□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第082号 2003.9.16. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【活動報告】 8月31日の観察会・・・雨に濡れても NEW! 2.【観察報告】 9月14日の乙女高原・・・巨大ミーちゃんに遭遇! NEW! 3.【情報提供】 ヒョウモンエダシャクについて     4.【募集】 9月23日 マルハナバチ調査     5.【募集】 10月26日 土の横顔を見てみよう! ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●明日(9月17日)は乙女高原ファンクラブの世話人会開催日です。午後7時30分から 牧丘町総合会館2階 談話室です。ぜひ,おいでください。 ●NACS-J(財)日本自然保護協会主催の第340回自然観察指導員講習会(山梨)が,11月 28日(金)−30日(日)2泊3日で行われます。会場は愛宕山少年自然の家。参加費は, NACS-J会員が2万円,非会員は2万5千円です。問い合わせ・申し込みは直接NACS-J へ。自然保護を目的とした自然観察会はどうあるべきか,野外実習と講義を通して学 びます。講師は乙女高原案内人養成講座でもお世話になった今井さんと,青森で自然 観察会をしている小関さんです。開催は11月ですが,申し込みは10月20日から31日ま で限定です。ご注意を!!!  なお,申し込んだ方は,ぜひ,植原までご一報ください。  NACS−Jの自然観察指導員を紹介するホームページは・・・ http://www.nacsj.or.jp/event/shidoin/shidoin-index.html ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【活動報告】  ●8月31日の観察会・・・雨に濡れても●  7月の観察会は乙女高原案内人の「一般公開デビュー」になったものの,テーマは マルハナバチで,国武さんというナビゲーターがいらっしゃいました。ですから,8 月31日の観察会は,まさに乙女高原案内人が計画し,乙女高原案内人が運営する,記 念すべき第1回目の観察会でした。  案内人+スタッフで,主催者側がなんと17人もいたんですよ! 参加者だって45人 ! まさに大所帯の観察会となりました。 ●午前中は4つの班に分かれ,それぞれ渋滞しないようにコースを決め,歩きながら 夏の終わりのお花たちと,そのお花たちを訪れるちょうちょたちを中心に観察しよう と,下見の際の打ち合わせで決めました。  乙女の遊歩道を歩くのですから,列が長くなってしまいましたが,スタッフが多 かったため,一つの班に2−3人を張り付かせることができたので,あまり問題には なりませんでした。一つの班が自然にいくつかの小グループに分かれ,それぞれに案 内人やスタッフがついている・・・って感じでした。  途中からパラパラと雨が降ってきたので,ちょっと早めに草原を下ってきました。 ●昼食はロッジの中でとっていただきました。天気が回復してきたようなので,ぼく は何人かの方と一緒に地面に大きなレジャーシートを敷いて,そこで昼食を食べまし た。晴れ間も出てきたので,午後の観察が楽しみになりました。 ●午後はテーマ別の観察です。下見の際,案内人で話し合って,次のようなテーマ別 のグループを作り,参加者は自分の好みのグループに入って観察してもらうことにし ました。 ア)ゲーム/ビンゴ グループ  ビンゴや自然観察ゲームをする。 イ)富士ビュー グループ 富士山がとてもきれいに見える場所まで行く。参加者の 希望が一番多かった。 ウ)スケッチ グループ 草原の中でスケッチをする。 エ)花を極めたいグループ 草原に咲くお花たちのつっこんだ解説をする。 オ)マルハナバチの調査グループ どんな花にどんなマルハナバチがきているかを調 査する。 カ)ブラブラ グループ お散歩をブラブラする。  テーマ別に分かれてもらい,午後の部はスムーズに始まったのですが・・・,なん と,またもやの雨!しかも豪雨! まさかあんなに天気が回復したのに,また雨が降 ろうとは予測しておらず,雨具を持っていない人もいらっしゃいました。ずぶ濡れに なりながら帰ってきた方もいました。  しかたがないので,簡単に終わりの会をし,解散しました。 ●乙女高原案内人の皆さんにとって,この急な雨は(いい意味での)試練となりまし た。観察会終了後,真摯な態度で反省会をしている案内人の皆さんの姿勢がとても印 象的で,胸が熱くなりました。こんな態度でいる限り,乙女高原案内人はどんどん進 化し,レベルアップするだろうなあと頼もしく思いました。観察会,本当にご苦労様 でした。