□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第083号 2003.9.28. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【活動報告】 9月23日 マルハナバチ調査 NEW! 2.【活動報告】(投稿) 障害のある友人と乙女で自然観察    3.【募集】 10月26日 土の横顔を見てみよう! NEW! 4.【募集】 11月23日 第4回 乙女高原の草原を守る! ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●乙女高原ファンクラブの次回世話人会は10月8日(火)の午後7時30分から牧丘 町総合会館2階 談話室です。ぜひ,おいでください。 ●長野県の霧が峰で10月11日〜13日に「第6回全国草原シンポジウム・サミッ トin霧ヶ峰」が行われます。メイン会場は諏訪市文化センターで,メインイベントは 2日目。その前後日にプレ・アフターイベントが行われます。詳しくは,以下のホーム ページを。 http://homepage2.nifty.com/kiri-net/symzenkoku.html ●県民コミュニティカレッジの一環としてシンポジウム「人のつながりをどうつくる か」が11月8日(土)14:45〜16:15,県立女子短期大学新館大講義室で行われま す。パネラーの一人として植原が登壇し,乙女高原ファンクラブにおける人のネット ワークづくりについて実践報告します。  パネラーは植原のほかに,小池とし子さん(ワーカーズコレクティヴ パクぱ く)、八代静枝さん(山梨県県民室長)。コーディネイターは箕浦一哉さん(県立女 子短大)です。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【活動報告】  ●9月23日 マルハナバチ調査・・・男子オーちゃんがいっぱい●  9月前半は真夏のような暑さ。それが台風15号がきてからというもの,天気が悪 く,最高気温は一気に10度もさがる始末。調査日である23日も天気がどうなるか危ぶ まれましたが,幸運にも乙女高原は秋の日差しに恵まれました。  とはいえ,朝は本当に冷え込んでいて,フリースの上着を着ていても,寒さが身に しみるほど。吐く息も白く見えました。おまけに霧が昇ってきて・・・。  調査の下見に草原を歩いてみましたが,マルハナバチが一匹もいない!  きっとナビゲーターの国武さん,ハラハラドキドキだったんじゃないかなあ。 ●参加者は20名ほど。朝のうちは天気も悪かったので,ロッジ内でマルハナバチの勉 強会。ハチの生態,見分け方と特徴などを国武さんからレクチャーしていただきまし た。  天気もよくなってきたので,途中から外に出て,マルハナバチを探しました。  オーちゃん(オオマルハナバチ)がアキノキリンソウに,トラちゃん(トラマルハナ バチ)がハバヤマボクチに,ミーちゃん(ミヤママルハナバチ)が同じくハバヤマボ クチに来ている姿などを見ることができました。参加された皆さんも,だんだん見分 け方が分かってきたようでした。 ●昼食をはさんで午後からは,マルハナバチ待ち伏せ調査をおこないました。草花を 一株決めて,その前にどっかと陣取り,15分間,じっと見つめ,その間にどんなマル ハナバチが来て,何をするかを記録しようというものです。  ぼくはアキノキリンソウに決めて,じっと待っていました。15分間に3頭のオオマ ルハナバチが来て,蜜を吸っていました。  8月下旬には,オオマルハナバチがアキノキリンソウに来たとしても,蜜を吸うこ とはなく,まるで掃除機の先端のようにクルクルと動き回って花粉を集めていまし た。そのことと合わせて考えてみると,アキノキリンソウの蜜の量はそんなに多くな く,したがって,8月下旬のまだ他の花がたくさんあるころには(あまり)見向きも せず,9月下旬になり,他の花が少なくなってきたので,アキノキリンソウの少ない 蜜でも大切な食糧となってきたのかなあと思いました。 ●今回のマルハナバチ調査での個人的な収穫は,オス蜂の見分け方が分かったことで す。図鑑で見たり,話を聞いたりはしていましたが,現場主義/実物主義のぼくとし ては,やっぱり「生きている」「実物」で確かめない限りは「分かった」とは思えま せん。  女王については,今年の春,実物をじっくり見ることができました。コマルハナバ チにしても,オオマルハナバチにしても,女王はじつにバカでかいです。  また,コマルハナバチのオスについては,色がメスとはまったく違うので,すぐに それとわかりました。でも・・・その他のオス蜂については自信がありませんでし た。  マルハナバチのおなかの先端をよく見ると,働き蜂はとんがった感じがします。働 きバチはメスですから,針を持っているからです。もともと針は産卵管の変化したも のだそうです。ですから,メスである働き蜂は持っていますが,オス蜂は持っていま せん。針を持たないオス蜂のおしりの先は平べったい感じがします。ここで見分ける のだそうです。  国武さんのおかげで,「この蜂は・・・おしりが平べったいからオスに違いない」 と見分けられるようにはなりました。が,しかし,「この蜂はオスだから,刺すはず がない」と,素手で捕まえようと思うほどの確信はまだありません。 ●今年は,6月15日,7月27日,9月23日と,3回のマルハナバチ調査日を設定してみま した。