□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第164号 2006.5.15. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【観察報告】巣穴さがしマルハナバチ女王 5月9日 NEW! 2.【活動報告】案内人勉強会1 5月13日    3.【参加者募集】救命救急講習会 5月27日(土) NEW! 4.【参加者募集】イタドリ刈り 6月17日(土) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@3日前の「雨」の予報を覆し,すがすがしい天気の中,遊歩道づくりが行われま した。その様子は乙女メルマ次号で報告します。 ●A救命救急法の講習会の申し込みについて。5月27日(土)午後1時からの講習会へ の受講を考えていて,まだ申し込んでない方,これが最終案内です。ぜひ,お申し込 みください。 ●B2006年度第2回世話人会は5月24日(水)午後7時半から山梨市牧丘町総合会館で す。どなたでも参加できます。ぜひ,ご参加ください。 --------------------------------------------------     1.【観察報告】   ●今度は巣穴さがしマルハナバチ女王だ! 5月9日●  植原 彰  「調べる」という目を持って乙女高原に出かけると,たくさんの発見があって,お もしろすぎて,毎日でも行きたい気持ちになります。前回乙女に行ったのは5日です から,中3日です。これは野球のピッチャーの話ではありません。 ●ぼくがアイドリングストップをするのは  いつもと同じように,林道途中でおもしろいものを見つけては車のエンジンを切 り,観察したり,デジカメで写真を撮ったりしながら,時間をかけて登っていきまし た。エンジンを止めるのはアイドリングしたくないということもありますが,自然の 小さな音をキャッチしようと思うとエンジン音が邪魔だからです。特に,遠くから聞 こえる鳥の声が聞こえなくなってしまうので,エンジンを止めないと損なのです。オ オルリ,ヤブサメ,ジュウイチといった夏鳥たちのさえずりが聞こえていました。 ●「乙女高原のマルハナバチ」シナリオ〜プロローグから第1章  さて,4日前に見たマルハナバチたちはすべて女王で,しかも,みんな一生懸命に 花の蜜を吸っていました。ところが,今日,出会ったマルハナバチたちは,以下の通 りです。   (行きの林道) ・オーちゃん女王。焼山峠手前のウラジロモミ林の林床で,地面を物色しながら飛ん でいた。 ・オーちゃん女王。焼山峠近くの草原で,地面を物色しながら飛んでいた。花粉を少 し足に付けていた。   (乙女高原) ・コーちゃん女王3頭。ロッジ庭のボットントイレ近くのミズナラ林の中,地面を物 色しながら飛んでいた。そのうち一頭はトイレのコンクリートの割れ目も物色。 ・コーちゃん女王。ミズナラ林の中,地面を物色しながら飛んでいた。 ・コーちゃん女王。草原の中,地面を物色しながら飛んでいた。 ・コーちゃん女王。草原の中,地面を物色しながら飛んでいた。地面の穴に入り,3 分ほどたって,ようやく出てきた。 ・コーちゃん女王。草原の中,地面を物色しながら飛んでいた。 ・コーちゃん女王。草原の中,地面を物色しながら飛んでいた。 ・コーちゃん女王。ミズナラ林の中(林床はアズマネササ),地面を物色しながら飛 んでいた。 ・コーちゃん女王。ミズナラ林の中(林床はアズマネササ),地面を物色しながら飛 んでいた。 ・オーちゃん女王2頭。湿地の近くで地面を物色しながら飛んでいた。 ・コーちゃん女王。草原の中,地面を物色しながら飛んでいた。   (帰りの林道) ・コーちゃん女王4頭とオーちゃん女王2頭が1本のフジザクラで吸蜜。 ・コーちゃん女王とオーちゃん女王が1本のフジザクラで吸蜜。  結局,出会ったマルハナバチは,今回も全部女王ばかりで,オオマルハナバチが7 頭,コマルハナバチは16頭でした。このうち,地面を物色していたのはオオマルハ ナバチで4/7,コマルハナバチで11/16と,地面を物色している,つまり,巣 穴探しをしているハチが多く観察されました。前回,あれほどたくさん観察できた バッコヤナギの花にはまったくいませんでした。まだ咲いてはいましたが・・・。 バッコヤナギの蜜はよほど少ないのか,それとも,マルハナバチたちがそれほど急い で巣作りを始めたいのか?  どうも乙女高原でのマルハナバチの暮らしぶりのシナリオのプロローグは次の通り みたいです・・・・。  冬眠からさめたマルハナバチの女王は,春一番に咲き出すバッコヤナギの花に集 まって,蜜をむさぼるように飲みます。この時期に咲いている花はバッコヤナギの他 にはヒカゲツツジぐらいしかありません。ヒカゲツツジはあってもちょっとだけで す。他に競争相手がいなくて独占できるので,バッコヤナギはきれいに着飾って,マ ルハナバチを誘惑する必要なんてありません。ですから,バッコヤナギの花には花び らはなく,いたってシンプルです。ハチが飛んできたら,花粉をめいっぱい付けてや ろうと待っているわけです。  おなかが満たされた女王は,今度は巣穴を探すべく,地面すれすれを縫うように飛 び回ります。穴を見つけると,降りては中の様子を確かめてみます。ここで,どんな 環境の,どんな巣穴を選ぶかで,その後の巣の運命が半ば決まってしまうのですか ら,住まい選びは慎重にならざるを得ません。  今日,観察できたのはここまでですが,シナリオの続きは,たぶんこんなです。  卵を産んで,初めての子育てです。今度は蜜と花粉を集めなければなりません。こ のころ,乙女高原周辺にちょうど咲き始めるのがカスミザクラやフジザクラ。これら のサクラは下向きに咲きますが,これはちょうどマルハナバチたちにおあつらい向 き。