■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第036号 2001.11.10.

発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)

ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・

     [mailto:xxxxxx@j-gate.net]

バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・

http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html/

乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・

http://www.otomekougen.npo-jp.net/

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

(((もくじ)))

1.メーリングリストでこんな議論が・・・・

2.乙女高原ファンクラブの世話人会(公開)のお知らせ

3.今年も乙女へ行こう、草刈りへ!

※このメールマガジンはまったくの『手動』で(メルマガ配信サイトは利用せずに),
ご希望の方に無料で配信しています。ご希望の方がありましたら,植原まで
メールアドレスとお名前を,電子メールにて送ってくださいますよう,お話ください。

========================

1.メーリングリストでこんな議論が・・・・

======================

 現在、メーリングリストへの登録者は20人ほどです。
 「乙女高原ファンクラブ メーリングリスト」と名前に「乙女高原」という固有名
詞がつきますが、別に乙女高原に通っていない人でも十分興味を持ってもらえそうだ
し、また、議論の輪に参加できるような話題での話のやり取りも行われています。
 例えば・・・・

■問題提起・・・・枯れ草の中で越冬する昆虫もいるのでは?
今日、甲州昆虫同好会に入っている知り合いからお手紙をいただきました。
「草刈りをするそうだけど、中には枯草の中で越冬する昆虫もいるので、パッチ状
(島状)に草を残すようにしたらどうか?」という提案が書かれていました。一理あ
るなあと思います。
皆さんはどう思いますか?

■これに対してAさんのご意見(抜粋)
虫さんたちの立場にすれば、「人が寝ている(?)最中になにすんねん!」
というわけで、試験的(いや適当に)にやってみるに一票。
でも、「試験的」の結果をどう評価するかも難しいですね。春以降、虫の生息調査を
するのも大変だし(調査結果は貴重なものになるとは思いますが)。
スキー場として、長年、草刈りをどの程度行われていたかも興味ありますね。
というか、枯れ草の中で越冬する昆虫というのは、どんな昆虫なんだろう?
素人的に考えて乙女の草原に生える草花にとって、害虫だったら気にしないで刈って
しまう。というのも長い目で見ると極論かな?

■Bさんのご意見(抜粋)
草刈りの時:
日中、そこそこの気温(できれば15度以上)が確保できると羽根を持っている虫達は
草刈りの最中にスタコラサッサと逃げてどっか適当な場所を探せます。
一方で卵や幼虫やサナギとして、葉や茎の中に潜んでいる虫達は刈られた草が処分さ
れるときに昇天してしまいます。 ・・・・・・・合掌

刈った草の置き方:
刈った草はその場所に適当にばらばらとチラバシテ置いてくれれば、草が刈られたと
しても腐らずに乾いた状態を維持できるのでかなりの虫が生き延びることができるは
ずです。
一方で、一箇所にまとめて積み重ねると刈った草が湿った状態になったり腐ったりし
ますので、また焼却したりすれば当然大半の虫達は昇天するでしょう。
草地生態的に刈った草をどのように処分するのが環境保全に良いのか私にはわかりま
せん。草刈り後の草はどうするんでしょうか。
当然草刈りによる昆虫の生活圏が乱れることはあると思いますが、それより刈った草
の処分の仕方が大きな影響を持つと思います。
また、乙女高原はこれまでも過去には草刈りが行われていたんですよね。そう言う中
でも虫達は生き残ってきたわけです。と言うか生き残れる虫達が住んでいたわけで
す。草刈り後でも、虫達の目から見て安住の地はまだまだあるはずですし、動けない
状態の虫達でもちゃんと安住の地を確保している者たちがいて、来春にはその子達が
中心になって子孫を残してくれるでしょう。
かつて行われた草刈り後の草の処分方法などを聞いて参考にしてみるというのもひと
つかと思います。これまでも草刈りという人の手の入った自然環境の中、それが繰り
返される中で虫達もライフサイクルを確保してきたわけですから。

■Cさんのご意見(抜粋)
当地は4月中旬になると毎年山焼きを行なっています おざなりに終わる年も在りま
すがなかなか迫力が在ります よろしかったら 来春御招待しますよ
春の山焼きに 昆虫達はどうなってるやら お尻のこげたウサギや焼けたキジの卵を
見かけた事が在ります

