□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第162号 2006.4.24. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【調査報告】糞のサンプリング 4月17日 NEW! 2.【参加者募集】案内人勉強会1 5月13日(土) NEW! 3.【参加者募集】遊歩道づくり 5月14日(日)    4.【参加者募集】救命救急講習会 5月27日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@いよいよ乙女の季節がやってきます。林道の冬季閉鎖が4月26日から解除となり ます。乙女まで車で行けますよ。とはいえ,焼山林道(塩平〜焼山峠)が道路工事の ため通行止めになります。ゴールデンウィーク中は工事が中止になって通行できるよ うになるという話ですが,確定ではありません。杣口林道・柳平経由で行くことをお 勧めします。塩平経由の道も面白いし,こちらの方が歴史が古いのですが,万一,通 行止めだったら,すごい遠回りをしなければなりませんから。 ●A今年はすごいですよ。乙女高原案内人の皆さんが月に一回ずつ乙女高原で勉強会 を開くんだそうです。「乙女高原でいろいろな人を案内するには,とにかく,まず, 自分たち自身,乙女高原へ行って,楽しく勉強しよう」と。そんなやる気まんまんの 楽しい勉強会に便乗しませんか? 第1回は5月13日(土)午後1時,乙女高原集合で す。もちろん,午前中から行って(たぶん多くの人がそうすると思います)「自習」 していてもいいし,翌日は「遊歩道づくり」なので,遠くの方はどこかに宿泊しても いいかも。→「2」 ●B乙女高原でぼくらが行っている活動のキーワードの一つが「乙女高原の自然と親 しむ,調べる,守る」で,もう一つが「市・県との協働」なのですが,市や県との協 働で「守る」ボランティア活動の第1弾として「遊歩道づくり」を5月14日(日)午前9 時半から行います。杭にロープを張って,「亜高山性高茎草原」を保全します。お弁 当を持って,ぜひ,ご参加ください。申し込みは,このメールに返信で結構です。 →「3」 ●C救命救急法の講習会を行います。行うのは5月27日(土)午後1時からですが,申 し込みは5月上旬で締め切りです。ご希望の方はできるだけ早くお申し込みくださ い。→「4」 ●D2006年度第2回世話人会は5月24日(水)午後7時半から山梨市牧丘町総合会館で す。どなたでも参加できます。ぜひ,ご参加ください。 --------------------------------------------------     1.【調査報告】   ●糞のサンプリング 4月17日●  植原 彰 そこにどんな「自然」が成り立っているかを知らなければ,その地の自然を守ること はできません。自然を知るためには,自然を調べなければなりません。 当たり前のことですが,でも,これまで,ファンクラブでは自然の調査に本格的に取 り組んではいませんでした。せいぜいマルハナバチ調べ隊くらいです。 そこで,今年度,一大奮起して,乙女高原の自然調べを始めることにし,3本の柱を 立てました。 一つは,3年前から取り組んでいるマルハナバチ調べ隊を継続することです。 二つ目は,「花暦」を作ろうという取り組みです。とりあえず「フィールドガイド」 に載っている植物の開花状況を調べますが,1人が毎日乙女高原を訪ねることは不可 能なので,多くの方と共通意識を持ち,まるでリレーするように調査できたらと思っ ています。 そして,三つ目が中型ほ乳類の糞のサンプリングです。 (ついでながら,バードセンサス(鳥相の調査)や,植物相調査,アサギマダラの マーキング調査もやってみたい自然調べです) で,中型ほ乳類の糞のサンプリング調査ですが・・・ そこにずっと立っている植物と違って,野生ほ乳類(要するに,けもの)を直接観察 するのはとても難しいです。出会えればラッキー!ってもんです。 そんな彼らの生活のアウトラインを掴む方法の一つが,糞の中に何が入っているかを 分析して,彼らが何を食べているかを知ることです。 季節によって,食べているものは違うのでしょうか? それは場所・地域によって違 うのでしょうか? なにか「法則」あるいは「傾向」じみたものがあるのでしょう か? また,それら糞分析を通して,その動物と自然との「つながり」・その地の自然の中 で果たしている役割がおぼろげながら掴めるかもしれません。 前置きが長くなりましたが,そんな理由で,糞のサンプリングを乙女高原で継続的に やっていくことになりました。おっと,調査しようという直接のきっかけは,ぼくの 知り合い/大分在住の自然観察指導員Aさんから「乙女でやってみない?」と誘われ たからです。 調査で使う地図を用意し(既成のものはありませんから,グーグルの衛星写真等を活 用して自作しました),マニュアルを読み返し,糞の載っている絵本を読み直 し・・・と準備をし,いよいよ4月17日に実行しました。 いい天気でした。