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【観察報告】  ●9月14日の乙女高原・・・巨大ミーちゃんに遭遇!●  前夜,コウモリと鳴く虫の観察会をやっていて帰宅が遅かったもんで,眠かったに は眠かったのですが,起きて外をみると,「これでもか!」というくらいのいい天気 ! いてもたってもいられなくなり,乙女に向かいました。  乙女高原は,マツムシソウ,シラヤマギク,ゴマナ,アキノキリンソウ,タムラソ ウなどの秋のお花たちが競い合うように咲いていました。茎にひれひれのあるセイタ カトウヒレンや,下向きの巨大アザミとでもいいたくなるハバヤマボクチ,トリカブ トも咲き始めていました。  本当に空が高く見えます。もう秋ですね。朝の日差しはだいぶ斜めからなので, 木々の陰が長く見えます。 ●今日のマルハナバチ情報  23日にマルハナバチ調査イベントが控えているので,マルハナバチの様子を下調べ しておきたいと思っていました(・・・ほんとは,乙女に行った時はいつでもマルハナバ チが気になっているのですが・・・)。  そこで,本格的なものではないのですが,他のいろいろなものを観察かながらライ ンセンサスをし,マルハナバチの行動と来ている花をチェックしました。まとめる と,以下のようになります。   【凡 例】  ○=蜜を吸っていた個体  ◎=花粉を集めていた個体  ●=蜜も吸いながら,花粉も集めていた個体 ア)オオマルハナバチ(オーちゃん) ・アキノキリンソウ ○◎◎ ・ハバヤマボクチ ○○◎◎◎◎◎  ・セイタカトウヒレン ○○○○○ ・ノハラアザミ ◎ ・マツムシソウ ◎ ・タムラソウ ○ イ)ミヤママルハナバチ(ミーちゃん) ・ハバヤマボクチ ○○◎  ※○○○○○ ・ノハラアザミ ○ ウ)トラマルハナバチ(トラちゃん) ・ハバヤマボクチ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○◎◎◎ エ)ナガマルハナバチ ・トリカブト ○ ・・・ということで,まとめると, ■4種類49個体のマルハナバチに出会うことができました。 ■朝の早い時間帯(8時代)にはオオマルハナバチが多かったのですが,10時代になる と,圧倒的にトラちゃんが多くなりました。 ■ミーちゃんの※印は,巨大なミーちゃんです。毛の色といい,毛並みの感じとい い,ミーちゃんには違いないのですが,デカいんです。例えて言うなら,ミーちゃん をネコ(の大きさ)とすると,トラちゃんはイヌくらいです。ところが,巨大ミー ちゃんはトラちゃんより大きく,トラくらいはありそうです(変なたとえだなあ・・ ・)。きっとミーちゃんの女王様に違いありません。23日の観察会には,こんなマル ハナバチとも出会えそうです。お楽しみに。 ■トラちゃんはハバヤマボクチにしか来ていませんでした。 ■オーちゃんはいろいろな花に来ていました。マルハナバチの中では,一番バリエー ションが多そうです。 ■花の中の一番人気は,なんといってもハバヤマボクチ。この花には,たくさんのミ ツバチも訪れていました。そういえば,アザミが咲いている時期にはアザミによく来 ますよね。でも・・・,アザミによく似ているのに,なんでタムラソウにはほとんど 来ないんだろう??? ●やっぱり出た!  こんなに天気がよくて,遠くの空をみると入道雲まで見えるんだから,あいつが出 てこないはずはない! と確信していましたが,やはりでました。  「ピュー」という鋭い声が空から降ってきたので,見上げて姿を探してみると,2 羽の猛禽が気持ちよさそうに輪をかいています。双眼鏡で見てみると,ノスリでし た。輪をかきながら高く昇っていき,やがて北東の方角に消えていきました。10時41 分のことでした。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     3.【情報提供】   ●ヒョウモンエダシャクについて●  前号で,ヒョウモンエダシャクという,幼虫がレンゲツツジを食べちゃうガを紹介 しましたが,さっそくお二人の方からメールで情報をお寄せいただきました。お二人 とも乙女と似たような草原の保全に取り組んでいる方です。やっぱり共通点があるん ですね。 ●甘利山(韮崎市)の小林さんから  ヒョウモンエダシャクは甘利にも今年大発生して、シャクトリムシのとき花も葉も 食われてレンゲツツジは丸裸になって問題となっていました。あまりにも多量なので しまいにはウイルスが発生して黒くなり、触ると解けている状態となっていました。  このように何年か前も大発生していましたが、これは周期的なのでしょうか。 (甘利山倶楽部) ●霧ヶ峰(長野県)の三井さんから  やっぱりいましたか、ヒョウモンエダシャク。実は霧ヶ峰にもたくさん出たんで す。なんだろうと思って、センターの蝶の標本を調べたり、図鑑を調べたりしたんで すが同定できなかったんです。  