□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第044号 2002.4.27. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    ((( も く じ ))) 【乙女高原リアルタイムリポート】  ・4月27日の乙女高原・・・鳥たちのさえずりにあふれる草原 【メーリングリストの話題から】  ・乙女高原フィールドミュージアム構想 その2 【お知らせ】   ・乙女高原ファンクラブの今年度の予定 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・      [mailto:xxxxxx@j-gate.net] バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html 乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ======================== 【乙女高原リアルタイムリポート】  ・4月27日の乙女高原・・・鳥たちのさえずりにあふれる草原 ========================  4月26日から林道の閉鎖が解除となり、一般車両も乙女高原まで行けるようにな りました。つまり、今日は林道が開通して最初の休日だったわけです。おもに山菜捕 りの車だと思うのですが、たくさんの車に会いました。  林道を乙女に向かって走っていて、目についたのはなんといってもミツバツツジの 濃いピンク色です。標高1000メートルを超えると、まだまだ芽吹きも進んでおら ず、そんな雑木林の中、このピンク色がよく目立っていました。  また、岩場にはヒカゲツツジがちょうど満開。やさしいクリーム色の花はなんとも 上品です。  焼山峠でびっくりしたのは、林道に設置されたトンネル。ちょうどサクランボのハ ウス栽培で使われているような巨大なビニール製のドームが約50メートルにわたっ て道を覆っています。  この道は、琴川ダム工事で出た残土を残土置き場に運ぶルートになっています。そ して、このトンネルは道のすぐ脇にある湿地をダンプの土ぼこり等から守るために設 置したのだそうです。効果のほどは未知数ですが、工事するにあたって、このような 自然への配慮があるということはすばらしいことだと思いました。  でも・・・、「だったら、なんで以前、湿地の半分を埋め立てて、誰も使わないよ うな親水公園を作ったの??(だって、標高1500メートルの地点に「親水公園」 ですヨ!!)」と、グチの一つも言いたくなりました。このときは、いくら「ヤメ テ」と言っても聞いてくれなかったもんね・・・。  乙女高原周辺の森は、どこも鳥たちの声でにぎやかでした。ヒガラ、コガラ、シ ジュウカラ、ゴジュウカラ、エナガ、ウグイスの声がひっきりなしに聞こえてきま す。時々、アカゲラ(きつつき)が木の幹をタラララ・・・とたたくドラミングの声 が響いてきます。オオルリやツツドリの声も聞きました。南から渡って来たんです ね。  草原は、枯れ草色の上に、うっすりと黄緑色を重ねたような感じ。咲いている花は キジムシロがちょっとと、下の駐車場のまわりに背の低いセイヨウタンポポだけでし た。スミレ類やフデリンドウはまだまだです。(焼山峠にはアケボノスミレが咲いて いましたが)。  去年の夏、アカゲラが子育てをした巣穴のある木が根本から折れて、倒れていまし た。巣穴はまったくの真円でした。直径45ミリ。下側だけ削れているのは、出入り するときに足をかけるからでしょう。  朝起きぬけで乙女に入り、うろつきまわって、9時ころ朝食にしたのですが、とに かく寒くて・・・手はかじかんでフィールドノートにうまくメモが書けないし、吐く 息はずっと白かったです。だから、久々に食べたカップラーメンが腹にしみること・ ・・・。  湿地にはおびただしいヒキガエルの卵塊がありました。多すぎて、幾腹分の卵だっ たのか、とても数えられませんでした。ヤマアカガエルの卵塊も一つありました。  湿地に沿って歩いていたら、いたるところでシカのまとまった糞を見かけました。 きっとこれが彼らの移動ルートなのでしょう。バイケイソウの大きな芽はいかにも元 気そうです。  カラマツの花って見たこと、ありますか? 今日、初めて見ました。雌花はちょっ と赤みがかったパイナップル状で、花の根本からも葉が出ているので、まるで、ふ とっちょのヒヤシンスの花(と葉)のように見えます。カラマツの花がこんなにお しゃれとは思いませんでした。  半日以上うろうろして、久々の乙女高原を堪能しました。 ======================== 【メーリングリストの話題から】  ・乙女高原フィールド・ミュージアム構想 その2 ========================       ■意見6■「乙女の資料を室伏学校の一部に」というアイデアには賛成です。 乙女高原にも施設があったほうがもちろんいいとは思いますが、資料の「管理」とい うことも考えると、人が住んでいる場所のほうが適していると思います。  