マルハナバチは足腰が強いので,花に逆さまに止まることだって得意です。  ・・・つまり,乙女高原のマルハナバチの生活史は,草原内に咲く草花だけを見て いたのでは見えてこず,周辺の林に咲く花々も一緒に考えないとダメということが, なんとなく「見えて」きました。 ●出会ったちょうちょ この日は,ちょうちょにも出会えました。 まず富士山の見えるところで,ヒオドシチョウ。双眼鏡で見ると,羽根の先端がボロ ボロなのが見えます。 少し歩いたところでキベリタテハ。ルリタテハの縁を黄色にするとこのちょちょにな るという感じなのですが,黄色の縁というより,金縁です。いえ,本当に金色に輝い て見えるんですよ。ヒオドシチョウは地面のように水平なところに止まりましたが, キベリタテハは木の幹のように垂直なところにも止まりました。 駐車場近くの林道脇にセイヨウタンポポが咲いていて,スジボソヤマキチョウが蜜を 吸っていました。  おもしろい発見はもっともっとありましたが,もう書くのに疲れました。皆さんも 乙女高原へ行ってみてくださいね。 --------------------------------------------------    2.【活動報告】 ●雨の中の18人● 〜乙女高原案内人勉強会 その1 5月13日〜  その日,乙女高原は冷たい雨でした。ところが,ロッジに駐車場に満杯の車。いっ たいどうしたことかと思ったら,ほとんどが,今日の勉強会に来た,案内人の皆さん の車でした。その数,18人。  まあ,この雨の中よくもこんなに集まったもんだ!! と,ほんとうに感激しまし た。  加藤さんと石橋さんの進行で自己紹介と簡単な打ち合わせをしてから,さっそく遊 歩道を歩き始めました。  いろいろな草花の芽を「この芽はなにかねー」「花が咲いた時にしか見てないから ねー」などといいながら,観察して行きました。  林の中にはエイザンスミレやアケボノスミレが咲いていました。  マイヅルソウの葉も顔を出していました。中には蕾を持ったものもありますが,蕾 をもった株は必ず2枚の葉を出していて,蕾のないものは1枚の葉だけです。カタク リに似ているなあと思いました。(ここだけの話,マイヅルソウって,すごく群れて いるので,地下茎かなんかでつながっていると思っていました)  富士山がよく見える「頂上」で,みんなでさんざ草花を観察して歩いた跡に,Yさ んがフデリンドウを発見。「これじゃあ,踏んでリンドウだね」に一同爆笑。  冷たい雨で手がかじかみ,体が震えるほどでしたが,とても充実した勉強会でし た。 --------------------------------------------------    3.【参加者募集】 ●救命救急法 講習会● ■月 日 2006年5月27日(土) ■時 間 午後1時 〜 4時 (3時間) ■会 場 山梨消防署(山梨市役所前の信号をさらに東に向かい,次の信号の先。昨 年,場所を移して建てられたばかりの建物です) ■主 催 乙女高原案内人会 ■参加費 無 料 ■内 容   1.心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)   2.AED(心臓に電気ショックを与える機械)講習 ■申し込み  消防署に申し込むために,住所・電話・名前が必要です(修了証に名前を入れるた め)。5月上旬までにお申し込みください。これが最後のお知らせです。 --------------------------------------------------    4.【参加者募集】 乙女高原ボランティア 第2弾 ●イタドリ刈り● ■月 日 2006年6月17日(土) 小雨決行。荒天の場合,18日に延期。 ■時 間 午後3時〜4時 ■会 場 乙女高原 ■主 催 山梨市・山梨県・乙女高原ファンクラブ ■参加費 無 料 ■内 容 イタドリだけ選択的に刈り,重さを量る。 ■持ち物 軍手,(ある方は)鎌,ロープなどの道具。 ■服 装 作業ができる服装。雨具が必要だと思います。天気が悪いとかなり寒いで す。 ■申し込み  申込先は山梨市観光課(0553-39-2121(代)ですが,このメールに返信でも結構で す。--------------------------------------------------   【乙女高原ファンクラブ事務局】 植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3       電話とファックス 0553(35)3682  ◎寄付用の郵便振替口座    口座番号 0220−8−71093    加入者名 乙女高原ファンクラブ ●ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  xxxxx@kougen.otomefc.net (このメールに直接返信でもいいです) ●バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ ●乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ●「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希 望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メー ル配信のリストに加えます。お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したい ので,あえて自動配信のメールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。ウ イルスが怖いので,最低週に1回はウイルスソフトの更新をしています。   以上。