■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第043号 2002.4.1.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
((( も く じ )))
【乙女高原ファンクラブ活動報告】・・・・2002年3月23日
・総会と第1回乙女高原自然フォーラム
西丸震哉氏 講演会 「西丸流:自然とのつきあい方」
【乙女高原ファンクラブの今後の予定】・・・2002年5月12日
・乙女高原自然講座
不思議! 土の中からカエルの声・・・タゴガエルの観察会
【乙女高原ファンクラブの今後の予定】・・・2002年5月19日、6月9日
・乙女高原草原ボランティア2002
草原の遊歩道作りご意見/ご感想/情報はこちらに・・・
[mailto:xxxxxx@j-gate.net]
バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・
http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html
乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・
http://www.otomekougen.npo-jp.net/
========================
【乙女高原ファンクラブ活動報告】・・・・2002年3月23日
・総会と第1回乙女高原自然フォーラム
西丸震哉氏 講演会 「西丸流:自然とのつきあい方」
========================
2002年3月23日(土)の午後、牧丘町民文化ホール「花かげホール」で乙女高原
ファンクラブの年次総会ならびに第1回乙女高原自然フォーラムが開催されました。
総会では2001年度の活動報告と会計報告、ならびに2002年度の活動計画と
予算案が提案され、承認されました。
すごいですよ、今年の活動。とにかく事業の数が多いです。皆さんもぜひ、ご参画
ください。待ってます。活動計画は後日、紹介させていただきます。
さて、ここでは総会後に行われた西丸震哉さんの不思議な(?)ご講演ならびに
ぼくとのトークショーのダイジェスト版をお届けします。
●西丸さんのご講演から●
■ぼくが生まれたのは関東大震災の年。ちょうど震災の日が予定日だったのだが、
こんなときに生まれたら親子とも助からないので、しばらく母のおなかの中に入っていた。
生まれる前に一番の親孝行をしたかもしれない。
■狂牛病ばやりだが、ぼくはたぶん狂牛病との付き合いが日本で一番古い。ニューギニア
奥地で食人種の調査をしていたら、ある地域の食人種にだけ、現地のことばで「クル」という
精神病が発生していた。これは発病すると絶対に死ぬという病気だった。
調べてみると、その部族だけに、脳まで食べる風習があった。他の部族は食人は
していたが、脳は食べていなかった。
狂牛病とまったく同じメカニズムで発病したのだろう。
で、どういうわけかクルは8対1で女の患者が多かった。よくよく調べてみると、部族の女が
死ぬと、その晩、女だけが集まって死体を処理する・・つまり脳まで食べる風習があった。
そのとき、男の子も一緒に食べることが許されていたので、男にも発病する人がいた。
狂牛病は「ウシに共食いをさせる」という人間の行為によって発生した病気だが、
エイズにしても狂牛病にしても、自然界が人を滅ぼす方向にシフトしたように見える。
なぜか? 自然界を人体にたとえると、人はガン細胞。エイズや狂牛病はガン細胞
が作る毒素だからだ。
■ニホンオオカミは絶滅したというが、どこかに生き残っているのではないかと思う。
見てないし、遠吠えも聞かないというのが絶滅したという人の理由だが、人に知られない
ように、遠吠えなどをしないようにしているのではないか。
インドでオオカミに出会ったことがある。立っていたら、相手から大きく見えてしまうので
匍匐前進をしていった。近くに行ったら逃げてしまうので、声を掛けながら行った。
逃げられなかったし、攻撃も受けなかった。耳の後ろをかいてやったら喜んで、
そのうち腹を上にしてひっくりかえったので、今度は腹をなでてやった。
このように、オオカミとは、初対面でもここまで親しくなれる。オオカミは人が好きで
好きでしかたがない動物なのだ。
おおかみ少年・おおかみ少女というのがいる。オオカミに連れ去られて育てられた
人の子・・・ということだが、これは子どもを無くしたメスオオカミが死んだ子のかわりに
人の子を育てたもの。それぐらいオオカミは人好きなのである。
「仲良くしような」という気持ちで山に入れば、もしかしたら、出てきてくれるかもしれない。
■尾瀬を歩いていて、クマに出会った。ミズバショウを食べ終わりるのを待っていたのだが、
なかなか終わらない。しかたないので、知っているけど、知らん顔して通っていった。
「君の後ろをとおるけど、よろしく頼むよー」と心の中でいいながら。逃げないし、
襲われなかった。通ったあと、振り向いて「ありがとうよ」と言った。
こいういうふうに、語りかけながら・・・つまりテレパシーを発しながら、山のなかを歩いて
いくのが自然との付き合いだ。
よく熊よけに鈴をならしながら歩く人がいるが、あれは動物を逃がそう逃がそうと
いう付き合い方だ。
できれば、「いらっしゃい、いらっしゃい」という付き合い方が望ましい。 毛嫌いしないで、
怖がらないで、「やあやあ、こんにちは」と、声を掛ければいい。相手に心が伝わるものだ。
みんなそういう能力を持っているがさびつかせてしまっている。
■最近、タダのものに値段がつき、それがどんどん高くなっている。例えば、水。戦争中は
「ガソリンの一滴は血の一滴」と言ったものだが、今ではガソリンの値段も水の値段も変わらない。
水はなんでも溶かし込む能力がある。毒まで溶かしてしまうから、大変だ。
安全な水を求めて、山奥をさまようなんてことになる。
人はせっかく文明を手に入れたのに、文明の極致が「水を求めて山奥をさまよう」だとか、
「食人種と同じ狂牛病に脅かされる」というのでは、原始生活と同じではないか。
ぼくの頭では西丸さんの話を十分咀嚼しきれてないと思うのですが、だいたい、こんな話が
ありました。
●西丸さんとぼくとのトークショー(対談)●
5分間の休憩をはさんで、今度は舞台の上で西丸さんとお話をさせていただきました。
(植原)先生の書かれた合唱曲集の中に金峰山の歌がありましたよね。金峰は牧丘にある山
ではないのですが、それへの登山口である大弛峠は牧丘にあるので、とても親しみのある山
なのです。先生も何度もお登りになっているんですか?
