□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第046号 2002.5.16. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    ((( も く じ ))) 【乙女高原ファンクラブ活動リポート】   ・乙女高原自然講座 タゴガエルの観察会(5月12日) 【乙女高原ファンクラブの予定】   ・草原ボランティア2002  遊歩道の整備    ・・・今度の日曜日!(5月19日) ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・      [mailto:xxxxxx@j-gate.net] バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・    http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html 乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・    http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ======================== 【乙女高原ファンクラブ活動リポート】   ・乙女高原自然講座 タゴガエルの観察会     2002年5月12日 ========================   【観察会の目的は?】  すごく不遜な言い方に聞こえるかもしれませんが、タゴガエルの観察会はタゴガエ ルを観察してもらうことが目的ではありません。  タゴガエルの観察を通して、ぼくらの最大のテーマである「乙女高原の自然を守 る」につながるようなメッセージを、できるだけ多くの人に伝えたい・・・というの が目的です。  ですから、土の中にいて、声くらいしか聞こえない、つまりはとっても観察しにく いカエルの観察会であっても、参加者の半数はタゴガエルの声を聞くことができな かったとしても、ぼくはほとんど気になっていません。  では、「自然を守る」につながるようなメッセージとは何だったのか? 一つは、乙女高原を訪れる人はレンゲツツジと夏のお花の時期に集中してしまうけ ど、それ以外の季節にもいっぱい魅力があるよということ。 二つ目は、草原ばかりでなく、乙女高原の自然の大きな特徴の一つである周囲の湿地 にも目を向けてほしいということ。 そして、3つ目は、湿地はくぼ地になっているせいか、ごみを投げてしまうことが多 いけど、気にかける人があまりいないし、くぼ地なので目立たないし、拾う人もいな いので、とても大切な場所であるにもかかわらず、他の場所に比べてごみが多いよう な気がしていて、そんな現状に気付いてほしいな・・・ということです。 この3つのメッセージがちゃんと参加者に伝わったか?・・・ということのほうが 「観察会が楽しかったか?」より、よっぽど気になります。   【草原にて】  参加者は約30名。ほとんどが親子連れです。この時期、サクラスミレの観察会をし たこともありましたが、このときは、参加者の多くが「元少女」でしたから、同じ時 期でもテーマの違いによって、参加者の属性が違ってくるんだなと実感しました。  さて、親子連れが多いということは事前に事務局の恵里ちゃんから聞いていました ので、「秘密兵器」を用意しておき、それをリュックのポケットから取り出しまし た。それは、「チョコベビー」というお菓子の空き箱2つ。そこから出てきたのは、 おいしそうなお菓子? ・・・・「これはなんでしょう?」「なんか、おいしそうでしょ?」と話を展開して いたら、実際に口に入れちゃう子がいて、びっくり。今まで何回かネタにしてきまし たが、口に入れる人は初めてです。心配する前に、思わず「味は?」と聞いちゃいまし た。  中身はウサギの糞とシカの糞。  「もし、草原の中で、これと同じものが見つかったら、乙女にもウサギやシカがい る証拠だよね。だから、これを探しながら草原を歩いてね」  草原の中を歩き始めて、まず話題にしたのが、シラカバの倒木。雪の重みで根本か ら折れてしまったようです。じつはこのシラカバ、去年のいまごろはアカゲラが巣と して利用していた木です(去年のメルマ18,19,21号をご覧あれ)。巣穴にメジャーを 差し込んでみたら、なんと50センチも入ってしまいました。  子どもたちが先を争って歩くので、遊歩道から踏み出てしまい、草花の芽が踏まれ やしないかと気が気ではなかったのですが、それでも、遊歩道から少し外れたからこ そ、シカの糞を見つけられ、みんなで観察できました。  子どもたちは糞にばかりに集中してしまい、すぐそばで華麗に咲いているサクラス ミレの花には、目も向けませんでした。  次の日曜に、遊歩道にロープを張ってしまうので、もうおいそれとは草原の中に入 れなくなります。   【湿地にて】  草原の中を歩いてきて、いよいよ今日のナビゲーターである湯本さんにバトンタッ チしました。湯本さんは山梨県に住んでいるカエルの説明、その特徴と見分け方をそ の場で説明してくださり、それから湿地へと降りていきました。  着くと、すぐに「あ、おたまじゃくし」という子どもの歓声があがりました。小さ な透明プラスチック容器にすくってみると、どうやら同じ種類のようですが、明らか にサイズが違います。「大きいのは去年生まれのヤマアカガエルのおたまじゃくし。 小さいのは今年生まれでしょう」ということでした。  カエルを見つけた方がいましたので、さっそくつかまえて、これも容器の中に入 れ、みんなで観察。カエルをひっくり返して、あごの部分を見ると、白っぽくて、細 かい点点はないのでヤマアカガエルに違いありません。このオタマジャクシが成長す ると、こんなカエルになるんだね。  1週間前の下見の際、最もタゴガエルの声がよく聞こえた湿地にみんなで行ってみま した。ところが、大人数で行くと、誰かどうか動いてしまい、その振動が伝わるの か、すぐに鳴きやんでしまいます。それに、鳴いたとしても、まわりの鳥の声のコー ラスがすごくて、それにかき消されてしまう感じでした。・・・・というわけで、タ ゴガエルの声はあまりよく聞こえませんでした。  むしろ、一人でポツンと離れていた人の方が、よく聞くことができたようです。  終わりの会では「カエルというのは、女の人からあまり気持ちよい生き物として 扱ってもらえてない。でも、自然界の大切なメンバーの一員なのだから、せめて、子 どもたちの前でキャーというのはやめていただきたい。むしろ、カエルのいない世界 の方が不気味な世界なのだから」といったまとめの話がありました。  「カエルのいない世界・・・」というフレーズがとても印象的でした。  湯本さん、皆さんのナビゲーションをありがとうございました。 ======================== 【乙女高原ファンクラブの予定】   ・草原ボランティア2002  遊歩道の整備 ======================== ■日時  第1弾 5月19日 9時半―15時 草原の遊歩道作り  第2弾 6月9日 9時半―12時 遊歩道のメンテナンス ■参加費 無料(定員はありません) ■小雨決行 ■持ち物 軍手、雨具、弁当、(ある人は、なた、かけや、ペンチ、ナイフなどの道 具) ■集合は乙女高原グリーンロッジ前 ■問い合わせ・申し込み先 ファンクラブ事務局        〒404-8550 山梨県東山梨郡牧丘町窪平350        0553−35−3111内線141(牧丘町役場内)        Fax 0553−35−3733        otome@town.makioka.yamanasi.jp ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  乙女高原メールマガジン 第046号 2002.5.16. 発行者:植原 彰  (xxxxxx@j-gate.net) ※この号は272人の読者の皆さんにお届けしています ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