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乙女高原メールマガジン 第2号・・2000.12. 2.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)
Eメールアドレス xxxxxx@j-gate.net
乙女高原ファンクラブ otome@town.makioka.yamanashi.jp
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198人のボランティアが結集! 乙女高原の草原保全
植原 彰
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創刊号でもお知らせしました通り,11月23日に,乙女高原の草原を守るための草刈り作業ボランティアのイベントを初めて開催しましたところ,町長さん,町教育長さん,町議会の議員さんを始め,なんと198人ものボランティアが結集してくださいました。県外からも40人もの参加者がありました。
苦労して準備したスタッフの一員として,本当にうれしく思います。
今までも初冬の草刈りは行なわれてきましたが,それはあくまでスキー場として管理するため。
最近は雪不足や他のスキー場のオープンによって,乙女高原のスキー場としての使命も薄れ,また,人手不足のため,だんだん
草刈りの面積が小さくなっていました。その結果,草原内への若木の進入が目立つようになり,草原の面積も減っていました。
きっと,今回のこのボランティア・イベントをきっかけに,草原が復活するものと楽しみにしています。
当日,多くの方から同じご意見をいただきました。
それは「刈り取った草を持ち出していいものか?」というものです。
刈り取った草をそのままにしておけば,やがて土の中の微生物によって分解され,草原の栄養になるでしょう。そのまま置き去りにして,草原に栄養を供給した方がいいのではないかというご意見です。
ごもっともだと思います。
でも,反対に,栄養が豊富になってくると,土の性質が変わるのだから,そこに生える植物も変わってしまうのではないかという意見も一方にはあります。
どちらが正しいのかは,今のところわかりません。データも持ち合わせていません。
そこで,提案なのですが,来年の夏,草原で植生調査(どこにどんな植物が,どのくらい生えているかを調べる)をし,来年の草刈りイベントの時には,「刈り取った草を置いておく区画」「刈り取った草を持ち出す区画」というのを決め,毎年,同じ扱いをして,10年くらいたって植生にどう変化が表れるか調べたらどうかと思います。このような息の長い実験をして,初めて,刈り取った草は持ち出す方がいいのか,置き去りにした方がいいのかの結論が出せるのではないでしょうか? 皆さんはどう考えますか?
とりあえず,今年は「急斜面では置き去りにするが,緩斜面では持ち出す」という方針で作業していただきました。
刈り取った木の幹や枝,刈り取った草の一部は,土がえぐられて,まるで谷のようになっている歩道に投げ入れました。これ以上の浸食を防ぎ,できれば,植生を回復させたいからです。これについても,ご意見をお聞かせいただきたいと思います。
谷間に木の幹や枝を投げ入れ,その上に干し草を放り込んだのですから,まるで「落とし穴」のようになっています。知らずに足を踏み入れると,ズボッと深くまでもぐってしまいます。乙女高原に行ったおりには気をつけてくださいね。
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観察会『乙女高原の冬を訪ねて』は明日だよ!
・・・・乙女高原に初雪が降った!
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明日(12月3日)は,今年度最後の乙女高原自然教育研究会による自然観察会です。
今日の午後,そのための下見に行きました。
焼山峠のちょっと下で,道のわきに残っている雪を発見。おととい(12月1日)から昨日の朝にかけて
降ったものでしょう。乙女高原でも日陰にところどころ雪が見られました。乙女高原の初雪です。でも,心配しないでください。林道で凍結しているところ,凍結しそうなところは一箇所もありませんでした。
「さて,明日の観察会で何が見られそうかな・・・」と下見を開始。2時半ころでした。お日様に当たると暖かく感じますが,吐く息は白く見えます。しばらく歩いていると,フリースのジャケットを着ている上はそんなでもないのですが,太もものあたりはズボンの上からしんしんと冷えてきます。やっぱり標高1, 700mは違います。
観察会で何が見られそうかは明日のお楽しみです。次のメールマガジンでご紹介しますが,よろしかったら,『飛び入り参加』でも結構ですので,明日の観察会に、ぜひ,来てください。待ってま〜す。
集合は乙女高原グリーンロッジ前。午前10時です。お昼には終わる予定です。
))))))自然観察会 『乙女高原の冬を訪ねて』((((((
・日時 2000年12月3日(日) 午前10時〜12時
・主催 牧丘町,乙女高原自然教育研究会,『乙女高原の森』連絡会議
・協力 ノラやまなし(NACS−J自然観察指導員山梨県連絡会)
・後援 牧丘町教育委員会
・草原内の遊歩道を歩く程度ですから,足腰の弱い方でも参加できます。
・集合は,乙女高原グリーンロッジ前に10時。終了は12時の予定
*乙女高原グリーンロッジ ・0553−35−3866・
・小雨でも行いますが,参加するかどうかはご自分でご判断ください。
・参加費は大人も子どもも,お一人 100円(保険料,資料代等)
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乙女高原は標高1700mの亜高山帯にあります。甲府盆地と比べ10℃も気温が低いこともあります。
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くれぐれも服装にご注意ください。
・筆記用具をご持参ください。ポケット・タイプの図鑑類(植物,昆虫,鳥,…)や双眼鏡,虫めがねなどの観察用具があると便利だし,楽しめます。
・観察会は午前中で終わりますが,帰るまでに時間がかかるので,お弁当持ちで来られるといいと思います。
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『乙女高原メールマガジン』とは? (再録)
植原 彰
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乙女高原は,わが町・牧丘町にある標高1700メートル・亜高山帯の草原です。
まわりは森なのに,ここだけは約3.4ヘクタールの広さの草原です。初夏のレンゲツツジや夏のお花畑の
ような景観が有名です。
ぼくは,この乙女高原に魅せられ,20年間に渡って通い,自然観察を続けています。今では自分にとってかけがえのない場所になってしまい,乙女高原の自然を守るために自分にできることは何でもやっておきたいと思っています。このメールマガジンも,ぼくにとっては,乙女高原の自然を守るための一つの手段です。
このメールマガジンでは,ぼくの目を通しての季節ごとの乙女高原の様子や,ぼくが知っている範囲での
乙女高原に関する様々な取り組みについて紹介します。
お名前とメールアドレスを教えていただければ,希望者に無料で配信します。また,ご迷惑でしたら,
ご一報くだされば,配信を停止します。できましたら,お友達等にも紹介してください。できるだけ多くの人に乙女高原のことを知ってもらいたいし,乙女高原の自然を守っていくために多くの人からアドバイスをいただきたいと考えています。
皆さんからのご感想,投稿を楽しみに待っています。