(西丸)てっぺんまで行ったのは一度だけですが、山麓は何回もほっつき歩いています。
ぼくは山のてっぺんへ行くのが趣味ではないんです。人のいないところを歩いているとクマに
出会ったりして面白いもんだから、だから、北岳なんててっぺんを踏んでないですよ。
(植原)金峰山のふところに乙女高原も位置しています。秩父の山並みは水が豊富で、
先生のお好きな湿地もたくさんあります。
(西丸)ぼくも45年前に行ったことがあります。小楢山に登りました。
(植原)乙女高原は夏になるとお花畑になるような草原です。ここは人がスキー場を
保つために草刈りすることによって、森になることを食い止め、美しい草原景観を
保っていたんです。ところがスキー場としての使命が終わってしまいました。このままでは
草原が森になってしまいます。仲間とどうしたもんかと相談し、自分たちでボランティア
として草刈りをやろうやと始めたんです。
でも、悩みがあります。そのまま放っておいて森になるのを見守っても自然じゃないですか。
でも、草刈りして草原を守るのも一つの自然の守り方ですよね。ぼくらは「手を入れて守る」
という方を選んだのですが、先生はどう思われますか?
(西丸) 原生的な自然に、これも自然の一部である人が入ってきて、手を入れたというのですから、
これも自然の一部なのです。ただし、人がいなくなったら、またもとの原生的に自然に戻るだけのこと。
どっちがいいということでなく、人が管理することも自然の一つだと考えればいいのではないでしょうか。
人間はこうやるように運命づけられた存在だと言ってもいいでしょう。
(植原)一歩引いて考えていましたが、自分も観客ではなく、演技者の一人なんだと考えればいいわけですね。
(植原)先生の「山の博物誌」の一節に、「水路の上にクモの巣があった。このクモは最初の糸をどうやって
岸から岸へ張ったんだろうか?」というのがありました。なんで、こんなことに興味をもったのかなあと思いました。
そんな自然を見る視点の極意みたいなものはありますか?
(西丸)それは教えたり、教わったりというものではなく、自分がなんに興味を持つかが問題。
そこに目がいって、「あれ?」と思うかどうか。「見れども見えず」ってことがあるんですよ。
バカバカしいやと思った人は目が行かないんですよね。ただし、目がいって、それが分かったからといって、
どうなるもんでもないんですがね。
まだまだ話は続いたのですが、ダイジェスト版なので、ここまでにします。
========================
【乙女高原ファンクラブの今後の予定】・・・2002年5月12日
・乙女高原自然講座
不思議! 土の中からカエルの声・・・タゴガエルの観察会
========================
ゴールデンウィークを過ぎるころ、乙女高原の湿地の土の中から、なんとカエルの声が
聞こえてきます。今回は山梨県のカエル類研究の第1人者湯本光子さんにナビゲーターを
お願いしました。
■日時 5月12日 9時半―12時
■フィールド 乙女高原(牧丘町)
■問い合わせ・申し込み先 ファンクラブ事務局
〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350
0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)
Fax 0553−35−3733
otome@town.makioka.yamanasi.jp
■参加費 だれでも一人100円
■申し込み 先着30名 親子歓迎 電話等で
■雨天時 小雨決行(結構)
■持ち物 筆記用具、あれば虫めがねなどの観察用具
========================
【乙女高原ファンクラブの今後の予定】・・・2002年5月19日、6月9日
・乙女高原草原ボランティア2002
草原の遊歩道作り
========================
冬の間、取り外しておいた遊歩道のガイド・ロープを張りなおしたり、古くなった杭を
打ち直します。たくさんの人に乙女高原の花いっぱいの景観を楽しんでもらいながらも、
乙女高原の自然をしっかり守るための作業です。
■日時
第1弾 5月19日 9時半―15時 草原の遊歩道作り
第2弾 6月9日 9時半―12時 遊歩道のメンテナンス
■フィールド 乙女高原(牧丘町)
■問い合わせ・申し込み先 ファンクラブ事務局
〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350
0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)
Fax 0553−35−3733
otome@town.makioka.yamanasi.jp
■参加費 無料
■申し込み 親子歓迎 電話等で(定員はありません)
■雨天時 小雨決行(結構)
■持ち物 軍手、雨具、弁当、(ある人は、なた、かけや、ペンチ、ナイフなどの道具)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
乙女高原メールマガジン 第043号 2002.4.1.
発行者:植原 彰 (xxxxxx@j-gate.net)
※この号は272人の読者の皆さんにお届けしています
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