□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第079号 2003.8.6.. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ 1.【報告】 7月27日 夏の自然観察会 案内人のレポート 2.【報告】 8月3−5日 マルハナバチ調査ボランティア 3.【募集】 8月17日 森林体験プログラム・・・木に名札をつけよう 4.【募集】 8月31日 夏の自然観察会 第2弾 5.【募集】 9月23日 マルハナバチ調査 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■     1.【報告】  ●7月27日 夏の自然観察会 案内人のレポート● ■片道120キロの案内人  (小田原の竹内時男さん)  乙女高原案内人としてのデビューとなりました。  我が班は小学生ばかりのちびっこ隊でした。自然発見ビンゴなるものをしながら歩 きました。こどもたちはマルハナバチよりりも花の方に関心があるようでしたが、み んなで、たくさんの発見してくれました。今度は家の人を連れてきて、乙女の自然を 伝えて欲しいものです。  一番心に残ったことは何かなと最後にたずねました。やはりブナ爺が多かったで す。  中学生の娘も連れて行きましたが、乙女高原のファンになってしまったそうです。  片道120キロの道のりですが、それだけの時間をかけて行くだけの価値を持つ乙女 高原です。また、来月か゛楽しみです。 ■ほとんどマンツーマンの観察会 (甲府の坂田英明さん)  申し訳ありませんが、私たちの班は初めての正式な自然観察会が無事終わった安堵 感からか,班としての反省会を実施しないまま帰ってしまいました。  3班が「正式に」案内した参加者は牧丘町の親子2組(合計4名)で何れも子ども さんが牧丘第一小学校に通っているとのことです。そのうち1名は5年生で、7月1 日の第一小学校自然教室に出席していたとのことでした。  「正式に」と書いた理由は、午前中の約1時間半ほど一般の大人5〜6名のグルー プを一緒に案内したからです。このグループは奥秩父登山の途中で、今日は大弛の小 屋に泊まる予定とのことでした。  そんなわけで、一般参加者が一緒の時間帯を除き、殆どマンツーマンに近い案内 だったわけで,自分も充分観察できて有意義な観察会を過ごせました。特に午後から は案内人の谷沢さんが加わったので、「案内人3名に案内される人4名」と贅沢な? 観察会を過ごしました。  加藤さんが持ってきた透明の容器はマルハナバチを一次捕獲するのには非常に便利 でミヤママルハナバチや、トラマルハナバチを容器に入れて観察もできましたし、オ オマルハナバチのオスとナガマルハナバチも見かけましたが,いまだ識別には自信が ありません。  午後のブナじいは想像通り人気が高く、われわれの班では幹を何人の手で囲めるか 実施したところ4名でした。ブナじいの少し北に下ってみると,またまた鹿らしい足 跡が幾つも残って居りましたので写真を撮りました。  それや、これやで時間はあっと云う間に過ぎ去り有意義な一日であったことを報告 します。 ところで自然観察会に関してですが、今回のような本格的な一日コースと1回が2時 間程度の半日コース(午前の部、午後の部)などがあっても良いような気がしますが 皆さん如何でしょうか。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【報告】  ●8月3−5日 マルハナバチ調査ボランティア●  東京大学大学院 生物多様性科学研究室の国武陽子さんが乙女高原をフィールド に,マルハナバチとオオバギボウシとのつながりについて調査・研究していらっしゃ ることはすでに紹介しました。このたび,国武さんから「調査を手伝って!」という SOSが届きました。ファンクラブの奥山永雄さんが取りまとめ役になってくださり, ボランティア調査員を募集。平日でしたが,ファンクラブの奥山さん,小笠原さん, 加々美さん,坂田さん,植原が参加しました。以下,奥山さんのメールをもとに,植 原が書き加えた調査レポートです。 ☆調査内容 @ビデオでの撮影  オオバギボウシが咲いている場所を5箇所選び(「パッチ」と呼びます)(最高で 2キロ離れています),それぞれに一人を貼り付けました。担当者はそれぞれのパッ チで5株のオオバギボウシを選び,それぞれの株に咲いている花を45分ずつ録画し ました。1回目が朝6時15分から7時。15分間でビデオカメラを移動させ,2回目は 朝7時15分から8時,・・・。といった具合です。11時で撮影終了です。 Aマルハナバチ・ストーカー調査  ビデオで録画している間,そのパッチに目を光らせ,マルハナバチを発見したら, その行動を追いかけ,フィールドノートに記録します。  「お,マルハナバチが来たぞ。オオバギボウシの花に止まって,中に入っていった ぞ。トラマルハナバチだな。1,2,3,4・・・4秒入っていたぞ。  (同じ株の)隣の花に入ったぞ。1,2,・・・これには2秒入っていたぞ。出て 行くときには,おしべの先を足でバタバタさせ,花粉集めもしたようだぞ。  お,少し飛んで・・・・,隣の株のオオバギボウシの花に入ったぞ。1,2,3・ ・・3秒入っていたぞ。  また,飛んで,今度はホタルブクロの花に入ったぞ。そしたら,・・・調査エリア から出て行ったぞ」 ・・・というハチがいたとして,それをこのように記録していたら,たいへんです。 ですから,フィールドノートには, 「トラ 4,2花→3→ホタルブクロ→out」 と書くようにします。 Bその他 ・パッチ内のオオバギボウシ間の距離を測定 ・国武さんは,極細のガラス管を使って,オオバギボウシの花から蜜を採取し,記録 していました。 ☆奥山さんのコメント(調査しての気づき・感想・課題など) @今回の観察で色々なマルハナバチの習性がわかりました。  ・ギボウシに訪れるのは主に「トラマルハナバチ」  ・クガイソウに訪れるのは主に「ミヤママルハナバチ」  ・シモツケやアザミには複数のハチやアブなど A観察の方法が色々有る事がわかりました。  ・マルハナバチの種類  ・花粉を取っているか  ・ミツをすっているか  ・移動距離はどれ位か  ・何秒間いたのか  ・花粉を沢山つけているか  ・ミヤママルハナバチは乙女には多いが他の所ではいるのか(甘利山、櫛形山・・ など)   B今後はファンクラブでも同様な観察を行って,私達の観察記録を作りたいと思いま す。 