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 乙女高原メールマガジン 第6号・・2001. 1. 8.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住)
Eメールアドレス  xxxxxx@j-gate.net
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あけましておめでとうございます。
今年も乙女高原とこのメールマガジンをよろしくお願いします。

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       乙女高原のお正月                       
      〜動物のの足跡がいっぱい!〜
         植原 彰
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  1月1日。地区のお手打ち式に参加し,お節料理を食べ,年賀状を一通り読んで,
お昼も食べ・・・と『お正月』をした後,乙女高原に向かいました。
 冬季は塩平から焼山峠までの林道が閉鎖されるので,柳平経由で行きました。
「元旦早々,乙女に行く人なんていないだろう」と思っていましたが,杣口林道で4台の
軽トラックを発見。「なんだろう?」と最後の1台の荷台を見て,納得しました。
猟の人たちです。荷台には猟犬を入れるのでしょう,大きな檻がくくりつけられていました。
 途中から道端に残雪が見られるようになり,柳平をすぎると雪道になりました。
山梨では昨晩大雪が降り,辺り一面,雪景色になってしまいましたが,元旦には雪は
まだなかったんですよ。やはり標高1, 500m以上の地は違います。
 乙女高原に着き,いつものようにグリーンロッジの駐車場に車を入れました。日陰
になっている所で積雪を計ると,10センチもありました。

 カメラと双眼鏡を持って,雪原を歩き回りました。いたるところに動物たちの足跡
がついています。一番多かったのはキツネの足跡。点々々と足跡がほぼ一直線に
ついています。キツネは肩幅が狭いので,こんな感じに足跡が付くのです。
 ウサギの足跡もありました。ウサギは小さな前足と大きな後ろ足を持っていて, 
=:  =:  といった感じに足跡がつきます。ちょうどぼくらが跳び箱を跳ぶ時
のように,前足をついたその前方に後ろ足をつくので,小さな点々(前足)の方が
進行方向の後ろ,大きな2つの棒(後ろ足)がついている方が進行方向の前です。足跡
を追いかけていくと,途中で歩幅が大きくなったり,明らかに立ち止まっていたりして,
「ここで,こいつ,何をしたのかなあ」と考えると楽しくなります。
 1本の足に2つの蹄を持った動物の足跡は,イノシシなのかシカなのか,思案して
います。というのも,乙女で見つけた足跡には2つの蹄の後ろに小さな丸い穴が2つ
オマケのように付いているのです。足跡の図鑑を見ると,これは副蹄というそうで,
イノシシの足跡にはよく付いているけれど,シカの場合もまれに付くとあります。
乙女高原ではイノシシもシカも確認しています。いったいどっちの足跡なんだろう?
 おもしろかったのは,テンの足跡。「シャクトリムシの足跡が付くとしたら,きっと
こんなのになるだろうなあ」といった感じに,2つずつの足跡がきれいに点々と
続いています。途中,「止まって立ち上がり,遠くを見て,前足を下ろした」と思われ
るような足跡もありました。雪が硬いところでは,くっきりと爪や指の跡も付いていました。
 テンの足跡をずっと追いかけていったら,雪をほったような跡が見つかりました。
直径が10センチほどの円形の穴です。まわりが土で汚れていないので,雪だけを掘り
返したという感じです。中には人指し指が楽々入る太さのトンネルが開いていました。
「もしかして,ここでテンはトンネルに隠れているネズミをとろうとしたのかなあ」
と考えるとワクワクしてきました。他にもないかと探してみたら,あと2ケ所,
同じような穴が見つかりました。
 さて,足跡図鑑をめくっても,未だに分からない足跡があります。2ケ所で見つけた
のですが,いずれもテンのように右と左の足跡が2つずつペアについていて,
それがずっと続いているのですが,とても小さくて,右足中心から左足中心までが
2センチ5ミリ。そして,歩幅(足跡の前後の間隔)が11〜22センチです。最初,
「ネズミかな?」と思いましたが,よく観察しても,ネズミ特有のしっぽの跡がありません。
いったい何の足跡なのでしょう??
 また,乙女高原から一つ宿題が出されてしまいました。
 乙女高原を後にしたのは午後4時ころ。気温は氷点下5度でした。

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)))乙女高原ファンクラブ 第4回設立準備会(((
        (再 録)
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○日時 2001年1月19日(金) 午後7時半〜9時半
○場所 牧丘町役場
 役場正面玄関からでなく,東側の出入り口からお入りください。
○話し合う内容
 ・ファンクラブの設立総会について
 ・ファンクラブの活動内容について 他

 どうぞ,来てください。当日参加できなくても,メールにご自分の思いやアイデア
を託すという方法もあります。準備会メンバーへのメッセージでもかまいません。
ぜひ,メールでお届けください。

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  『乙女高原メールマガジン』とは? (再録)
         植原 彰
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 乙女高原は,わが町・牧丘町にある標高1700メートル・亜高山帯の草原です。
まわりは森なのに,ここだけは約3.4ヘクタールの広さの草原です。初夏のレンゲ
ツツジや夏のお花畑のような景観が有名です。
 ぼくは,この乙女高原に魅せられ,20年間に渡って通い,自然観察を続けています。
今では自分にとってかけがえのない場所になってしまい,乙女高原の自然を守るために
自分にできることは何でもやっておきたいと思っています。このメールマガジンも,
ぼくにとっては,乙女高原の自然を守るための一つの手段です。

 このメールマガジンでは,ぼくの目を通しての季節ごとの乙女高原の様子や,
ぼくが知っている範囲での乙女高原に関する様々な取り組みについて紹介します。
 お名前とメールアドレスを教えていただければ,希望者に無料で配信します。
また,ご迷惑でしたら,ご一報くだされば,配信を停止します。できましたら,お友達
等にも紹介してください。できるだけ多くの人に乙女高原のことを知ってもらいたいし,
乙女高原の自然を守っていくために多くの人からアドバイスをいただきたいと考えています。
 皆さんからのご感想,ご投稿を楽しみに待っています。

 (((((バックナンバーのお知らせ)))))

  (この号は170人の読者にお届けしています)

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