□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第153号 2005.12.21. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】12月21日の乙女高原 植原 彰 NEW! 2.【参加者募集】第5回 乙女高原フォーラム ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●12月17日(土)から18日(日)にかけて乙女高原案内人意見交換会・懇親会・救 急法講習会が行われました。久しぶりに熱い議論をしました。上下関係もなく経済的 な関係もなく,仕事上の関係もなく,かといって親戚でも近所でもなく,つながりと いえば「乙女高原」だけ。本当に純粋に語り合えた気がします。  翌日の救急法はAEDの講習が含まれていました。AEDは一般人が使うことを許 されている心臓への電気ショックです。「機械の指示通りやれば誰でも使える」とい うキャッチフレーズですが,やっぱり一度は使ってみないと・・・と思っていたの で,とてもいい機会でした。確かに機械がしゃべった通りのことをすればいいのです が,基本的に心臓がトラブルを起こして十分な血流がない人に対して行うのですか ら,人工呼吸と心臓マッサージとAEDをセットにしないとだめだということがよく 分かりました。今回の会を企画・運営してくださった坂田さん,本当にありがとうご ざいました。 ●【第5回乙女高原フォーラム・予告編3】今年の春,乙女高原案内人講座でのひ とこま。「皆さん,乙女高原にはモモンガがいますよ。ほら,これが食べ跡です」北 垣さんの話にみんな「へー」の連発! そして,「ぜひ,見たーい!」と,7月の案 内人キャンプでは,夜,みんなでモモンガ・ウォッチングにチャレンジしました。と ころが闇夜に闇雲に行ったところで,出会えるわけがありません。何事にも「先達」 が必要です。そこで,今回は北垣さんから動物との出会いをテーマに,ステキなお話 をしていただく予定です。→2 ●次回世話人会は2005年1月11日(水),午後7時半から,山梨市牧丘町総合会館 (文化ホールや花かげの湯の東下)2階の会議室。いよいよフォーラムが10日後! という日に行います。 --------------------------------------------------     1.【観察報告】 ●11月21日の乙女高原● 植原 彰  低気圧が近づき,今日の後半から大荒れの天気になるというのが天気予報。今まで 毎日最低気温がマイナス5度台という超低温の日々だったので,これはチャンスだと 思いました。というのも,低気圧が通過する直前って,それまでと同じような晴天で も気温がぐっと上がるんです。  家族には「雪が降るよー」と脅かされましたが,迷わず乙女へ登りました。「食事 処はしば」のあたりから雪が見え始めました。だんだん雪が多くなりましたが,路面 はきれいに雪かきされていて,ほとんど不安は感じませんでした。柳平直前の鳥居峠 から金峰山がでーんと見えていました。  そういえば,富士山,南アルプス,八ヶ岳,金峰山と山がよーく見えましたよ。 ●雪の乙女高原  乙女高原グリーンロッジの庭は積雪5センチ。午前9時半の気温がマイナス2度でし た。草原は所々枯れ草が見えますが,ほとんどが雪に隠れています。  いつもの年だと,この時期には雪が日陰に残っている程度です。で,巨大霜柱が成 熟しているはずなのですが,今年は雪が早すぎて,十分に成長した霜柱は見ることが できませんでした。雪の表面が解けて凍って・・・を繰り返し,固くなっていると 思ってスパイク付きの長靴で歩きましたが,そんなことはまったくありません。サラ サラのパウダースノーです。草原の中,深いところでは12センチの積雪でした。 ●動物たちでにぎやかな草原  冬の乙女というと,しーんと静まりかえってもの寂しくて・・・というのを想像さ れると思います。半分当たっていますが,半分は違います。  だって,すごいですよ,動物たちの足跡がいっぱい。縦横無尽とはこういうことを 言うんだろうなあ・・・といった感じで,あちこちで交差しています。動物たちが歩 き回っている姿を想像すると,冬の乙女高原は決して寂しくなく,十分にぎやかなこ とがわかります。  パウダースノーですから,ほとんどの足跡がズボッと雪の中に埋まっていますが, 中には,雪の表面を歩いた跡もあります。そんなものを見ると,足指が何本あるの か,爪がどうついているのかなどが分かります。  おもしろかったのは,林の中で見つけたネズミの小さな足跡。すぐそばにキツネの 足跡がついています。「どっちが先だったんだろう?」考えるだけでワクワクしてき ます。  また,一本の枯れ木を中心に直径1メートル半ほどの円を描いてグルッと一回りし ているウサギの足跡がありました。これって,もしかしたら,ウサギが追っ手を攪乱 するために行ったワナかもしれません。ウサギの足跡を追ってきた相手(キツネ?) が木の処までくると,においをかぎながらグルっと一回りして,「?」という顔をし て,またグルっと回る・・・なんてことがあるのでしょうか。 ●木のたねたちでにぎやかな草原  雪原の表面に小さな点々がいっぱい落ちています。ほんとうにたーくさんありま す。