□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第163号 2006.5.6. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】マルハナバチ女王三昧 5月5日    2.【参加者募集】案内人勉強会1 5月13日(土)    3.【参加者募集】遊歩道づくり 5月14日(日)    4.【参加者募集】救命救急講習会 5月27日 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@乙女高原フォーラムで華麗なロープ・ワークを披露してくれたMくんもいよいよ 中学生です。先日,お母さんから「部活の先生に14日に乙女高原のロープ張りに行く ので休むと話したら『ファンクラブなの?』と聞かれたそうです」というメールをい ただきました。「ロープ張りだから部活を休む」と言ってくれたMくんもうれしい し,「ファンクラブなの?」と聞いてくれた先生もうれしいし,それを報告してくれ たお母さんもうれしいですよね。 ロープ張りは5月14日(日)午前9時半からです。参加してくださる方はこのメール に返信をお願いします。また,ご自分は参加できなくても,お友達などをご勧誘くだ さいね。誘った友達が行けなかったとしても,「乙女高原ではそんな活動をしている んださ」ということが分かってもらえるだけでも効果大です。 ●A救命救急法の講習会の申し込みについて。5月27日(土)午後1時からの講習会へ の受講を考えていて,まだ申し込んでない方は,そろそろ申し込んでください。案内 人の活動には必須だと思うし,日常生活でも必要な技術だと思います。もちろん,こ んな技術,使わなくていいものなら,使わないに越したことはないのですが,いつな んどき,心臓マッサージや人工呼吸が必要な場面に遭遇するかなんて分からないです からね。一緒に受けたいという人がいたら,誘っていただいて構いません。 ●B2006年度第2回世話人会は5月24日(水)午後7時半から山梨市牧丘町総合会館で す。どなたでも参加できます。ぜひ,ご参加ください。 --------------------------------------------------     1.【観察報告】   ●マルハナバチ女王三昧 5月5日●  植原 彰  連休前半は仕事でしたが,5日にようやく休みがいただけたので,朝8時前には家を 出て乙女へ行ってきました。家から乙女までは車で30分もかからないのですが,1時 間半もかかりました。それくらい途中でオモシロイものが見つかったのです。  そま口林道沿いにヤマブキやモミジイチゴがきれいに咲いていました。カーブを曲 がりきると,突然目の前に満開のヤマザクラが目に飛び込んできました。あまりにも 見事なので,車を止めて,しばし見上げていました。頭の中ではケツメイシの「さく ら」がBGMとして鳴っていました。  そのうちブーンという低いうなり声が聞こえてきました。この懐かしい羽音はマル ハナバチに違いありません。姿を探すと・・・いました! 双眼鏡で姿を追い,体の 色や模様を確かめました。コマルハナバチ(コーちゃん)とオオマルハナバチ(オー ちゃん)の女王に違いありません。足に花粉団子はつけていません。きっと,冬越し から目覚めて,むさぼるように蜜を飲んでいるのでしょう。  バックでオオルリやウグイスやヤブサメがせいいっぱいの声で歌っています。ヤブ サメは以前,受け持っていた子が死体を拾ってきてびっくりしたことがあります。く ちばしの先から尾羽の先まで10センチ弱。体重は9グラム。つまり,1円玉9個分で す。こんな小さな体で海を渡ってくる夏鳥です。そういうことを知ってしまうと,ヤ ブサメの声を聞くたびに,なんか涙が出てきます。よく来たね,ようこそ!!って。  さて,いったんマルハナバチの姿を見てしまうと,体がマルハナバチ・モードに なってしまいます。  その後も,モミジイチゴに来ているコーちゃん女王(蜜),フジザクラに来ている コーちゃん女王2頭(蜜)・オーちゃん女王(蜜)・ミヤママルハナバチ(ミーちゃ ん)女王(蜜)を見ながら行きました。こんなことをしながら乙女に向かうのですか ら,なかなか着かないはずです。  母母峠にヒカゲツツジの開花状況を見に行きました。ヒカゲツツジはクリーム色の とても上品なツツジです。咲き始めたばかりでした。そして,ここにもマルハナバチ が来ていました。オーちゃん女王(蜜)です。よっぽどおなかがすいているのか,少 し大きく膨らんだヒカゲツツジの蕾の横っ腹に穴をあけ,蜜を吸おうとしていまし た。  乙女に着くと,さっそく糞サンプリング・セットを取り出し,糞の採取第2弾を行 いました。今回は湿地コースを歩きます。  第1回目の調査で,テンの糞について,何にも分かっていないことが改めてよく分 かりました。ちょっと糞が大きければ「キツネかな?」と不安になるし,小さいと 「イタチ? それともオコジョ?」と混乱してしまいました。もっとも,テンもイタ チもそんなに何回も見たことはないし,ましてや糞をしているシーンなんて見たこと ないのですから,分からなくても仕方ありませんよね。くやしいので,家にある動物 の本のテンの項目,特にテンの糞の形状についてはじから調べました。自分のことを 振り返ってみれば納得していただけると思うのですが,同じ人がした糞でも大きさや 形,色などはその時の食べ物によってかなり違うし,また,体調によっても違います よね。ですから,幅があって当たり前なのです。  そうやって「予習」してから臨んだところ,前回の経験もあって,今回はとてもス ムーズに進めたような気がします。糞は全部で20カ所で35個ほど見つかりまし た。今回もおもしろい発見がありましたよ。羽軸(鳥の羽根の芯の部分)の混じった 糞があったり,一カ所で6個も糞が集中してあったり。  