ところが甘利山の小林さんにお会いした時に「甘利山にこんなのが今年多くて・ ・」といってヒョウモンエダシャクを教えていただいたんです。  甘利山もそうですが、霧ヶ峰でも一部のレンゲツツジが幼虫に喰われて丸坊主にな りました。  ヒョウモンエダシャクがこのように大発生したのは今年の気候のせいなのか?と考 えています。私の後輩は調査中のレンゲツツジの株を丸刈りにされ、修論がかけない ・・と泣いていました。(長野県霧ヶ峰自然保護センター) ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     4.【募集】  ●9月23日 マルハナバチ調査●  草原の中の遊歩道をゆっくり歩きながら,見られたマルハナバチの種類や,ハチが 何をしていたかを記録します。国武陽子さんをナビゲーター(水先案内人)としてお迎 えします。ハチの見分け方や調査方法等をていねいに教えていただけます。 ●調査日   @6月15日・日・・・・中止   A7月27日・日・・・・終了   B9月23日・祝・・・・募集中 ●午前10時から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定しています。 ●集合は乙女高原グリーンロッジ。雨の場合は中止します。 ●ボランティアの調査隊員・・・募集定員は20人。対象は小学校4年生以上ですが,小さ なお子さん連れの「隊員」も歓迎します。 ●日当・交通費は支給されませんが,ファンクラブから保険加入の費用を出します。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原ファンクラブ事務局 牧丘町役場地域活性課乙女高原係   〒404-8550 (山梨県東山梨郡牧丘町窪平350)     電話 0553-35-3111(内線141 )ファックス 0553-35-3733    E-mail  otome@town.makioka.yamanashi.jp     ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     5.【募集】  ●10月26日 土の横顔を見てみよう!●  植物にとってなくてはならないもの、それは土です。わたしたちにとってもかけが えのない土。しかし、その実体は知らない人が多いのが現状です。土ってなあに?土 はどうやってできるの?土の働きは?このような疑問にせまります。土の観察の仕方 を知りたい!土の秘密を知りたい!実験が好き!自然が好き!皆さん、是非参加して 下さい!これを機会に土壌の博士になろう!! ●主催 筑波大学東照雄研究者グループ ●共催 乙女高原ファンクラブ ●日時 平成15年10月26日(日曜日) 10時〜15時 ●場所 乙女高原グリーンロッジ前集合 ●プログラム(雨天決行) 10:00     集合 10:00〜10:30 土のお話(土壌のイメージや、土と土壌の違いなど、盛りだくさ ん。) 10:30〜12:00 土の横顔を見る(普段上から見ている土を、横からみて、土壌の観察 の仕方やポイントを知る。そして、実際に土壌を触りながら、五感を使って、土壌を 調べてみる。) 12:00〜13:00 昼食 13:00〜14:30 実験(午前中に観察した土壌を用いて土壌の機能実験を行なう。) 14:30〜15:00 まとめ・アンケート(今日覚えた内容を復習し、土壌とは何かを再確 認する。また、アンケートを記入してもらう。) ●対象:子ども(小学生〜高校生)15人(つきそいの方もご一緒にどうぞ) ●参加費用・持ち物:100円(保険料)・お弁当、飲み物、筆記用具、雨具、防寒 具。 ●問い合わせ先:筑波大学応用生物化学系 田村憲司(電話:029-853-7201、 FAX :0298-53-4605、E-mail:tamura@agbi.tsukuba.ac.jp) ●申し込み先:乙女高原ファンクラブ事務局(電話:0553-35-3111、FAX: 0553-35-3733、E-mail:otome@town.makioka.yamanashi.jp) ●申し込み方法:申し込みは電話、FAXまたはE-mailにて、氏名・住所・電話番号・ E-mailを明記の上、お申し込み下さい。(当日参加も可能です)。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,364人にお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は希望する 方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレス とお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。