□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第063号 2003.1.2. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ○○○発行者の一言○○○    乙女高原メールマガジンを読んでくださっている方々,2003年,あけましてお めでとうございます。  2000年11月23日(乙女高原ではじめてボランティアによる草原保全の草刈 りイベントを行った日)に,まったくのパソコン素人である自分(このとき,パソコ ン買って半年)が,「とにかく乙女高原の自然を守ることにつながるなら,なんでも やりたい」と強引に始めたこのメールマガジンですが,おかげさまで2年以上にわ たって続いています。これもひとえに皆さんのおかげだと,深く感謝します。  このメールマガジンを「使って」いろいろな話題提供や議論がありました。「刈っ た草は,残すのがいいか,持ち出すほうがいいのか」論争,乙女への林道の脇にある 通称「お公家さんのお墓」はきじ師の墓ではないか?・・・など。  乙女高原ファンクラブはメーリングリストも持っていますが,メーリングリストと もども,このメールマガジンも「使って」乙女高原の自然と,人と自然との関わりを 大事にしていくための話題提供や議論をしていただければ,本当にうれしいです。  今年もよろしくお願いします。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ○○○乙女高原リアルタイムレポート○○○   ■2003年1月1日の乙女高原■  今冬は,年が明けないうちから2度も雪が積もったので,乙女高原がどんな状態か ぜひ見に行きたかったのですが,なかなか時間が作れずにいました。ようやく元旦の 午後に,本当に久しぶりに乙女へ行ってきました。  途中までの林道は,雪が完璧にかいてありましたから,まったくスムーズに進むこ とができました。ところが,冬季通行止めになっている箇所は,さすがに雪の原で す。そこに車を置いて,歩いて乙女高原を目指すことにしました。  じつはこのメールマガジンでも第6号(2001. 1. 8)で,やはりお正月に乙女高原 に行ったことを書いています。「積雪10センチ,草原にはキツネの足跡がいっぱい だった」というのが2年前の元旦の様子でしたが,今回は「積雪40センチ,一番目立 つ足跡はノウサギ」でした。 ●ノウサギは「マイかんじき」を持った動物だ!  とにかく林道の脇にノウサギの足跡の多いこと! ノウサギの足跡は,大きな後ろ 足と小さな前足が =・・ =・・ といった感じでついています。「=」が後ろ足, 「・・」が前足です。  雪上自然観察会でよくやる質問  「=・・ このウサギはどっちの方向に行ったか?」  前足の跡が右側にあるのだから,右(→)に行ったと考えてしまいがちですが,ウ サギはちょうど人間が跳び箱を跳ぶときのように,「まず前足を付き,前足より前に 後ろ足が付いて,大きくジャンプする,そして,また前足を付いて・・・」というの を繰り返して駆けていきますから,答えは左(←)です。  以前,クロスカントリースキーをはいて,雪上のノウサギの足跡をずっと追いかけ たことがあります。そうしたら,「当然」,最後にはノウサギに出会うことになりま す。真っ白なノウサギがまさに「脱兎のごとく」ぼくの目の前を駆け抜けて行きまし た。  野生のノウサギを見ることができた感激より,彼(彼女?)にすごい恐怖心を与え てしまった申し訳ない気持ちの方がずっと大きく,それ以降,動物の足跡を見つけた ら,「逆方向」にたどって,彼らの生活を足跡の様子から読み取るよう,心がけていま す。  さて,昨晩,新たに雪が降ってしまったので,足跡がはっきりしないところも多 かったのですが,それにしても,ノウサギの足跡って,雪の表面に付いているって感 じで,雪の中にズボッと入っていないんですよね。  まあ,体重の少なさが幸いしていることもあるとは思いますが,それ以上に,接地 面積が広く,さらに深々とした毛がたくさん生えている後ろ足が「かんじき」や「ス ノーシュー」の役割を果たしているんだろうなあと思います。 ●草原にシュプールが!  焼山峠から乙女高原まで,ずっと車のわだちがありました。途中,コンピニおにぎ りのビニールが落ちていましたので,いつものようにゴミ拾いしたら,「製造年月日 が12月28日,賞味期限が29日」とありました。へー,ほんとに年末にここまで来てい た人がいるんだなあと,物好き(?)はぼく一人ではないことをあらためて確認しま した。  乙女の草原につくと,草原(というよりゲレンデ)の真ん中に,遠くからでも目立 つくらいの雪のジャンプが作ってありました。幾本かのスキーによるシュプールも描 かれています。きっとこの「プライベート・ゲレンデ」で,少人数でスキーを楽しん だ人たちがいるんでしょうね。林道は閉鎖のはずなんですが・・・。近づいてみた ら,このジャンプ台,高さが1.5mもありました。  草原のひなたで雪の深さを測ったら,40センチありました。日陰はもっと雪深いで しょうが,とてもラッセルする勇気はありませんでした。 ●どんぐりをくわえたカケス  帰り道,一羽のカケスが頭上を通過して,カラマツの枝に止まりました。どうも, なにかをくわえていそうです。さっそく双眼鏡で見ましたが,カラマツまで距離があ り,何をくわえているかよくわかりません。  ところが,ラッキーなことに,今回は「赤い鳥(ベニマシコやオオマシコ,冬に やってくる)」がいたらじっくり見たいなあと,フィールドスコープ(野鳥観察用の 望遠鏡。双眼鏡より倍率が高い)を持参していたので,さっそくリュックから出し て,手持ちで見ました。  カケスがくわえていたのは,どんぐり(たぶんミズナラ)でした。どんぐりが落ち てからかなり時間がたっているし,しかも,こんなに雪が積もっているのですから, 地面からどんぐりを拾ってきたとは考えにくいですよね。きっと秋のうちに貯蔵して おいたどんぐりを掘り返して,くわえてきたんだと思います。  彼(彼女?)はくわえてきたどんぐりを大切そうに抱えて(たぶん足指でおさえて いるんだと思うけど,遠くからだと,まるでおなかに抱えているように見えた),つ ついては,まわりを気にしてキョロキョロし,また,つついてはキョロキョロ・・・ を繰り返していました。 ●ヒミツ兵器  今回,すごく役立ったのが,「スパイク付きの長靴」。信州の雪国に行った時に, 靴屋さんにわざわざ寄って,買い求めたものです。これだと車によって踏み固められ た雪の上でもまったくすべるなく歩くことができました。  雪の上だと足元に気が取られてしまい,じっくりまわりを観察する余裕がないのが 普通ですが,今回はその心配がまったくなく,木の上の様子を眺めながら,歩くこと ができました。  このスパイク付き長靴,今ではぼくの近所の靴屋さんでも買い求めることができま す。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ○○○イベント紹介○○○   ■第2回乙女高原フォーラム■   「味わう」から「伝える」へ 〜新しい一歩の踏み出し方、あなたもなれるインタープリター(自然案内人)〜 インタープリターがいることで、地域に関心を持つ人が増える。 インタープリターがいることで、地域の自然や文化が見えてくる。 インタープリターがいることで、地域の自然や文化が守られる。 ・・・そんなインタープリターに,わたしもなりたい。 ・日時 2003年2月16日(日) 午後2:00−4:20 ・会場 牧丘町民文化ホール「はなかげホール」(牧丘町窪平) ・主催 乙女高原ファンクラブ,牧丘町,山梨県 ・参加費 無料 ・ゲスト:今井信五さん ・・・・・詳しいことは,前号のメールマガジン,またはホームページでの告知をお 読みください。 http://www.otomekougen.npo-jp.net/2003forum.html ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mailmagajin.html 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,330人にお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希望する 方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレス とお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。