この糞採取,結構集中力が必要で,とても疲れますが,でも,ハマりそうな予感が します。  そうそう。小さくてちょこまかしたちょうちょが歩いているぼくを追い越し,笹の 葉の上でひなたぼっこを始めました。驚かさないようにそっと近づき,写真を撮りま した。ミヤマセセリでした。帰ってから図鑑で調べたら,幼虫で冬を越すのですが, 冬を越した幼虫はそのまま絶食状態でさなぎになり,ちょうちょになって,今,姿を 見せるのだそうです。年1回の発生とありましたので,このちょうちょを見られるの は今だけということです。ホームページにこの写真をアップしたので,見てみてくだ さい。 http://www.otomefc.net/album/img-box/img20060505223054.jpg  調査を終え,ロッジ前でお昼を食べました。今日は5連休の真ん中の日。たくさん の人が乙女に来ていましたよ。  お昼を食べてから,草原の中を歩きました。林コースの大きなモミの木の近くで, あの羽音が聞こえるのですが,姿を探しても見つかりません。てっきり巣穴を探して いる女王の羽音が地表近くから聞こえているのだと思っていたら,・・・なんと,頭 上かなり高い所から聞こえてきていることがわかりました。バッコヤナギの大きな木 の梢あたりに集中して花が咲いていて,そこにマルハナバチが来ていたのです。オー ちゃん女王3頭(蜜)でした。  まだまだ木々は芽吹いていませんから,レモン色のバッコヤナギの花はよく目立ち ます。きっとバッコヤナギをマークすれば,もっとマルハナバチに出会えるに違いあ りません。それからはバッコヤナギを探すのが楽しくなりました。バッコヤナギの写 真もアップしました。こんな花です。 http://www.otomefc.net/album/img-box/img20060505222659.jpg ・バッコヤナギ2にオーちゃん女王3頭(蜜) ・バッコヤナギ3にコーちゃん女王(蜜),オーちゃん女王(蜜) ・バッコヤナギ4にオーちゃん女王(蜜)  双眼鏡でゆっくり見ていると,おなかを花粉でまっ黄色にしながら,一生懸命に蜜 を吸っている様子が観察できました。 ついでに帰りの焼山林道でもバッコヤナギに来ているオーちゃん女王2頭(蜜),フ ジザクラに来ているオーちゃん(蜜)を見ました。塩平でもヤマザクラに来ている コーちゃん女王(蜜),ソメイヨシノに来ている不明マルハナバチもいました(道は 狭いし,後ろから車は来ているので,止まって見ることができなかった)。  結局,今日,観察したマルハナバチは・・・ ・すべて女王で,蜜を吸っていた。 ・オオマルハナバチ(14頭)   ヤマザクラ,フジザクラ(2),ヒカゲツツジ,バッコヤナギ(10) ・コマルハナバチ(6)   ヤマザクラ(2),モミジイチゴ,フジザクラ(2),バッコヤナギ ・ミヤママルハナバチ(1)   フジザクラ ・不明マルハナバチ(1)   ソメイヨシノ --------------------------------------------------    2.【参加者募集】 ●乙女高原案内人勉強会 その1● ■月 日 2006年5月13日(土) ■時 間 午後1時〜 ■会 場 乙女高原 ■主 催 乙女高原案内人会 ■参加費 無 料 ■内 容 乙女高原の自然を楽しみながら勉強ましょう ■申し込み  現地に直接お越しいただいてで結構ですが,できるだけ事前にお知らせください。 このメールに返信でも結構です。 --------------------------------------------------    3.【参加者募集】 乙女高原ボランティア 第1弾 ●遊歩道づくり● ■月 日 2006年5月14日(日) ■時 間 午前9時半 〜午後2時(予定。昨年は午前中には終わってしまいまし た) ■会 場 乙女高原 ■主 催 山梨市・山梨県・乙女高原ファンクラブ ■参加費 無 料 ■内 容 杭打ち,ロープ張りなど ■持ち物 弁当,軍手,(ある方は)なた,かけやなどの道具 ■服 装 作業ができる服装。天気が悪いとかなり寒いです。 ■申し込み  申込先は山梨市観光課(0553-39-2121(代)ですが,このメールに返信でも結構で す。 --------------------------------------------------    4.【参加者募集】 ●救命救急法 講習会● ■月 日 2006年5月27日(土) ■時 間 午後1時 〜 4時 (3時間) ■会 場 山梨消防署(山梨市役所前の信号をさらに東に向かい,次の信号の先。昨 年,場所を移して建てられたばかりの建物です) ■主 催 乙女高原案内人会 ■参加費 無 料 ■内 容   1.心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)   2.AED(心臓に電気ショックを与える機械)講習 ■申し込み  消防署に申し込むために,住所・電話・名前が必要です(修了証に名前を入れるた め)。5月上旬までにお申し込みください。 --------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ●ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  xxxxx@kougen.otomefc.net (このメールに直接返信でもいいです) ●バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ ●乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ●「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。ウ イルスが怖いので,最低週に1回はウイルスソフトの更新をしています。   以上。