□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第057号 2002.9.26. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【乙女高原イベント・レリポート】  ■私たちの乙女高原,来て,見て,感じて!■ ・・・・・・・インタープリター(自然案内人)と歩く秋の乙女高原・・・・・・・  9月21日(土),22日(日)の二日間,山梨で「全国ボランティアフェスティバ ル」が開催されました。  ボランティアというのは活動の「形」にすぎず,活動の「目的」は地域福祉であっ たり,国際協力であったり,草原の保全であったりします。たとえば,ぼくは「乙女 高原の自然を守る活動をしている」という自覚はありますが,自分が「ボランティア 活動している」なんて自覚はありません。そんなぼくから見ると,「全国」から「ボ ランティア」というキーワードで何千,何万という人を集めて,いったい何の意味が あるの?という大きな疑念がいまだに解決されていません。  それでも,来た人には乙女の自然とここで行われているぼくらの活動を知ってもら いたいし,それが,乙女の自然を守ることに少しは貢献するだろうと思い,最大限の 時間とエネルギーを使って準備を進めてきました。  9月22日,県内40箇所以上で,このフェスティバルの「集い」(分科会)が行われた そうです。乙女高原で行われた「集い」が表記のイベントです。  当日の天気予報は雨。でも,午前中は曇で時々薄日が差すほどの天気で,予定通 り,草原内を散策することができました。午後,グリーンロッジ内でワークショップ を始めたころ,雨がザーザー降り始めました。運が良かったです。参加者は30名ほ ど。一番遠くからは徳島の日和佐町から。ここの海岸はアカウミガメが上陸すること で有名です。   ■第1部■  乙女高原ファンクラブの4人の世話人の方々にインタープリターになっていただ き,それぞれのコースに分かれて草原内を散策しながら,草原コースのてっぺんを目 指しました。  古屋利雄さんの班は,「森の主に会いに行こう」をテーマに,ブナの大木を目指し て歩きました。  宮原孝夫さんの班は,「富士とヤマラッキョウ」というテーマで,草原内の植物を じっくり見ながら,富士山の見えるポイントまで行きました。  奥山永雄さんの班は,「乙女高原の主役と脇役」というテーマで,草原の草花と森 の中の草花を比較しながら歩きました。  そして,ぼく・植原の班は,歩いて1周しても,橋を一箇所しか渡らないという 「不思議な散歩道」を歩きました。  草原コースのてっぺんで,草原全体を見渡しながら,植原が,この草原は,放置して おけば森林に飲み込まれてしまうこと,初冬の草刈りによって,つまり,人が手を加 えることで成り立っている自然であることを,紙芝居を使いながら,説明しました。   ■第2部■  お昼をはさんだ,第2部では,乙女高原ファンクラブの設立準備会や発起人会から のメンバーで,初代の事務局を引き受けてくれた加々美修さんとぼくのトークによっ て,乙女高原の保全活動について説明しました。  保全活動の説明をするだけだったら,ぼくが資料を使って話をすれば事足ります。 だけど,それでは,そもそも,なんでそんな活動をしようと思ったのか,その原動力 というか情熱の源みたいなものが分かりません。聞いている人たちは,じつは,その へんが一番聞きたいところなのでは?と考え,一人ではなく二人で,講演形式でな く,トーク形式にしました。  加々美さんは小さい頃からスキーを通して付き合ってきた,いわば元風景であるこ と,ぼくの場合は,自然観察を続けて,その自然の価値に気付いてしまったことが, 活動のエネルギー源であることが分かりました。   ■第3部■  第3部では,第1部のお三人にパネラーになっていただき,ぼくがコーディネー ター(フロアとの架け橋)となり,意見の応酬を・・・と企画したのですが,初めの うちは「ご意見はありませんか?」と聞いてもシーンとしています。でも,これは計 算済み。あらかじめ(第1部の終わりに)参加者にアンケート用紙を配り,それが回 収してあったので,そこに書かれた質問にパネラーが答える・・・という形でしばら く進めました。 「どんな人がファンクラブの会員になっているの?」 「現在,180人くらい。会員は日本全国にいるが,6割は町内の人」 「山を説明する看板作ったらどうか?」 「予算の関係もあるので,即答できないが,考えたい。いろいろな山が見えるよ。 八ヶ岳から乗鞍まで」 「乙女の自然を説明するような人を養成する予定は?」 「乙女高原自然案内人・・・という人材を養成するしくみを立ち上げる計画がある。 ぜひ,ご協力やご参加をお願いしたい」・・・など。  最後の方になったら,エンジンがかかったのか,多くの方がご意見を述べてくれま した。  今回,「表側の」運営は乙女高原ファンクラブの方で進めましたが,食事の用意, 会場の用意,資料の用意など「縁の下の力持ち」的な仕事は,町内のボランティア団 体,福祉協議会の方々が受け持って下さいました。この場をお借りして,感謝申し上 げたいと思います。 ///////////////////////////////////////////////////////   【関連イベントのご紹介】 ■信州大学農学部森林科学科 植物・地域生態学研究室   第1回 公開セミナー 「「「「今,霧ケ峰の草原は」」」」 ○日時  10月5日(土) 午後1時から4時30分 ○場所 霧ケ峰自然保護センター(電話0266−53−6456) ○参加費無料 ○内 容 ・私の霧ケ峰研究史ー植生と帰化植物ー 土田勝義 ・霧ケ峰の気象ー八島高原での観測記録からー 田口 信 ・霧ケ峰草原の森林化の現状 中野浩平 ・森林化にともなう草原植物の衰退と刈り取りによる草原の保全 三井健一 ・霧ケ峰に定着した帰化植物たち −八島高原での調査・研究から 酒井 智裕 ○主催・申込  信州大学農学部森林科学科 植物・地域生態学研究室  電話 0263‐37−2946 ■平成14年度 山梨学講座 パネルディスカッション 「「「「今の山梨を支える人」」」」 ○日時  10月4日(金) 午後1時から4時45分 ○場所 シティープラザ紫玉苑(甲府市) ○参加費無料 ○内 容  山梨ふるさと文庫代表の岩崎正吾さんをコーディネーターに,スポーツエッセイス トの羽中田昌さん,萌木の村社長の船木上次さん,松村酒販社長の松村昌樹さんとと もに,乙女高原ファンクラブ代表世話人として植原が出席し,乙女高原での取り組み を紹介します。 ○主催・申込  山梨県生涯学習推進センター  電話 055−223−1853 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,280人にお送りしています。このメールマガジンは希望する方に無料 で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前 を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。よろしくおねがいしま す。