秋に草刈りを行なうと、何時も枯れ野で植物の種を当てにしているホウジロやカシラ
ダカ達 ボクチのドライフラワーにぶら下がって種を食べるコガラも困るだろうなー
 枯れてそびえるシシウドにとまってポーズをとれなくなる野鳥達 夜の散歩で時々
出会うイノシシやシカ、ウサギ達はどうするだろう
しかし永年 山焼きや草刈りを続け作り上げられた人為草原 人間側の都合で出来上
がった生態系 今さら仏心を出してもと言う気もしますが、人間側の都合ですが 部
分的に残すとしたら....隠れ家として利用する野鳥達も居そうだし......雪の日に生 き物の
足跡で動物の利用状況が.......と色々興味が在ります 

■Dさんのご意見(抜粋)
Cさんのメールを読んで、思い出したことがあります。
一時期、雪が降るとうれしくなって乙女へ行って、クロカンスキーをはいて自然観察
していた時期があります。
そのとき、不思議な光景を見ました。枯れたマツムシソウを中心に何かの足跡がてん
てんとついているのです。始めはネズミの仲間だろうと思ったのですが、「そいつ」
がどこから来て、どこに行ったのか、その足跡がなく、マツムシソウのまわりにだけ
足跡がついているのです。
雪の中のトンネルを利用しているのかな?とも推理しましたが、そうでもありません。
そんな「足跡がまわりについたマツムシソウ」が何株も見つかりました。
観察しながら悩んで、「鳥が飛んできて、マツムシソウの実を食べて、また飛んで
いった」と考えるとつじつまがあうことに気付きました。そういえば、足跡はないの
にマツムシソウの株の下に実のかすみたいなのが散らばっているところも何箇所か
見 かけました。

おもしろいもので、そういう目(鳥が草の実を食べているのではないか?)で他のと
ころも見るようになると、たとえば、多くのコオニユリの実の横っちょに穴があいて
いるのを発見しました。こんなの、きっと今までも目には映っていたと思うのです が、
ちゃんと観てなかったんでしょうね。

さて、草刈りで草を残すか?・・・という問題ですが、変なたとえで申し訳ないので
すが、山菜取りやキノコ狩りで、いくら注意深く見つけても、必ず「目こぼし」があ
ります。
草刈りもこれと同じで、いくら一生懸命きれいに刈ったとしても、刈り残してしまう
部分も必ず出てきてしまうので、大丈夫ではないかと思います。
また、そういう「仏心」で草地を残すことより、生態的攪乱(※)を起こすことの方
が乙女高原の生態系にとっては大切だと考えます。

※生態的攪乱→たとえば、台風による増水で、河原の様子が一変してしまうのも生態
的攪乱です。流されてしまう生き物はかわいそうな気もしますが、この攪乱があるか
らこそ、河川の生態系が成り立っているわけです。草原生態系もこのような攪乱がな
ければ成立しない生態系なのです。さらに、このような攪乱があるからこそ、いつま
でも生態系が不安定なまま(遷移途上で)維持されるので、生物多様性が非常に高い
エリアになるわけです。


●○●○●○メーリングリストへの参加方法●○●○●○

otome_fc-kari@cablefreepc.org に
   subscribe あたたのお名前(ローマ字)
   例・・・牧丘花子さんだったら、
   subscribe  Hanako Makioka
というメールを送ります(Subject (件名)は問いません)。
すると、メーリングリストサーバーから、自動応答でメールが返信されます。
返信されたメールの中にある confirmから始まる行全部をそのまま
otome_fc-kari@cablefreepc.org  へ返信してください

メーリングリストへの投稿は、
otome_fc-kari@cablefreepc.org へ送ってください。でも、confirm の行全体を送る
メールには自己紹介を入れないでください。参加メンバーに送られません。

========================

2.乙女高原ファンクラブの世話人会(公開)のお知らせ

========================

乙女高原ファンクラブの世話人会は、原則として毎月第3水曜日の午後7時半から開催
しています。世話人でなくとも参加できますので、どうぞ、ご参加ください。
今回は「草原を守る!」草刈りボランティアがありますので、1週早めて次の水曜に
開催します。
1年間で最大のイベント、草刈りを控えての世話人会です。できるだけ多くの方の参
加をお願いします。