大窪山遊歩道を歩いて焼山までくだり,そこから林道を歩いて登っ てくるコースを選びました。 歩き始めてすぐに糞発見。基本的にテンの糞がお目当てで,キツネの糞は拾わないこ とになっているのですが,100%キツネの糞とも断定できないので,拾っていくこ とにしました。 まず,地図上,拾った場所に矢印を書き,そこに「大No1キツネ?」と書きました。 「大窪山遊歩道で見つけた糞の一つ目。キツネだと思う」という意味です。 次にデジカメで状況の写真を撮った後,チャック付きのビニール袋を取り出し,油性 ペンで「2006.4.17.キツネ? 大No1」と書き,ピンセットを使って袋の中に糞を入 れました。しっかり封をして,タッパウェアの中にしまいました。 あとは,延々この作業の繰り返しです。 初めのうちは,「そんなに糞なんて見つからないかもしれない」と不安で,片っ端か ら拾う・・と言った感じでしたが,思いのほかたくさん見つかり(いや,やってみる と,見つかるものなのかもしれません),なんか安心できました。 糞もこうやって片っ端から丹念に観てみるとおもしろいですね。まっ黒いのあり, 灰色のものあり,ちょっと赤っぽいのあり。毛が混じっているのあり,植物の種が 入っているのあり。 「スゲー」と思わず声を上げてしまった糞は,表面にネズミのあごの骨が見えている ものでした。すぐにネズミのあごの骨って分かったのは,以前,フクロウのペリット を拾い集めて,フクロウがどんなものを食べているのか調べたことがあったからで す。 一カ所で2つ以上の糞が見つかる場合もあります。ビニール袋にして30袋以上が集 まってしまいました。「このタッパウェアじゃあ,大きすぎかなあ?」と思っていた のに,なんのなんの,もっと大きなのが欲しいくらいでした。 前半は,「糞よ,見つかってくれ,見つかってくれ」と祈りながら歩いていたのに, 後半は「もう見つからないでくれ」と祈りながら,歩きました。だって,この調子だ と,いつになったら,元の場所に帰れて,べんとうを食べられるか分からなかったか らです。 もし,一緒に糞のサンプリングをやってみたいという方,ぜひ,ご一報ください。調 査キット一式,お貸しします。 --------------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●乙女高原案内人勉強会 その1● ■月 日 2006年5月13日(土) ■時 間 午後1時〜 ■会 場 乙女高原 ■主 催 乙女高原案内人会 ■参加費 無 料 ■内 容 乙女高原の自然を楽しみながら勉強ましょう ■申し込み  現地に直接お越しいただいてで結構ですが,できるだけ事前にお知らせください。 このメールに返信でも結構です。 --------------------------------------------------    3.【参加者募集】 乙女高原ボランティア 第1弾 ●遊歩道づくり● ■月 日 2006年5月14日(日) ■時 間 午前9時半 〜午後2時(予定。昨年は午前中には終わってしまいまし た) ■会 場 乙女高原 ■主 催 山梨市・山梨県・乙女高原ファンクラブ ■参加費 無 料 ■内 容 杭打ち,ロープ張りなど ■持ち物 弁当,軍手,(ある方は)なた,かけやなどの道具 ■服 装 作業ができる服装。天気が悪いとかなり寒いです。 ■申し込み  申込先は山梨市観光課(0553-39-2121(代)ですが,このメールに返信でも結構で す。 --------------------------------------------------    4.【参加者募集】 ●救命救急法 講習会● ■月 日 2006年5月27日(土) ■時 間 午後1時 〜 4時 (3時間) ■会 場 山梨消防署(山梨市役所前の信号をさらに東に向かい,次の信号の先。昨 年,場所を移して建てられたばかりの建物です) ■主 催 乙女高原案内人会 ■参加費 無 料 ■内 容   1.心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)   2.AED(心臓に電気ショックを与える機械)講習 ■申し込み  消防署に申し込むために,住所・電話・名前が必要です(修了証に名前を入れるた め)。5月上旬までにお申し込みください。 --------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ●ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  xxxxx@kougen.otomefc.net (このメールに直接返信でもいいです) ●バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ ●乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ●「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。ウ イルスが怖いので,最低週に1回はウイルスソフトの更新をしています。   以上。