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 乙女高原メールマガジン 第3号・・2000.12. 6.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)
Eメールアドレス  xxxxxx@j-gate.net
乙女高原ファンクラブ  otome@town.makioka.yamanashi.jp
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    ウンチにハマった冬の観察会!

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 12月3日(日)。朝からよく晴れて日差しは暖かいのですが,空気がとても冷たく,
リンとした雰囲気でした。
 秋の観察会には50人もの参加者があり,それこそ,気が休まらなかったのです
が,今回の参加者はなんと3人。スタッフも牧丘町役場地域活性課の加々美さん・
久保川さん,そして乙女高原自然教育研究会の植原で3人。たった6人の観察会でした。
 11月23日の草刈りイベントにほとんどの時間とエネルギーを費やさなければならな
かったため,観察会のPRが十分できなかったのが参加者が少なかった一番の原因だ
と思いますが,「草刈りで乙女に行って,また乙女に行くのなら,他の場所へ行こうか」
という心理もあったでしょうし,寒い時期なので敬遠されたのかもしれません。
 ですが,別に人数が多いからいい観察会−−というわけでもありません。参加者
から見ると,とてもぜいたくな観察会だったでしょうし,ぼくらスタッフにとっても
ゆったりできて,とてもよかったです。
 それに,この時期の観察会の特典として,夏だったら入り込めない草原内に踏み込
めるということがあります。地上部は枯れているので,少人数で草原内を歩くくらい
なら植生へのダメージはほとんどないのです。もちろん,それでもダメージをできる
だけ少なくするように昔の踏み跡をたどって歩きはしましたが,いつもの観察会より
自由度は格段に大きかったです。

 さて,今回の観察会ではドライフラワーの身元を探ってもらったり,実の中にどんな
たねが入っているかを観察したりしながら歩いたのですが,おもしろかったのは,
ウンチの観察でした。
 まず,草原内でころころとした黒いウンチがポロポロとかたまって落ちているのを
発見。一粒の大きさは親指の爪くらい。俵型をしています。それが20〜30粒,かた
まっています。拾い上げてみると,思ったほど重くなく,しかも,硬かったです。
 割ってみると,中から干し草のようなものが出てきました。臭いをかいでみても,
やはり干し草の臭いです。ウンチ図鑑(森のピクチャーカード,日本自然保護協会
・編)で調べたところ,それはシカのウンチでした。

 富士山がよく見える,通称『てっぺん』では,テンと思われるウンチを発見。ぼく
ら人間と同じバナナ型のウンチなのですが,最後の所がスッと細くなっていて,習字
で「はらい」を書いた跡みたいです。ちょうど『ウンチをしたのはだ〜れ?』という
絵本を持っていたので,それを見てもらいました。
 話が脱線しますが,山梨県櫛形町にある県民の森の石原 誠さんが書いた(写真だ
から,「撮った」・・・?)この本はとってもステキな絵本で,同じ動物がしたウン
チなのに食べ物によって色や臭いが違っていたり,中にたねが入っていて,そこから
芽が出ている写真があったり・・・と,読んでいるだけでウンチを見つけたくなります。

 もどって来て,グリーンロッジのすぐ前でもウンチを発見。たねだらけのウンチで
す。問題は,そのたね。大きさはブドウのたねくらいなのですが,明らかにブドウで
はありません。ウンチがなんとなく赤っぽいので,きっと赤い実を食べたのだと推測
したのですが,何の実を食べたのか分かりません。ちょうど近くにナナカマドの赤い
実があったので,割ってみましたが,ウンチと同じたねは出てきませんでした。
 また,一つ,乙女高原に宿題をもらいました。

 観察会が終わって,しばらくして,乙女高原に雪が舞い始めました。遠く甲府盆地
の上空は明らかに晴れているのに,乙女の上空は雲がかかっていました。
 12月11日より,乙女高原に向かう林道は通行禁止になるそうです。乙女高原は長い
冬を迎えます。

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  ぜひ参画してください!!
    乙女高原ファンクラブ『設立準備会』
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 乙女高原のファンを広く集め,乙女高原の自然を保全していくための様々な活動を
行なっていくための団体を立ち上げようと,15人の有志が集まりました。この15人に
よる『乙女高原ファンクラブ設立準備会』はすでに3回,話し合いの機会を持って,
乙女高原に対する思い入れを語り合ったり,どんな内容の団体にしていったらいいのか
夢を出し合ったりしてきまた。
 このたび,ようやく団体の概要をまとめることができましたので,ここに公開し,
広く乙女高原ファンクラブへの賛同者や乙女高原ファンクラブ設立準備会への参加者
を募ることになりました。今まで内輪で話し合うだけで公開や一般公募しなかったの
は,立ち上げる会の性格が決まっていないうちに参加を呼びかけることはできないと
判断したからです。とはいえ,今後も話し合いによって,会の性格が変わっていく可能性
はあります。

