□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第053号 2002.8.18. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【乙女高原イベントカレンダー】   ■第U期(2002年度)乙女高原自然講座 夏の集中講座■ 最終回は・・・乙女高原の人気者・マルハナバチの観察会  日時:8月25日(日) 9:30-15:00 ナビゲーター:国武陽子さん ※詳しくは・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/2002summer_lecture.html  ■乙女高原ファンクラブ世話人会■(誰でも参加できます)  日時:9月11日 20:00 牧丘町総合会館 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 【乙女高原自然観察記】  新作として「夏の乙女高原ミニミニつぽみ図鑑」,「クマのうんこの中身分析のお 話」をアップし,全部で5話になりました。「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」, ぜひ見てね。 http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 【乙女高原ファンクラブ 活動レポート】   ■乙女高原自然講座・・・ボタニカルアート■                       2002年7月28日  山梨県でのボタニカルアート第1人者である遠山若枝さんをナビゲーターに迎え, 絶好の天気のもと,みんなで乙女の草花の絵を描きました。  「植物の絵を描くのが目的というより,絵を描くことを通して植物をよく見て,観 察してください」  開口一番の遠山さんのこの言葉が印象に残りました。なにより,上手く描かなく ちゃ!という思い込みがなくなり,気分がとても楽になりました。  続けて「花をよく見ていると,何かの形に見えてきます。たとえば,おわんに似て いるなと思ったら,まずおわんの形を書いて,そこから少しずつ花びらを描いていけ ばいいんです。お皿に見えたらお皿でもいいし・・・とにかく,何に似ているものを 思い浮かべると,楽に描けるようになりますよ」 と,ちょっとしたコツを教えてくださいました。  「とにかく自分の気に入った花を,自分の思ったとおりに書くのが基本です。いろ いろコツもありますが,それは回りながらお教えしますので,まずは自分で描いてみ ましょう」 と,午前中いっぱい使って,それぞれ気に入った花をスケッチしました。昼食後,自 然と遠山さんを囲む人垣ができ,「トゲトゲのところは色を濃くすると感じがでま す」「筆は,習字の小筆がいいです」など,技を教えていただきました。  参加したのは定員いっぱいの20人ほど。参加記念にスケッチブックを一冊ずつ,も らってホクホク顔でした。   ■乙女高原自然講座・・・植物調査をしてみよう■                       2002年8月18日  乙女高原で植物誌調査に取り組む林 佳貴さんをナビゲータにお迎えし,台風の接 近が危ぶまれた日に行われました(結局,最後まで雨には降られませんでしたが・・ ・)。参加者は約30人。  まずグリーンロッジで,林さんから植物を見るときの目のつけどころについて,黒 板を使いながら簡単な説明がありました。  「葉の縁を見てください。ギザギザがあるか(鋸歯縁)ない か(全縁),葉に柄が付いているかいないか,葉は茎から1枚ずつ出ているか(互 生),2枚ずつ出ているか(対生),3枚以上か(輪生)かが,植物を見分けるポイン トになります」  それから,今日の観察会での作業の中身について説明があり,班毎に草原の中に出 発しました。  まず,乙女高原フィールドガイドを手がかりに,自分が探す植物を1種類,決めま した。決めたら,草原の中でそれを探し,用紙にスケッチしました。用紙は植物全体 をスケッチする欄と,葉だけをスケッチする欄がありました。  ひとつの植物と仲良くなったところで,今度は,メッシュで区切られた地図を持っ て歩きながら,メッシュ内に自分の担当の植物があるかどうかを探して,地図に チェックしました。例えば,ツリガネニンジンを選んだ人はツリガネニンジンを探し ながら遊歩道や林道を歩き回ったのです。簡単な分布図を作ろうということです。  この作業によって,例えば,ツリガネニンジンは数こそ少ないけど,どのメッシュ でも見られたことから,草原でも森林でも見られる植物であること,フウロソウはあ るところには群れて咲いていますが,草原に限られることなど,それぞれの植物の環 境の好みがなんとなく分かったような気がしました。  午後からは,場所を移して,標本づくりの実習をしました。標本といっても,植物 誌調査の一環であり,ここに確かにその植物があったという証拠作りです。個人的な 趣味(コレクション)のための採集・標本作りではありません。  まず,必要最小限を採ること,草だったら,根から花まで,草全体を採ること,木 だったら,葉の出方がわかるような範囲で採ること といった注意がありました。  そして,一人1つずつ実際に植物を取り,それを新聞紙にはさんで標本にしまし た。作った標本は個人で持ち帰らず,資料として一括して保存することにしました。  こういった調査方法を伝える観察会を開催して,「乙女高原植物調査隊」といった 組織や「乙女高原週末植物調査」といったイベントができるといいね・・・という話 をしました。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐  秋の花が咲き始めた乙女高原です。キンミズヒキ,アキノキリンソウ,ゴマナ,シ ラヤマギク,キオン・・・。ヤマラッキョウやトリカブトももうすぐ咲きそうです。  林道沿いにもいろいろな種類の草花が咲いていますから,要チェックです。  今度の日曜には今年最後の自然講座・マルハナバチの観察会があります。なんかコ ロコロしていて毛が生えていて,ぬいぐるみのクマのようなハチです。手で触っても 刺しません。かわいいマルハナバチをぜひ見に来てください。 ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ [mailto:xxxxxx@j-gate.net] バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html 乙女高原ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ ※この号は279人の読者の皆さんにお届けしています。