□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第146号 2005.9.4. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】9月4日の乙女高原 NEW! 2.【活動報告】マルハナバチ調べ隊2005 第2回…8月7日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@今年最後のマルハナバチ調べ隊は9月11日(日)です。この日は地元中学校の学園 祭があるし(じつは,ぼくの息子も通っているんですが‥),衆議院議員選挙の日で もありますが,予定通り行います。今年はなんだかマルハナバチの数が去年よりずっ と多いような気がします。超レアなオス蜂が見られるかも。午前10時から午後2時半 まで。ぜひ,おいでください。 ●A保全生態学研究会事務局(マルハナバチ担当)から,セイヨウオオマルハナバチ の手作りマスコットをいただきました。毛糸で作ってあって,チョーかわいいです。 ちょうど蜂の体がフイルムケースくらい。見たい方は,ぜひ,11日のマルハナバチ調 べ隊へ! ●B次回世話人会は来週の水曜日,9月14日(水),午後7時半から,山梨市牧丘町 総合会館(文化ホールや花かげの湯の東下)2階の会議室。どなたでも参加できま す。ぜひ,のぞいてみてください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【観察報告】   ●9月4日の乙女高原●  朝7時前には朝食を食べ終わり,乙女に向かいました。  乙女高原では,前日から『やまなし有機農業市民の会』の皆さんが「『こども倶楽 部』と『食べ物倶楽部』と『環境倶楽部』の夏のジョイント企画『乙女高原はもう秋 の彩り』」を行っていて,家族連れ総勢50名ほどがグリーンロッジに泊まり込んで, バーベキューやらコンサートやら講演会を楽しんでいました。今日はその続きで,乙 女高原を歩こうという企画があり,事務局・中村さんのお子さんをぼくが担任してい た縁で,乙女高原の案内を引き受けたというわけです。 ●ゆっくりしたい!  乙女に行くたびに思うのですが,乙女に行くまでの道のりも楽しみたい,ゆっくり と時間をかけて自然に浸りたいと,心からそう思います。だって,林道を運転しなが らだって,本当にたくさんの出会いがあるんですよ。  林道脇の日陰には黄色いキバナアキギリの花が咲いていました。この花はすごいメ カを持っています。シソに似た筒状の花の中をのぞき込むと,なにやらスイッチのつ まみのようなでっぱりが二つ,左右についています。キバナアキギリはマルハナバチ 媒花で,マルハナバチが蜜を吸おうとこの花にもぐり込み,このスイッチを押すと (スイッチを押さなければ花の奥には入れません。どうしても,スイッチを押さざる をえないのです),あらあら不思議。スイッチに連動したおしべが家のひさしのよう になっている花びら上部から出てきて,蜂のおしりにくっつきます。蜂はお尻に花粉 のスタンプを押してもらったようなものです。  一度だけ,キバナアキギリにマルハナバチが入っていく姿を見たことがあります。 ぜひ,もう一度,見たいと思っています。でも,見るためには,この花の前でじーっ と待ち伏せをしなければなりません。今日はそんなことをしている暇はありません。  途中で,視界をサッと横切ったものがいます。ノスリです。どこへ飛んでいくんだ ろう? 車を降りて,じっくり双眼鏡で追いたい! 彼らの飛行ルートが少しでも明 らかになれば,柳平に計画されている風力発電用の巨大風車の彼らへの影響がわかる のに・・・と思いましたが,そんな時間はありません。  焼山峠をちょっと進んだところで,林道を横断する動物が。キツネです。しかも, 子ギツネ。渡りきったところでちょこんと座って,こっちを見ています。静かに車を 近づけて,お互いに見つめ合いました。ぼくがほんの一瞬,視線をはずしてカメラを 探そうとしたら,キツネは歩き始めてしまいました。「あ,・・・行かないで」と 思っているうちに,少し離れたところに,また,ちょこんと座りました。小さな子ギ ツネが一頭だけです。きっと親離れ・子離れした直後くらいでしょうね。  少なくとも,行くまでに1日,草原を歩き回るので1日,湿地を歩くので1日,森の 中を歩くので1日,帰りに1日と,5日間は欲しいですね。夢また夢ですが・・・。 ●草原にて  さて,草原はまさに秋の彩りでした。  草原の中で目立っているのは,なんといってもタムラソウの赤。でも,アキノキリ ンソウ・ハンゴンソウ・オミナエシ・マルバダケブキの黄色も負けていません。  アザミの仲間では,ノアザミの花はもう見かけませんが,ノハラアザミは夏から ずっと咲き続けています。花期が長いですね。一本一本のトゲが長いモリアザミも咲 き始めです。なお,林道ではひょろっとした感じのトネアザミが咲き始めていまし た。  秋になってから書き始めた花として,ウメバチソウ,アキノキリンソウ,ハナイカ リ,トモエシオガマなどがありました。ヤマトリカブト,セイタカトウヒレンはまさ に今日が咲き始め・・・って感じでした。  ススキやヤマアワといった「穂を出す花」も元気そうです。  リンドウやヤマラッキョウも大きくなりましたが,まだ花を付ける季節ではありま せん。  そんな中,乙女高原の案内・観察会を始めました。たまたまいらしていた乙女高原 案内人の岡田さんにも同行をお願いしました。  まずは,森のコースの入り口付近の森で,「スキヤキ・ハイキング」をしました。 手鏡を目の下に置き、頭上の風景を下に(鏡が目の下だから)見下ろしながら歩こう というもの。なんとなく森の中・空中を歩いているような変な感じになりますよ。お 試しあれ。同時に,ちょっと車酔いに近い感じもするけど・・・。  そこにはたくさんのシラカバが生えています。それを確認後,みんなでシラカバの 赤ちゃんや子どもを捜しましたが,見つかりませんでした。  少し登って,今度はウラジロモミの子どもがたくさん生えているところで,モミの 年齢の数え方を教えました。モミの木って,ある程度小さいうちなら枝の出方を見た だけで年齢が分かるんですよ。伐って,年輪を調べなくても。そして,モミの木のお 母さんを捜してもらいました。  シラカバの林の中にはシラカバの子どもはいない。ウラジロモミの林の中にはウラ ジロモミの子どもがいる。このことは何を示しているか,わかりますか? 将来の森 の姿を暗示しているんですよ。そんな「謎解き」をしながら,ブナの森まで歩いてい きました。 ●マルハナバチ調査  観察会は午前でおしまい。ぼくは急いで持ってきたおにぎりを食べ,マルハナバチ のラインセンサス調査をしました。た−くさんのマルハナバチに出会えました。なん と,1時間で100匹を超えたんですよ!  来週のマルハナバチ調べ隊が楽しみになりました。  ラインセンサス調査・まとめ 2005.9.4.13:00-13:59 ・トラマルハナバチ 合計15 内訳:ノハラアザミ7,ヤマハギ1,タムラソウ5,ハ バヤマボクチ1,モリアザミ1,以上。 ・ミヤママルハナバチ 合計45 内訳:ノハラアザミ12,ヤマハギ13,タムラソウ 18,セイタカトウヒレン1,タチフウロ1,以上。 ・オオマルハナバチ 合計47 内訳:ノハラアザミ6,アキノキリンソウ3,タムラソ ウ34,セイタカトウヒレン1,マツムシソウ1,モリアザミ1,タチフウロ1,以上。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ xxxxxx@kougen.otomefc.net   (このメールに直接返信でもいいです) バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。   以上。