□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第148号 2005.10.3. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】静かな草原にリンドウが…9月26日の乙女高原 NEW! 2.【参加者募集】第6回 乙女高原の草原を守る! 草刈りボラ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@11月23日(勤労感謝の日。水)の『草刈りボランティア』に参加希望の方, ぜひ,このメールに返信をお願いします。どの程度の参加者があるのか,できるだけ 事前に把握しておきたいのです。  また,全国から200名もの方が集まるこのイベントの裏方としてボランティアをし てくださる方も大募集です(全国から集まるボランティアのためのボランティアなの で,乙女ではボラボラと呼んでいます)。受付,駐車場整理,アンケート用紙配り, 豚汁作りなどいろいろです。「ボラボラやってもいいよ」という方は,メールにお書 き添えください。(→2) ●Aいよいよ乙女はリンドウとヤマラッキョウの季節になりました。どういうわけ か,秋の終わりは紫色の花が多いんですよね。きれいでしたよ。(→1) ●B次回世話人会は10月12日(水),午後7時半から,山梨市牧丘町総合会館(文化 ホールや花かげの湯の東下)2階の会議室。どなたでも参加できます。ぜひ,のぞい てみてください。 --------------------------------------------------     1.【観察報告】 ●静かな草原にリンドウが…9月26日の乙女高原●  じつは,この4月から月曜日に休みになる職場で働いています。みんなが休んでい る時に働き,自分が休んでいる時にはみんなが働いているというのは,なんだか世間 から取り残されたような,なんとも変な気分です。乙女のイベントは基本的に日曜日 だし,これからやっていけるかなあ・・・と不安があります。  そんな不安を持ちながら,月曜の乙女高原を訪ねました。  里ではまだまだ半袖がちょうどいいくらいなのに,乙女はすでにカーディガンなど がなければ寒いくらいの気候でした。草原を一回りしてお昼の11時ころ温度を測った ら15度くらいでした。  草原で元気に咲いていたのは,まずノハラアザミ。この花は本当に花の咲いている 時期が長いですね。まだ蕾までありました。ヤマラッキョウとリンドウが咲き始めて いました。ヤマラッキョウの花の写真は,乙女高原ファンクラブの投稿写真コーナー で公開していますから,よろしかったら,ご覧ください。  http://www.otomefc.net/album/img-box/img20051003150639.jpg   トリカブトもきれいでした。森の中のトリカブトのいくつかは,葉っぱがほとんどな いほど食われて(?)いました。猛毒だと言われているトリカブトを食べているなん て,誰なんでしょう? 食べ方からして,シカのような気がしているのです が・・・。「毒と薬は程度の問題」ということもあります。もしかしたら,シカたち は漢方薬として食べているのかもしれませんね。  一方,草原のトリカブトのいくつかは,兜のてっぺんが食いちぎられていました。 トリカブトの花はおもしろい花で,花のてっぺんの内側に蜜線があります。それを学 習したマルハナバチによって,蜜だけ盗まれたのかもしれません。  野菊も咲いていましたよ。野菊には何種類もあって,その見分け方がたいへんで す。基本的には花が終わった後のたねについている毛の長さで見分けるようです。そ んなめんどくさいことの嫌いなぼくは,「これは野菊,あっちも野菊!」と十把一絡 げです。もっとも,乙女には2種類の野菊がありそうだとは思っています。どなたか 教えてくれませんか? ノコンギクとユウガギクではないかと思っているんです が・・・。  この日は,あっという間に霧が出てきて,まわりが真っ白になることが何回があっ たのですが,その霧の向こうからノスリ(猛禽)の声が聞こえてきました。冬になっ て,乙女が静かになると,よく草原の近くで出会うことのある猛禽です。結構大きな 声でしたが,姿を確認することはできませんでした。  今年最後になりそうなマルハナバチ・センサス調査をしました。圧倒的にミーちゃ んが活動的でした。さすがは「ミヤマ=深山」という名前を持ったマルハナバチだけ あります。マルハナバチの中でもたいへんな寒冷地仕様なんじゃないでしょうか。し かも,この日,ミーにしてはやたら大きな個体を結構見ました(6頭)。新しい女王 なのでしょうか?  また,ぼくは初めて見たのですが,胸と腹の付け根の谷になった部分に,ベージュ 色の小さなごま粒のようなものをたくさん付けているオオマルハナバチを見ました。 ダニに違いありません。国武さんによると,マルハナバチに付くダニには,体の中に 付くタイプと外に付くタイプの2つがあって,これは外に付くタイプで,イトダニの 仲間だそうです。  イトダニで検索してみると,外国産のカブトムシに寄生しているページが多くヒッ トしました。そういえば,子どもの頃,クワガタを飼っていて,足の付け根に赤っぽ いようなダニがついているのを見たことがありました。   【調査結果】 ●ミヤママルハナバチ 合計 16頭   ノハラアザミ 6   タムラソウ 4   ハバヤマボクチ 4   セイタカトウヒレン 1   モリアザミ 1 ●トラマルハナバチ 合計 17頭   ハバヤマボクチ 15   キキョウ 1   セイタカトウヒレン 1  ●オオマルハナバチ 合計3頭   タムラソウ 2   ハバヤマボクチ 1  乙女高原の秋もいいもんですよ。月曜だというのに,車やバイクが結構ひっきりな しでした。 --------------------------------------------------     2.【参加者募集】 ●第6回 乙女高原の草原を守る! 草刈りボランティア●  乙女高原の自慢といったら,なんといっても春から秋にかけて次から次へと咲き続 ける草原のお花たち。春のサクラスミレに始まり,初夏のレンゲツツジやアヤメ,そ して,夏のキンバイソウやヤナギラン,秋のトリカブトやリンドウ,…。もちろん, これらは自生の植物ですが,これらの花が元気に咲いていられるのは人の関わりがあ るからこそ。  乙女高原では毎年,晩秋に草刈りが行われてきました。戦前は刈った草を飼料や肥 料にするため,戦後はスキー場として管理するためです。草原はそのままにしておく と森に移り変わりますが,草刈り時に,草原の中に生えてきた若木を一緒に刈ってい たため,乙女高原は草原の姿を保っていられたのです。つまり,乙女高原は自然遺産 であるとともに,歴史的な遺産でもあるのです。  スキー場が廃止になった2000年から草刈りはボランティア活動として引き継がれ, 今の乙女高原があります。  今年の勤労感謝の日,一緒に汗を流しませんか? ■月 日 11月23日(祝)…小雨決行 ■時 間 午前9時30分〜午後2時 ■集 合 乙女高原グリーンロッジ ■持ち物 弁当,飲物,雨具,帽子,あればカマなどの道具。 ■参加費 誰でも100円(保険料ほか) ■おもな作業内容 ・草原内の枯れ草の刈り取り ・草原内のごみ拾い ・遊歩道のロープ回収 ・ブナじいさんを救え!(子ども向けプログラム) ■申し込み・問い合わせ   できるだけ11月18日までにお申し込み下さい    山梨市役所観光課「草刈りイベント」係      〒404-0201山梨市三富川浦262      電話0553-39-2121 ファックス0553-20-4050 --------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ xxxxxx@kougen.otomefc.net   (このメールに直接返信でもいいです) バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。   以上。