乙女の施設は「乙女にきた人にどうインタープリテーションするか」が命題になる ので、「資料館」とは重なるところもあるけど、コンセプトが違っているような気が します。  「とりあえず」、乙女高原博物館でも乙女高原資料室でもなく、乙女高原コーナー でいいので、役場とか総合会館の隅であるとか、室伏学校の一角に、そんなコーナー ができれば、「資料館(博物館・資料室)へのきっかけ」になるのではないかと思い ます。 ■意見7■こういうのはどうでしょうか??乙女高原周辺全域を博物館と考え グリーンロッジにはインフォメーションセンター的な役割を持たせる。グリーンロッ ジがあいている時期にはロッジを主な活動拠点とし、冬場などは室伏学校を使って事 業を行う。  ん〜折衷案すぎますかねぇ。  室伏学校に資料コーナーを作るの、賛成です。で、この室伏学校で「授業」を行っ てみませんか?(笑) 教育委員会では、町内向けの行事はやりなれているのですが、 補助金の基本コンセプトである「都市との交流」はあまり良い考えが浮かばないのが 現状です(苦笑)  「きじ師のお墓のレプリカを作ってかざる」という案は、うーん、どうなんでしょ う??レプリカは普段見ることができないから作る物であって、普段自由に見ること ができる物は、不親切かもしれませんが、現地へ行って見ていただいた方がよいので はないでしょうか??「現地で実際に本物を見る」これが一番いい方法だと思いま す。もちろん説明板なんかはつけなければなりませんが。 ■意見8■乙女高原マップみたいなものはありますか?花のガイドはあるようですけ ど、周辺までは書いてあるのでしょうか?  動物版はやはり無いみたいですね・・ ・。  看板がある方が便利そうなんですけど、実際山の中にポンと大小の案内板があると いうのは、史跡とかならいいのですが、自然そのものを楽しもうという場合、ちょっ と雰囲気的に合わなかったりするかな、というのが個人的な感想です。  小屋の前の駐車場に、花の写真と名前書いてざっと並べたら、などという案を昔考 えたこともありますが(ガードレールにプレートを沢山並べてみたり)、直に草原に 花の名前のプレート立てるよりは、人工物のあるところにまとめた方が、というのが 一応考えにありました。  どちらにせよ、動物版のマップって作ってみたいですね。高原よりも周辺まで範囲 が広がってしまいますけど。  動物関連で、資料館に入れられるものって、あまり無いですね・・・。写真くらい でしょうか。捕まえて剥製ってわけにはいかないし(汗)。 ■意見9■「乙女高原周辺全域を博物館と考え、グリーンロッジにはインフォメー ションセンター的な役割を持たせる。グリーンロッジがあいている時期に はロッジを主な活動拠点とし、冬場などは室伏学校を使って事業を行う」というアイ デア、すごいとうなってしまいました。  これってまさにエコミュージアム(フィールド・ミュージアム、エコミュゼ)の考 え 方です。  エコミュージアムは、もともとフランスで提唱され、発展していった考え方です (だから、フランス語のエコミュゼのほうが通りがいいことが多いそうです)。 ちょっとカタくなりますが、「地域社会の人々の生活と、そこの自然環境、社会環境 の発達過程を史的に探求し、自然、文化、産業、遺産等を現地において保存し、育成 し、展示することを通して当該地域社会の発展に寄与することを目的とする博物館で ある。」(日本エコミュージアム研究会・編「エコミュージアム 理念と活動」牧野 出版)というものです。  たとえば、その地での伝統的な生活そのものを保存し、見せ、それが教育(歴史教 育・環境教育・地域教育)としても観光(=産業)としても成り立っているというも のです。すごい「地域づくり」の「しかけ」です。しかも、「自然保護」のひとつの 形ともいえます。  乙女の場合で考えてみると、グリーンロッジは大崎さんのおっしゃるようにイン フォメーションセンター(ビジターセンター)に、室伏学校は資料館に・・・という ことになり、この2つがコア(核)施設となります。  そして、例えば、焼山にもミニビジターセンターのようなものがあったり(トイレ にちょっとした掲示板と展示があるだけでもいいと思う)、柳平地区にも、地区の歴 史を紹介する説明版と展示があり、きじ師の墓や炭焼きの跡には説明版がある・・・ ・といったサテライト(衛星)施設が「現地」にあります。  さらに、塩平には「生きている」炭焼き釜があって、ここで見学や体験ができるよ うになっています。草刈りイベントの際には、昔の草刈り道具が展示されたり、実際 に使って草刈りが体験できたりします。それには、地域のお年よりが指導に当たりま す。  うーん、夢が広がるなあ・・・・ ======================== 【お知らせ】  ・乙女高原ファンクラブの今年度の予定 ======================== 慢性的なスタッフ不足です。少ない人数ですが、「乙女高原の自然を守りたい!」一 心で企画・運営をしています。スタッフはいつでも募集しています。