なお、植原のケイタイは090−7246−8625です。当日の急な連絡がありま
したら、ご利用ください。

■乙女高原ファンクラブ 世話人会■ 
1日時  11月14日(水)午後7時30分〜
2場所  牧丘町総合(YLO)会館 2階談話室
     牧丘の市街地の中に町民文化ホールや
     牧の湯温泉がありますが、その東の土手の
     下の建物です。
3内容  ・第2回「乙女高原の草原を守る!」の実施について
           ・その他

 また、17日(土曜)には現地での打ち合わせ会があります。
こちらも奮ってご参加ください。

■「草原を守る!」草刈りボランティア  現地打ち合わせ会■  ・11月17日土曜
日 午後2時
  ・乙女高原グリーンロッジ集合

========================

3.今年も乙女へ行こう、草刈りへ!

========================

 草刈りボランティアのステキな案内ちらしの置き場が増えました。
 ちらしやポスターをお願いした場所を以下に載せますので、手にとって見たいとい
う方は、訪ねてみてください。

・牧丘町 乙女高原グリーンロッジ
・牧丘町 鼓川温泉
・塩山市 恵林寺の山門前のローソン
・塩山市 JR塩山駅 観光案内
・塩山市 塩山バイパスのそばどころ七福
・高根町清里 八ヶ岳自然ふれあいセンター
・長坂町 オオムラサキセンター
・河口湖町 河口湖フィールドセンター
・富士吉田市 環境科学研究所
・都留市 宝の山ふれあいの里
・櫛形町 県民の森 森林科学館

 草刈りボランティアとしてのご参加、「ボラボラ」としてのご参加をお待ちしてい
ます。

1.受け付けボラボラ
 当日の受け付け係です。来てくれた人を名簿でチェックし,資料を渡すのが仕事で
す。当日,8:30までに乙女高原に来ていただき,打合せや準備をしていただきま
す。

2.駐車場の誘導/交通整理ボラボラ
 参加者の車を駐車スペースに誘導する係です。当日,8:30までに乙女高原に来
ていただき,打合せや準備をします。

3.班長ボラボラ
 参加者を草原の中に誘導し,草刈りの場所を教える係です。他のボラボラ同様,当
日は8:30までに乙女高原に来ていただき,打合せや準備をします。当日の打合せ
以外に,11月17日(土)午後2時に乙女高原に来ていただき,事前打合せ(草刈
りのエリア分け,刈った草の持込場所の確認 など)をします。
 じつは,主催者としては,この『班長ボラボラ』に,一番立候補していただきたい
と願っています。よろしくお願いします。

4.雑用ボラボラ
 そのほかにもいろいろな仕事があります。(写真撮影、ビデオ撮影等) よろしく
お願いします。

 主催スタッフは,ホントに少ない人数ですが,それでも乙女高原の自然をずっと
守っていきたいから,たくさんの仕事を少ない人数で分担して企画・運営を行ってい
ます。ぜひ,助けてください。そして,乙女高原の自然を一緒に守っていきましょう。

・・・・・・・・要項・・・・・・・・・・・・・・

今年も集まれ! 乙女高原ボランティア!!
乙女高原の草原を守る!!

■日 時  11月23日(金/祝日)午前9時30分〜午後3時(少雨決行)
■集合場所 乙女高原グリーンロッジ(・0553-35-3866)
■作業内容 ・枯れ草の刈り取り
        ・遊歩道のロープはずし
■持ち物  かま、草刈り機など(お持ちの方)、弁当、軍手、雨具
■参加費  1人100 円(保険料)
■問い合わせ・申込先
      牧丘町役場地域活性課「乙女高原の森」係
      〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350
      電話 0553-35-3111(内線141 )ファックス 0553-35-3733
      E-mail otome@town.makioka.yamanashi.jp
■主催:牧丘町、乙女高原ファンクラブ 他
■後援:牧丘町教育委員会 他

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 乙女高原メールマガジン 第036号 2001.11.10.
    発行者:植原 彰  (xxxxxx@j-gate.net)
※この号は266人の読者の皆さんにお届けしています
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