった。  午後2時の気温が0.3度でした。 ●おしっこセンサス  帰りは林道を歩いて下りました。行きながら,どうもキツネらしいおしっこの跡が たくさん見つかり,気になっていました。道路の両側に除雪したときの雪のかたまり があるのですが,好んでそれにひっかけているような気がします。匂いをかいでみま したが,これはもう動物園の臭い。色は黄色で,人間と同じようです。  そんなおしっこの跡が何箇所見つかるかなーと,帰りながら記録を取ったところ, アスファルトの駐車場から焼山峠近くの作業小屋の間に,なんと27箇所もありまし た。木道のある湿地のあたりに集中していたようです。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【活動報告(全文掲載)】   ●かなちゃんの作文● ※1月30日に行われた第4回乙女高原フォーラムの中で朗読されたかなちゃんの作文で す。 ■乙女高原とマルハナバチのこと  雨宮かな  乙女高原の観察会に初めて行ったのは,四年生のころに行った観察会です。その日 に乙女高原ファンクラブに入りました。その時は,マルハナバチや乙女高原のことは ほとんど知りませんでした。  私が乙女高原に行くようになったのは,小さいころから動物が好きだったし,乙女 高原は近くにあるので,行くようになりました。それに,おばあちゃんが花好きなの で,よく花の名前を教えてくれました。  マルハナバチを初めて知ったのは,その年の夏の集中講座「マルハナバチの不思議 不思議」という観察会に行ったときです。その日に,マルハナバチの好きな花のこと や種類を国武さんにたくさん教えてもらいました。種類は,ミヤママルハナバチを ミーちゃん,オオマルハナバチをオーちゃんと言ったりして,すぐに覚えられまし た。  草原の中に入って観察すると,マルハナバチのことや,それ以外に花のことなども 知ることができて,よかったです。  私は,マルハナバチは普通のミツバチのようなものと思っていたけど,とってもか わいくて,働き者なので,観察するときは,とても楽しかったです。私が近づいて見 ても,にげようとしないくらい一生懸命でした。  それで,観察会にいっぱい行くようになりました。このほかにも草刈りや遊歩道作 り,別の観察会にも行きました。  私は,マルハナバチが好きになってから,フフ(※)や学校などの別の場所でもハチ を探してみたり,本で調べてみたりしました。マルハナバチは乙女高原だけかと思っ ていたら,身近なところにたくさんいて,びっくりしました。  これからも,たくさんイベントや観察会に参加してマルハナバチのことをもっと知 りたいです。 ※フフ→町立の宿泊観光施設。アップルパイと料理がおいしい(植原) ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     3.【受講者募集】   ●第3期乙女高原案内人養成講座● 詳しい内容と申し込みのフォーマットは乙女高原メールマガジンの前号に載っていま す。ご利用ください。 ■養成講座の概要 ・開催期日と会場 計3回。雨天決行   @4月17日(日)牧丘町総合会館,   A5月22日(日),B6月5日(日) 乙女高原グリーンロッジ ・受講対象者 満18歳以上。30名。先着順  (詳しい規定は要項をお読みください) ・費用 受講費1,000円,登録料2,000円。   計3,000円 ・講師 今井信五さん(日本自然保護協会参与),      北垣憲仁さん(都留文科大学非常勤講師),      時田 恵さん(身延高校教諭),      小松澤靖さん(森林インストラクター) ほか ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐    4.【行事予告】 ●乙女高原ファンクラブ総会●  年次総会では,2004年度の活動を振り返り,2005年度の活動計画を検討します。  今年は2年に一度の世話人選出の年に当たっています。世話人は,ファンクラブ会 員であれば,だれでも立候補できます。多くの方が世話人に立候補していただけれ ば,それだけいろいろなことに取り組めますし,世話人一人あたりの仕事量も少なく てすみます。乙女高原の自然を子どもたちにきちんと引き継ぐために,あなたのお力 をお貸しください。  総会終了後,座談会を行います。今回の話題提供者は,牧丘の自然や文化について なんでも知ってらっしゃる古明地登吉さんにお願いしました。去年の6月には案内人 の何人かで「古明地さんといっしょに牧丘の自然を巡るツアー」を開催しましたが, 車を止めたどこでも,興味深い話を聞くことができました。聴講無料です。ぜひ,こ ちらもおいでください。 ●日時 2005年3月13日(日) 午後2:00から午後4:00までの予定 ●会場 牧丘町総合会館大ホール  牧丘町窪平(電話0553-35-3612) 総会終了後,すぐに座談会を行います。 ●話題提供者 古明地登吉さん ●参加費 無 料 -------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  uehara@kougen.otomefc.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,420人にBCCでお送りしています。  「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。  なお,ウイルスが心配ですので週に最低1回はウイルスソフトのアップデートを 行っています。 以上。