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 乙女高原メールマガジン 第16号・・2001. 5. 2.

発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)

      Eメールアドレス  xxxxxx@j-gate.net

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   (((植原からのメッセージ)))

 インターネット版『乙女高原ファンクラブ』入会申込書を本メールマガジンの読者

の皆さんにお送りしたところ,すでに15名もの申し込みがありました。本当にあり

がとうございます。入会申し込みは,随時,受け付けておりますので,まだの方もご

検討の上,ぜひ,ご入会をお願いします。

 

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 乙女高原の遊歩道のルートを変えます。

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 乙女高原の草原の中にはいくつかの『踏み道』がありました。ところが,道をはずれて
草原の中に入ってしまう人が後を絶ちません。しかも,その数が多くなっているようでした。
そこで,乙女高原グリーンロッジの当時の管理人さんが苦労して,草原内の遊歩道にロープを
張ってくださいました。3年前のことです。これでだいぶ草原内に入り込む人は減りましたが,
張ったのがビニールひもだったため,景観がよくありませんし,強度も問題でした。

 

 そこで,昨年6月,ボランティアを集めて杭打ちとロープ張りの作業をしました。

今度はある程度しっかりしたものができました。

 でも,これで問題が解決したわけではありません。

 ぼくなりに草原内の遊歩道の問題点を指摘すると,大きく次の3つになります。

 

1.一番広いゲレンデ(もうスキー場ではないので,この呼び方は適切ではないのですが,
なんかしっくりくるんですよね・・・)の一番上に通じる遊歩道は閉鎖したい。

 上に行くにしたがって斜度が大きくなり,たとえ少ない人数だとしても,人が歩くことに
よる土の流失が大きい。この斜面を遠くからみると,切り傷が縦に通っているように見える。
この『切り傷』をなんとかしたい。10年前は,この『切り傷』をトライヤルのバイクで
登っている人を見かけ,あわてて注意したこともあった。   

昨年,閉鎖したのだが,ロープをまたいで行ってしまう人が多かった。歩くコースを根本的に
考えないとだめだろう。

 

2.下の駐車場から草原に入っていく遊歩道が一番使用頻度が多いためか,広範囲に渡って土が
流れてしまっている。この遊歩道も閉鎖したい。

 とにかく一番傷が広いので,昨年の草刈りの時にはもうこの遊歩道は閉鎖する方針を固めており,
刈った草の一部は,えぐれてしまったこの遊歩道に投げ込んでおいた。

 

3.下の駐車場からロッジに通じる遊歩道は,ちょうど谷の底に沿っているため,雨が降ると
水が集まり『川』になってしまい,深くえぐれている。この遊歩道も閉鎖したい。

 ここについても,昨年の草刈りの時にはもう閉鎖する方針を固めており,刈った草の一部を,
えぐれてしまったこの遊歩道に投げ込んでおいた。

 

 閉鎖する遊歩道があるのですから,新たに開設する遊歩道も必要になります。4月28日に
乙女高原ファンクラブの世話人 6人で実際に乙女高原に出かけ,どんなルートがいいか,
現地で検討し,一応の案を作りました。案を作る時に考慮したことは・・・

・できるだけ,勾配をゆるやかにする

・できるだけ,昔からの『踏み道』を利用する

・地形的に谷の底になっている部分に沿って道をつけない

・草原内ばかりでなく,森の中にもルートを付ける

・遊歩道は必要最小限にする

・できれば,途中に広場的に使えるような場所も確保する

・どっかから予算が持ってこれるようだったら,ベンチを置くことによって,草原内への侵入を
防ぐようなしくみもほしい

・・・といったことです。

 

 『草原内の遊歩道作り』のボランティア作業を5月27日(日)9:30−15:00に行います。
また,そのための打ち合わせを5月15日(火)19:30から行う予定です(ファンクラブの世話人会として)。
それまでに,遊歩道作りについてのご意見・ご希望・ご質問・アドバイス等を,ぜひ,お寄せください。
どんなに小さなものでも,きっと参考になると思います。よろしくお願いします。

 

  ((((乙女高原ボランティア『草原内の遊歩道作り』))))

・5月27日(日)9:30−15:00(小雨決行)

・乙女高原グリーンロッジ前集合

・参加費 100円

・持ち物 軍手,昼食,飲み物,雨カッパなど

・内 容 草原内に杭を打ち,ロープを張ります。力自慢の大人ばかりでなく,お子さんにもできる仕事があります。

・連絡先 乙女高原ファンクラブ事務局(牧丘町役場内)

     otome@town.makioka.yamanashi.jp

    (このまま,ぼくに返信してくださっても結構です)

 

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 乙女高原はまだ冬のようだった・・・4月28日

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 やっと林道の閉鎖も解除された4月28日,乙女高原に登ってきました。

 途中の林道ではミソサザイのうれしそうなさえずりがあちこちの沢で聞かれました。
春一番に咲くキブシやヒカゲツツジ(このへんの人は『岩つつじ』と呼ぶ。クリーム色の
たいへん上品なツツジ)の花が見られました。焼山峠は,小楢山への登山客で賑わっていました。

 

 乙女高原に着くと,まだ一面枯れ野原です。シラカバなどの木の芽がようやく芽吹き始めた
ところでした。地面をよく見ると,草の芽も出始めていました。

 また,地面には泥がかたまったようなものが,なんとも奇妙な図形を描いていました。
風や雪といった自然現象によってできた模様とは思えません。

 いろいろ調べてみると,どうも野ねずみが冬の間,地面と雪の境目にトンネルを掘って暮らしていた跡らしく,
所々で小さな糞が見つかったり,地下トンネルの出入り口と思われるものもありました。どんなネズミが
この草原に住んでいるのか,その姿を見てみたいものだと思いました。

 泥のようなもののスケッチをしている間,遠くからタタタタタタターッという威勢の
よいキツツキのドラミング(木をたたくこと。他の鳥のさえずりに当たる)が何度となく,
聞こえてきました。適当にエコーがかかっているし,ほれぼれするほどいい音でした。

 

 ノウサギとシカの糞もいたるところで見つかりました。ある場所では,黒い普通の

シカの糞に混じって,茶色い糞も見つかりました。食べ物の違いが糞の色の違いになるのでしょうか?
 ちなみに,茶色いシカの糞というのは,初めて見ました。

 

 湿地にはヤマアカガエルの卵。4腹分ありました。そのうち3つはまだ卵の状態

(でも,発生は進んでいました),一つはもうオタマジャクシになっていました。ヒキガエルの卵は見つかりませんでした。

 

 皆さんも春の乙女高原に行ってみませんか?

 

(この号は235人の読者の皆さんにお届けしています)

 

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