ぜひ、事務局ま で! なお、イベントの問い合わせ・申し込みも事務局まで ■事務局 〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350        0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)        Fax 0553−35−3733        otome@town.makioka.yamanasi.jp @月日・曜 A時間 Bタイトル C場所 D定員 E参加費 Fその他 @5/12・日 A9:30〜12:00 B乙女高原自然講座 春の草原での出会い タゴカエ ル編 C乙女高原 D30名 E \100 F講師:自然教育研究会 湯本さん @5/19・日 A9:30〜15:00 B乙女高原草原ボランティア 第1弾「草原の遊歩道 づくり」 C乙女高原 E無料 @6/9・日 A 9:30〜12:00 B乙女高原草原ボランティア 第2弾「遊歩道のメン テナンス」 C乙女高原 E無料 @7月  B小学校の自然教室のコーディネイトと講師派遣 F学校の依頼により実 施 @7/21?・日 A9:30〜15:00 B乙女高原自然講座 夏のお花の魅力をボタニカル アートで描く C乙女高原 D20人 E\500 F講師:連絡会議 遠山さん @8/?・日 A9:30〜15:00 B乙女高原自然講座 オリジナルミニ図鑑づくりをし よう C乙女高原 D20人 E\100 F講師:FC林さん @8/25・日 A9:30〜15:00 B乙女高原の調査と観察会 みんな集まれ「マルハナ バチの不思議・不思議」  C乙女高原 D20人 E未定 F 講師:FC国武さん @9/22・日 B第11回全国ボランティアフェスティバル テーマ別の集い集会「乙女 高原の自然保全活動」 C乙女高原 @11/23・土 A10:00〜15:00 B乙女高原 草原ボランティア「乙女高原の草原を 守る!」 C乙女高原 E\100 F草原を守る!実行委員会 @1/26・日 A14:00〜17:00 B新春座談会 C牧丘町YLO会館 D50人 E未定 @3/9・日 A14:00〜15:00 B平成14年度ファンクラブ総会 C牧丘町文化ホール  E無料 @3/9・日 A 15:00〜17:00 B第2回乙女高原自然フォーラム エコミュージア ムについて C牧丘町文化ホール E無料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 早くしないと、定員になっちゃうよ! ●●乙女高原自然講座    不思議! 土の中からカエルの声・・・タゴガエルの観察会  ゴールデンウィークを過ぎるころ、乙女高原の湿地の土の中から、なんとカエルの 声が聞こえてきます。今回は山梨県のカエル類研究の第1人者湯本光子さんにナビ ゲーターをお願いしました。 ■日時 5月12日 9時半―12時 ■フィールド 乙女高原(牧丘町) ■問い合わせ・申し込み先 ファンクラブ事務局        〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350        0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)        Fax 0553−35−3733        otome@town.makioka.yamanasi.jp ■参加費 だれでも一人100円 ■申し込み 先着30名 親子歓迎 電話等で ■雨天時 小雨決行(結構) ■持ち物 筆記用具、あれば虫めがねなどの観察用具 ●●乙女高原草原ボランティア2002         草原の遊歩道作り  冬の間、取り外しておいた遊歩道のガイド・ロープを張りなおしたり、古くなった 杭を打ち直します。たくさんの人に乙女高原の花いっぱいの景観を楽しんでもらいな がらも、乙女高原の自然をしっかり守るための作業です。 ■日時  第1弾 5月19日 9時半―15時 草原の遊歩道作り  第2弾 6月9日 9時半―12時 遊歩道のメンテナンス ■フィールド 乙女高原(牧丘町) ■問い合わせ・申し込み先 ファンクラブ事務局        〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350        0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)        Fax 0553−35−3733        otome@town.makioka.yamanasi.jp ■参加費 無料 ■申し込み 親子歓迎 電話等で(定員はありません) ■雨天時 小雨決行(結構) ■持ち物 軍手、雨具、弁当、(ある人は、なた、かけや、ペンチ、ナイフなどの道 具) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  乙女高原メールマガジン 第044号 2002.4.27. 発行者:植原 彰  (xxxxxx@j-gate.net) ※この号は272人の読者の皆さんにお届けしています ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