   【乙女高原ファンクラブの概要】
1.「乙女高原」の範囲
 グリーンロッジ前の草原ばかりでなく,その周辺の森なども含まれます。
 「乙女高原スキー場として使われてきた草原と,その周辺の森や湿地など」

2.乙女高原ファンクラブの目的
 簡単に言うと「乙女高原の自然を守る」ということになりますが,何のために守る
かというとぼくらの子孫のため。そして,何を守るかというと,乙女高原の自然は
もちろん,乙女高原と人との関わりも守っていきたいと考えています。つまり…
 「乙女高原の自然を次の世代に確実に譲り渡すために,乙女高原の自然と,乙女
高原と人とのかかわりを守り,育てていく」となります。

3.乙女高原ファンクラブの活動の柱
○ 「乙女高原が好きだ」「乙女高原の自然を守っていきたい」など,乙女高原に関
わっていきたいという思いを持っている人がゆるやかにつながりあえる場とする。
○ 乙女高原の自然を今後,どうしていったらいいのかを議論する場とし,その場に
は誰でも参加できるように工夫する。
○ 乙女高原の魅力や「乙女高原の自然に親しみ,知り,守るために,こんなことを
していきましょう」という提案などを情報発信していく。
○ 100年後の乙女高原の姿や乙女高原と人との関わりの姿を目標として設定し,
それに向けて,様々な活動をしていく。
 これら4つをキーワードで示すと,「ネットワーク作り」「議論の場」「情報発
信」「具体的活動」となります。

 来春には設立総会を開きたいと考えているので,来年度の活動内容については早急
に詰めなければなりません。次のようなアイデアが出されていますが,皆さんからも
広くアイデアを募集したいと思います。
○草刈りはシンボル的なイベントとして毎年やっていこう
○春,乙女を守るボランティア第2弾として,遊歩道の整備をしたらどうか
○草刈りは必要か?というテーマで座談会をやって,いろいろな意見を聞きたい。
○観察会は引き続いて,やっていきたい。
○乙女高原の昔の話,乙女高原の思い出といった話を集めたい。
○会報・通信を発行してはどうか
○とりあえず設立総会を開こう。設立総会にどんなイベントをぶつけるか?
 ・吉永小百合に講演をお願いしようか
 ・草原の保全活動をしている先進地区の人に話をしてもらったらどうか

 )))))乙女高原ファンクラブ 第4回設立準備会(((((
○日時 2001年1月19日(金) 午後7時半〜9時半
○場所 牧丘町役場
  役場正面玄関からでなく,東側の出入り口からお入りください。
○話し合う内容
 ・ファンクラブの設立総会について
 ・ファンクラブの活動内容について

 どうぞ,来てください。不明な点等ありましたら,メールをください。

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  『乙女高原メールマガジン』とは? (再録)
         植原 彰
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 乙女高原は,わが町・牧丘町にある標高1700メートル・亜高山帯の草原です。
まわりは森なのに,ここだけは約3.4ヘクタールの広さの草原です。初夏のレンゲ
ツツジや夏のお花畑のような景観が有名です。
 ぼくは,この乙女高原に魅せられ,20年間に渡って通い,自然観察を続けています。
今では自分にとってかけがえのない場所になってしまい,乙女高原の自然を守る
ために自分にできることは何でもやっておきたいと思っています。このメールマガジンも,
ぼくにとっては,乙女高原の自然を守るための一つの手段です。

 このメールマガジンでは,ぼくの目を通しての季節ごとの乙女高原の様子や,ぼく
が知っている範囲での乙女高原に関する様々な取り組みについて紹介します。
 お名前とメールアドレスを教えていただければ,希望者に無料で配信します。
また,ご迷惑でしたら,ご一報くだされば,配信を停止します。できましたら,お友達
等にも紹介してください。できるだけ多くの人に乙女高原のことを知ってもらいたい
し,乙女高原の自然を守っていくために多くの人からアドバイスをいただきたいと
考えています。
 皆さんからのご感想,ご投稿を楽しみに待っています。

 (((((バックナンバーのお知らせ)))))

 バックナンバーが欲しい方は,ご一報ください。無料でお送りします。
■創刊準備号 2000.11. 5(「『乙女高原の森』の保全および利用に関する提言」を
県に提出,草刈りイベントの案内,雨の乙女高原で草刈りイベントの準備,他)
■創 刊 号 2000.11.23(発行にあたって,速報・草刈りに200人,シカの糞,観察会の案内,他)
■第 2 号 2000.12. 2(乙女高原の冬の観察会は明日だよ, 乙女の明日のために
草刈りボランナィアが集結,他)

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 乙女高原メールマガジン 第3号・・2000.12. 6.
発行者:植原 彰  (xxxxxx@j-gate.net )
    (本号は 133人にお送りしています)
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