□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第160号 2006.3.30. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【活動計画】2006年度乙女高原ファンクラブ活動計画 NEW! 2.【観察報告】3月22日の乙女高原 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@前号のメルマでお知らせしました通り,2006年度の活動計画をお知らせします。 手帳等に書き写しておき,できるだけご参加ください。 ●A乙女高原ファンクラブ会報「乙女高原が好き!」0601号を発行しました。皆さん のお手元に届くまで,あと1週間ほどかかると思います。今回,案内人の皆さん向け (64通)は坂田さんが,その他会員向け(284通)は加藤さんが発送作業を行ってくだ さっています。このような方々のご努力があって,はじめて会報も皆さんのお手元に 届くということを知っておいてください。 ●B2006年度第1回世話人会は4月19日(水)午後7時半から山梨市牧丘町総合会館で す。どなたでも参加できます。ぜひ,ご参加ください。 ●C今日,乙女高原へ行ってきました。天気は吹雪。しかも,草原は真っ白。測って みたら,積雪は6センチでした。 --------------------------------------------------     1.【活動計画】   ●2006年度 乙女高原ファンクラブ活動計画● ●5/13 土13:00〜 乙女高原案内人勉強会@ 乙女高原の自然調査も兼ねた野外で の自然勉強会 会員等の参加も可 ●5/14 日9:30〜14:00 遊歩道づくり 草原内の遊歩道づくり 市・県と共催 ●5/27 土13:00〜16:00 救急法講習会 消防署員による講習 山梨消防署 にて 会員等の参加も可。参加希望者は5月上旬までに事務局まで申し込む。 ●6/10 土13:00〜 乙女高原案内人勉強会A 乙女高原の自然調査も兼ねた野外で の自然勉強会 会員等の参加も可 ●6/17 土15:00〜16:00 イタドリ刈り 市・県と共催 ●6/25 日10:00〜14:30 マルハナバチ調べ隊@ ●7/8 土13:00〜 乙女高原案内人勉強会B 乙女高原の自然調査も兼ねた野外で の自然勉強会 会員等の参加も可 ●7/未定 市内小学校の自然教室への支援(案内人) ●8/5・6土日(予定)  案内人キャンプ 北垣さんを講師に 【注 意】講師の都合により日程変更の可能性あり ●8/6 日10:00〜14:30 マルハナバチ調べ隊A ●7-8月の週末を中心に 乙女高原案内人自主活動 ●9/9 土10:00〜 マルハナバチ調べ隊B ●9/9 土13:00〜 乙女高原案内人勉強会C 乙女高原の自然調査も兼ねた野外で の自然勉強会 会員等の参加も可 ●10/14 土13:00〜 乙女高原案内人勉強会D 乙女高原の自然調査も兼ね た野外での自然勉強会 会員等の参加も可 ●11/23 祝9:30〜15:00 第7回乙女高原の草原を守る!草原の草刈りイベ ント 市・県と共催 ●12/? 案内人意見交換会・懇親会 ●2007年 1/28 日13:00〜16:00 第6回乙女高原フォーラム 山梨 市民会館 市・県と共催 テーマは? 講師は? ●3/11 日14:00〜17:00 2006年度定期総会/座談会 牧丘総合会館 --------------------------------------------------     2.【観察報告】   ●3月22日の乙女高原●  植原 彰 3月5日に杣口林道の標高1072メートル・ポイントで見つけたヤマアカガエルの 卵がどうなったか,池の中を覗き込んでみました。もう,おたまじゃくしが孵ってい ました。まだ寒いからか,池の底でじっとしていました。 ●岩の谷の巨木たち そのすぐ近くに以前からとっても気になる場所があったので,今日はそこを探検して みることにしました。そこは道路右側に見える急斜面なのですが,全体が谷になって いて,そこに大きな岩がごろごろしています。そして,そこここに巨木が立っていま す。しかも,それらの木々は,途中から曲がっていたり,大きなこぶを持っていたり と,一癖も二癖もありそうな(?)意味深な形をしているものばかりです。 斜面をはいつくばるように登っていきました。石と石の間を覗き込むと深い闇になっ ていて,土はまったく見えません。すき間に落ち葉がたまっていることが多く,踏み 抜いてしまいそうです。氷河を登っている途中でクレバス(氷の割れ目)を恐れると いうのは,こんな感じなのでしょうか。 ヤマガラ,ヒガラ,コゲラの声が聞こえます。