目を近づけてよく見ると,「あれ,これってウラジロモミのたね」「こっちはシ ラカバ」「こっちはダケカンバ」「あ,カエデのたねもある!」・・・と,たくさん のたねが見つかります。草原のど真ん中で,ですよ。「まわりの林からこれだけたく さんのたねが落ちてきていたんだなあ」とあらためて思いました。  雪ってあぶり出しみたいですよね。例年の今の時期なら、まだこんなに雪はないの で,たねが落ちてきたとしても,地面の上。まったく気づくことはできなかったで しょう。でも,今年はこんなにたくさん雪が積もったおかげで,いつもの年には見ら れない「草原に落ちてきた,たくさんの木のたねたち」の姿があぶり出されたわけで す。  そうそう。動物たちの足跡は窪んでいるので,そこが吹きだまりとなり,木のたね がたまっていました。動物の足跡も,雪によってあぶり出されたものの一つですよ ね。 ●乾いた氷  湿原にも行ってみました。広い範囲で結氷しています。氷の上に乗ってみました が,びくともしません。カチカチです。手袋の手で力を入れてゴシゴシとこすり,そ の手をほっぺたに持って行っても,まったく水気がありません。そのくらい,低温で 乾いた氷でした。  斜面を水が流れ落ちているところも,上から下まで凍っていました。バケツの中や 池のように静かな水が凍るのはなんとなく想像できます。川でつららのような氷を見 るのも「しぶきが凍るんだろうなあ」と想像できます。でも,斜面全面が凍っている んですよ。どんなふうに凍っていくのか,その過程がまったく想像できませんでし た。  想像はできませんでしたが,近づいてよく観察していると,なんか氷が段々畑のよ うになっていることに気づきました。もしかしたら,パイ生地のようにだんだん重ね になっているのかもしれません。  氷の下の方から,水の流れるみずみずしい音が聞こえてきました。 ●冬のガ??  こんな寒い時期に,ガが飛んでいました。体長1センチほどの小さなガです。体は すごく細身で,見るからに寒そうです。  ササの葉の上でパタパタと羽根を羽ばたかせていたと思ったら,フワフワと飛ん で,雪の上に降りました。まったく気にする様子はなく,平気で歩き回りました。そ して,また,パタパタと羽ばたいたかと思うと,フワフワと飛びました。  たよりない感じに見えますが,でも,いたって元気に見えます。  こんな寒い時期ですよ。ガですから,体のわりに大きなはね。その分,熱も奪われ やすいはずなのに。おまけに昆虫ですから恒温動物ではなく,変温動物ですよ。なん であんなに活発に動き回ることができるのか疑問でした。  このガの正体はいったい・・・知っている人がいたら,教えてください。 --------------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●第5回 乙女高原フォーラム● ■月 日 2006年1月22日(日) ■時 間 午後1時 ? 3時30分 ■会 場 山梨市民会館大ホール(予定) 山梨市万力公園北 ■主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ ■参加費 無 料 ■内 容   1.乙女百名花スライドショー   2.「乙女高原のここが好き!」リレートーク   3.北垣憲仁さんの講演(仮題)「乙女高原のけものたち」 【予告編1】(再掲載)「乙女百名花」と名付けたスライドショーを行います。乙女 高原のきれいなお花100種を順番に大スクリーンに写しだそうというプログラムで す。百種類の花は,皆さんからのリクエストが多い順に決めます。ぜひ,「この花 の,こんなところがいい」というメッセージとともに「○○草に一票」というお便 り・メールをください。フォーラムの中で紹介します。形式は以下の通りです。   ・お住まいの都道府県名・市町村名   ・お名前(ふりがな)   ・投票する花   ・その花についてのコメント  また,その花のご自慢のお写真があったら,ぜひお貸し下さい。デジカメだった ら,メールに添付して送ってください。銀板写真だったら,お貸しいただければパソ コンに取り込んで当日映せるようにします。使った写真は,お返しします。 【予告編2】(再掲載)「乙女高原のここが好き!」というタイトルのリレートーク を行います。立候補した人が順番にステージの上に立って,「私は乙女高原のこんな ところが好き!」という話をしていくのです。この立候補者を募集しています。ふ るってご参加ください。  メッセージでもいいですし,俳句や短歌,詩の朗読でもいいです。歌を歌ってもい いですよ。コントやパフォーマンスも楽しいと思います。楽器の演奏もステキかも。 何か作品を見せたいという方は,ぜひ,持ってきてください。小さくて客席から見に くいようでしたら,事前にデジカメで写真に撮り,スクリーンに大写しにしますよ。  --------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220?8?71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ xxxxxx@kougen.otomefc.net   (このメールに直接返信でもいいです) バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。   以上。