□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第073号 2003.6.1. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ○○○乙女高原ファンクラブ 活動レポート○○○    乙女高原ボランティア2003 遊歩道づくり       ■2003年5月18日(日)■  ぼくは前日の土曜日から,ノラやまなし(自然観察指導員山梨県連絡会)の合宿形 式の研修会があって,参加できませんでした。そこで,ファンクラブ代表世話人の奥 山さんから文章をいただいて,ここに載せることになりました。奥山さん,ありがと うございました。   ●乙女高原の遊歩道ロープ貼りについて● 5月18日(日)午前9時頃から皆さん,集まり初め,集合時間の9時半には全員揃 いました。全部で30人以上の参加がありました。地域活性課長の司会進行で、古屋 代表世話人の挨拶の後,久保川さんから三つの班分けの説明があり10人位づつに分 かれていよいよ作業開始です。  新しい杭150本の取替えと追加を行い、新しいロープ13束を手際よく張り巡ら して午前11時半にはほぼ終了しました。第一班の林間が一部未完了でしたが、頑 張って昼までには全ての作業が完了しました。  まだ、新芽が出始めた高原には新しい杭とロープが良くわかります。早速、訪れた お客さんが4,5グループ、遊歩道の中を散策してました。  草原内遊歩道の「つつじコース」は,レンゲツツジがだいぶ大きくなり始めて,歩 道にはみ出してきました、来年はこの遊歩道を林間に移した方が良いと思います。ま た現地を見て皆さんで検討しましょう。  昼食後12人位が残り,新しくできた大窪山自然観察路を歩きました。  途中、ウサギ・シカなどのフンや足跡をみつけたり、カラマツの根元で見つけたギ ンリョウソウの写真を撮ったり、遊歩道を作る時掘り出された古い溶岩の様な岩石も 沢山ありました。山頂のシャクナゲはまだ2〜3個の花が咲き始めたばかりでした。  大窪山山頂から6人は戻り、あとの6人はその先の遊歩道を色々な発見をしながら 四季の広場まで下りました。途中ではカラマツとマツとツガとヒノキの枝を観察しま した。  (奥山さんの文章はここまで)  じつは研修会終了後,気になったので夕方,乙女まで行ってみました。そしたら, 張ったばかりの真新しいロープが輝いて見えました。張り具合もちょうどいいようで した。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ○○○乙女高原ファンクラブ 活動レポート○○○    乙女高原自然案内人養成講座2003 第2日目       ■2003年5月25日(日)■  おだやかな天気の中,乙女高原で行われました。第1日目は「ふもとの」町民総合 会館を会場に行われたので,この日に初めて乙女高原に「出会った」という受講者も いらっしゃいました。  まずグリーンロッジのホールで,ぼくが「自然の保護とは?」というタイトルで講 義をさせていただきました。自然保護の哲学と概論です。乙女高原で展開しているぼ くらの活動は自然保護活動です。ですから,案内人になる方たちには,自然保護の目 的や方法論についてのアウトラインだけでも知っていただかなくてはなりません。  環境倫理(世代内倫理,世代間倫理,生物間倫理),生態系(生産者,消費者,分 解者),生物多様性(遺伝子の多様性,種の多様性,生態系の多様性),自然の保存 ・保全・復元・・・と,自然保護の専門用語をたくさん使ってしまいましたが,いろ いろなたとえ話や事例も混ぜながらの説明だったので,アンケートを読むと,だいた いは分かっていただけたようでした。  本当は3時間いただいて講義したいところですが,せっかく乙女高原に来ているの ですから,できるだけ野外で活動する時間を確保したくて,1時間のダイジェスト版 でお話しました。 野外実習は宮原孝男さんと小松沢靖さんに,それぞれ植物の観察をお願いしました。 受講生を半分に分け,昼食をはさんでローテーションしました。  宮原さんのインタープリテーションは,植物たちと自分たちの生活がどのような結 びつきを持っていたのかという視点でした。「昔はこの草を刈ってきて,便所に入れ たんだよ。ウジ殺しの効果があってね(シシウド)」「炭焼きにはミズナラが一番適 しているけど,お茶用の炭には,あの木の方がいいだよ」など,きわめて具体的で, 興味深いものでした。しかも,先祖からずっと語り継がれてきた「生活の知恵」,自 分の体験を通しての「言葉」なので,とても実感がこもっているし,説得力のあるも のでした。  一方の小松沢さんは,植物の見分け方(葉の形,出方など)の基本や,植物たちの 生態など,乙女高原の植物の勉強をする,基本中の基本の話をしてくださいました。  「これはぼくが学生時代から使っている図鑑です」と,手作りのカバーをかけて大 事にされているんだけど,見るからに年代物という図鑑を片手に,植物をていねいに 教えてくださいました。シラカバ,ダケカンバ,ヤエガワカンバという,草原に小さ な翼付きのたねを飛ばして草原を森に変えてしまうという「カバノキ3兄弟」や湿地 に生えるバッコヤナギやドロノキなどの特徴や自然界での役割を教わりました。  植物の見分け方をどのように勉強すればいいか,その極意も教えてくださったんで すよ。  本当に有意義な一日でした。時間がたつのがあっという間。ぼく自身,もっともっ と講師の皆さんと一緒に乙女高原の中を歩いていたかったです。  次回は6月8日(日)。最終日です。申し込んでない方も,オブザーバーとして聴 講してみませんか? ・講義・・・乙女高原の歴史(古屋利雄さん 乙女高原ファンクラブ代表世話人) ・野外実習・・インタープリテーション(奥山永雄さん 乙女高原ファンクラブ代表 世話人)         乙女高原の動物(石原 誠 櫛形山森林科学館職員) ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■マルハナバチ調べ隊の活動がいよいよはじめます。2003年の最初の調査は6月 15日(日)。これを皮切りに全部で3回の調査を行う予定です。昨年,マルハナバチ 観察会でお世話になった国武さんがまた来てくださいます。マルハナバチばかりでな く,国武さんのステキな笑顔をまた見たい人も,ぜひ,参加してください! くわしくは,乙女高原メールマガジン068号か,以下のホームページを http://www.otomekougen.npo-jp.net/team_maruhana.pdf ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,350人にお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希望する 方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレス とお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。