おっ,エナガの声も聞こえてきまし た。おまけにミソサザイのいい声まで。目の前に黄色い小さなボンボンがいっぱい。 ダンコウバイの花でした。立ち止まって自然観察していると,興味深そうにシジュウ カラが近づいてきました。 さて,一本目の巨木に近づいてみて,びっくり。根というか幹というかが大きな岩の 上から乗り出しているような姿です。すごくアクロバティックな感じがしますが,こ の石があったからこそ,斜面をすべり落ちることなく,この木はここまで大きくなれ たのでしょうね。また,木がある程度まで大きくなると,今度は木があるからこそ, 石が崩れ落ちずに済んだのでしょうね。お互いに協力して自分たちを守り,谷がくず れるのを防いでいたというのでしょうか。とはいえ,話はそんなに単純ではなさそう です。というもの,枝がグニャッと曲がっていたり,途中にこぶがあったり。彼(彼 女)の人生(木生)を想像すると・・・,きっと波瀾万丈だったんでしょうね。 彼(彼女)はトチノキでした。根元の岩にはリスがくるみを食べた跡がありました。 また,古いものでしたが,小鳥(ツグミ?)の羽根が散乱していました。猛禽がここ で食事をしたに違いありません。岩の上に土がたまり(でき),そこにフデリンドウ やハシリドコロの芽生えがありました。こんなところですが,どっこい生きていま す。 2番目はケヤキでした。ケヤキというと,1本の幹がすっくと空に向かって伸びてい るというイメージがありますが,なんかトチノキに雰囲気が似ていて,もっこりして いる感じです。 その隣には,横倒しになってしまったケヤキの木もありました。この木も岩の上に生 えていたんでしょうね。根が横に広がっていて,なんか吸盤のような感じがします。 こんな巨体を,こんな吸盤だけでよく支えていたなあと思いましたが,支えきれない からこそ,倒れてしまったんですよね。真横に1本,太めの根が伸び,岩と岩の間に 伸びていました。 今度は巻き尺を持って行って,一本一本の胸囲を測ってやりたいと思いました。乙女 のブナじいさんに匹敵するくらいの太い木がバンバンとあるんですよ。 それにしても,この「岩だらけの谷」にどうしてこんなに巨木がたくさんあるので しょうか。木こりさんたちは当然,この谷も歩いているでしょうが,こんな悪条件に 生えている木々です。木たちに敬意を払ったのかもしれませんし,もし伐ってしまっ たらこの谷の崩壊が起こると考えて,伐らなかったのかもしれません。 一本一本の木に近づいて,その生長の様子を想像するたびに,自然に「へー」とか 「ほー」とか声が出てしまいました。もっとここにいたかったのですが,乙女高原に も行きたかったので,後ろ髪をひかれましたが,谷を後にしました。 ●乙女高原の湿地にもカエルの卵 乙女高原はなんか肌寒かったですが,雪は少なかったです。急いで歩き回りました。 一番気になったのが,湿地。ヤマアカガエルはもう卵を産んでいるでしょうか? 静 かに近づいていくと,カエルの声が聞こえてきました。ただし,どうも鳴いているの は一匹だけのようです。寂しそうな声です。橋から下,昨年,カエル合戦が見られた 場所に「カエルの卵シャーベット」が,おそらく6腹分ありました。去年は橋から上 には卵はありませんでしたが,調べてみたら,2腹分の卵が見つかりました。どっち も発生は進んでいません。 温度を測ってみました。12:40。気温は2.1度,息が白く見えます。水温は, 表面近くが1.4度(卵シャーベットの中),水深5センチのところで6.6度,1 0センチのところ(水底の泥の中)で7.1度でした。深くなるほど温度が高いと は,意外でした。 いつもの年だと,雪解けの時期には湿地全体をなめるように水が流れているのです が,今年は水脈が決まって,そこだけを流れているような感じがします。きっと水の 総量が少ないのでしょう。こんな水量でおたまじゃくしは大丈夫なのかなと思いなが ら,乙女高原を後にしました。 --------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ●ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  xxxxx@kougen.otomefc.net (このメールに直接返信でもいいです) ●バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ ●乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ●「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。ウ イルスが怖いので,最低週に1回はウイルスソフトの更新をしています。   以上。