Cマルハナバチは成虫になって二週間という短い命にもかかわらず自分達の為に、ミ ツや花粉集めを朝早くから、夕方まで休むことなく働き、ハチが訪れた花達はミツを 提供する代わりに受粉を手助けしてもらい、また次の種が出来て子孫が繁栄する。こ んな繰り返しによって、ギボウシやクガイソウ等が乙女高原に咲きつづけている事が わかりました。 D国武さんは乙女高原終了後、塩山市一ノ瀬高原でも同じ様な調査をするそうで、皆 様へのメールは8月の終わり頃届けられる様です。また、学術論文の方へも乙女高原 ファンクラブの活動とマルハナバチの取り組みを掲載して頂けるそうです。  以上マルハナバチ調査についての奥山永雄さんによる取りまとめでした。  で,ウエハラはどうだったかというと・・・  マルハナバチ調査,とってもとってもおもしろかったです。  自然観察で大事なことの一つに「ジッと観よう」というのがありますが,ある場所 の自然を5時間もジッと観る経験というのは,そうできるものではありません。  そう何回もやりたいとは思わないけど,とてもいい経験になりました。  乙女に行って,オオバギボウシの花を見ても,歩きながら観るのでは,ハチが来て いるシーンなんて,そんなに観られるものではありません。ですから,「こんなに虫 に来てもらえなくて,花粉がちゃんと運ばれるんだろうか」と心配になってしまいま す。でも,5時間も観ていると,逆に「こんなに何回も同じ花にハチが来て,蜜は足 りているんだろうか?」ということが心配になりました。  こんな機会を提供してくださった国武さん,ありがとうございました。ぜひ,ま た,こういう機会をつくってください。(マルハナバチでなくてもいいです。研究者 は国武さんがいいけど,でも,国武さんでなくてもいいです。乙女をフィールドに 「自然のしくみ」を研究したいというのであれば,それは「乙女の自然を守る」にも つながります。ぜひ,乙女高原という「生態学研究のためのフィールド」をお広めく ださい)  また,奥山さん,メーリングリストでの呼びかけ等,とりまとめとコーディネー ション,ありがとうございました。今後,奥山さんのことは「(マルハナバチ調査) 隊長」と呼ばせていただきます。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     3.【募集】  ●8月17日 森林体験プログラム・・・木に名札をつけよう●      2003年8月17日(日)  乙女高原の遊歩道沿いにある木の名前や特徴を学習しながら,みんなで名札を作っ て,木につけます。  午前9時半から午後2時ころまで。集合は乙女高原グリーンロッジ。少雨決行(結 構)。持ち物は帽子,筆記用具,雨具,弁当(乙女高原のまわりにはお店どころか自 動販売機もありません),飲み物  ■問い合わせ・申し込みは  牧丘町役場地域活性課 商工観光係   〒404-8550 (山梨県東山梨郡牧丘町窪平350)     電話 0553-35-3111(内線144 )ファックス 0553-35-3733    E-mail  kanko@town.makioka.yamanashi.jp   ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐    4.【募集】  ●8月31日 夏の自然観察会 第2弾●  −−乙女高原案内人といっしょに,乙女の自然を満喫しよう!      1回目 2003年7月27日(日)・・・終了      2回目 2003年8月31日(日)・・・募集中  午前9時半から午後3時ころまで。集合は乙女高原グリーンロッジ。少雨決行(結 構)。参加費100円。持ち物は帽子,筆記用具,雨具,弁当(乙女高原のまわりには お店どころか自動販売機もありません),飲み物,その他(図鑑やルーペなどの観察 用具があると便利です)  ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局   牧丘町役場地域活性課乙女高原係   〒404-8550 (山梨県東山梨郡牧丘町窪平350)     電話 0553-35-3111(内線141 )ファックス 0553-35-3733    E-mail  otome@town.makioka.yamanashi.jp    ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     5.【募集】  ●9月23日 マルハナバチ調査●  草原の中の遊歩道をゆっくり歩きながら,見られたマルハナバチの種類や,ハチが 何をしていたかを記録します。国武陽子さんをナビゲーター(水先案内人)としてお迎 えします。ハチの見分け方や調査方法等をていねいに教えていただけます。 ●調査日   @6月15日・日・・・・中止   A7月27日・日・・・・終了   B9月23日・祝・・・・募集中 ●毎回,午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定しています。 ●集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ●ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人。対象は小学校4年生以上ですが,小さ なお子さん連れの「隊員」も歓迎します。 ●日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 牧丘町役場地域活性課乙女高原係   〒404-8550 (山梨県東山梨郡牧丘町窪平350)     電話 0553-35-3111(内線141 )ファックス 0553-35-3733    E-mail  otome@town.makioka.yamanashi.jp   ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,359人にお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希望する 方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレス とお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。