1回目は春の女王を,2回目は盛夏の働き蜂を,3回目は秋のオス蜂と新女王を 観察できるようにと設定したのですが,1回目をもう少し遅く,3回目をもう少し早く したほうがよかったと思いました。来年度の課題です。  来年度の課題といえば,マルハナバチ調査員を募集すると,「マルハナバチなんて 聞いたこともない」という人から,マルハナバチの観察を何回も経験した人まで,そ のレベルの差が非常に大きいということがあります。調査イベントを開催すると,ど うしても,レベルの低い方に合わせざるを得ないので,なかなか調査が進みません。  そこで,乙女高原のマルハナバチについて必要最小限のことをマスターした方を 『乙女高原マルハナバチ・マスター』として認定して調査票をお渡しし,自分のご都 合のいい時間にマルハナバチの調査をしていただき,その結果を報告していただくよ うにしたらどうかという案が浮上しています。  乙女高原のマルハナバチについての必要最小限の知識と技能とは,次のようなこと です。   1乙女高原に生息するマルハナバチ(5−6種類)の見分け方   2乙女高原でマルハナバチが来そうな花の見分け方   3ラインセンサス調査方法   4待ち伏せ調査方法  『上級マルハナバチ・マスター』になると,さらに「女王蜂・働き蜂・オス蜂の見 分け方」が付け加えられます。  こんな案を考えておりますが,皆さんのお考えをお聞かせください。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【活動報告】(投稿)  ●障害のある友人と乙女高原で小さな自然観察会●           小笠原 恭子さん(乙女高原案内人)  9月14日、日曜日、乙女高原に友人2人と行き、ミニ観察会をしてきました。友 人は乙女高原はもちろん、山にも足を運んだことがないとのことでしたので誘ってみ ました。友人のIさんは病気の後遺症で足が少し不自由です。Iさんの友人のKさん は視覚障害をもっています。でも、二人とも積極的でバイタリティーにあふれていま す。私の誘いにも「行きたい!」と二つ返事で、すぐ実行することになりました。  天気は快晴。青空に白い雲、日差しは暑く汗ばむほどですが、風が心地よいすがす がしいお天気でした。よいお天気の連休中でもあり、訪れる人は途切れることなく, ご家族連れと思われる少人数のグループがそれぞれに静かな秋の高原を楽しんでいま した。  昼食後、私、Iさん、Kさんの順で手をつなぎ列になりながら草原コースの遊歩道 をゆっくり歩いていきました。つまずきそうなところは「木の根っこがあるよ」など と声をかけながらいきました。  草花に触れて、感触や香りを楽しんでもらいたいと思いマツムシソウの花や実の 形、あざみの花や葉のトゲトゲ、ヤマハハコの花のカサカサ、ハバヤマボクチの痛い トゲトゲ、ツリガネニンジンの花の香り、ハンゴンソウの葉の形や香り、ヤマラッ キョウの葉の香り、ヤマナラシ(山鳴らし)の音など,たびたび立ち止まってはみん なで触ったり、においを嗅いだり、音を聞いたりとゆっくりと観察しました。鋭いハ バヤマボクチのトゲの痛さやヤマラッキョウの強烈な臭いには驚きの声を上げ、楽し みました。  また、上にあがって見える山々、高原の風景、空の色、雲の様子をIさんがKさん に話し伝えてくれました。  私たちが普段何気なく歩いていた遊歩道もIさん、Kさんはたいへんだったと思い ます。しかし、乙女高原の魅力を体で味わってもらえたのではないかと思います。 「今日はよかったね、全部よかった」のKさんの感想はみんなの感想です。私は一緒 に歩くことにより今まで気がつかなかったことを知らせてもらいました。乙女高原の 自然に感謝したいと思います。  自然観察にハンディーのあるなしは大きな問題ではないと思いました。人それぞれ 感じ方は千差万別、いろいろあっていいと思うし、あるのが当たり前だと思います。 一緒に寄り添い歩き、乙女高原の魅力に浸り、楽しむ‥、楽しさが2倍にも3倍にも なるのではないかと思いました。  今回、特に気をつけたのは怪我をしないための配慮です。普段何気なく歩いていた 遊歩道を視覚障害のある方と歩いてみると露出した木の根や足場の悪い箇所などが多 いこともわかりました。しかし、この自然の姿に触れてもらうことが自然観察だと思 いました。初めての慣れない坂道で「足が痛くなりそう‥」と言いながらもいい汗を かき、爽やかな風に吹かれるしあわせ。こういう経験は乙女高原だからできることだ と思いました。3人で楽しい経験をさせていただきました。  疲れた体を癒すために帰りには鼓川温泉に入り、温泉も堪能しました。 ※小笠原さん,素敵な原稿をありがとうございます。ぼく(ら)の自然観察会のモッ トーの一つが「自然観察,いつでも,どこでも,だれとでも」。「だれとでも」観察 会をすることで,「だれにでも」自然の大切さを伝えることができるし,「だれから でも」自然の感じ方や捉え方を教わることができます。(ウエ) ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     3.【募集】  ●10月26日 土の横顔を見てみよう!●  植物にとってなくてはならないもの、それは土です。わたしたちにとってもかけが えのない土。しかし、その実体は知らない人が多いのが現状です。土ってなあに?土 はどうやってできるの?土の働きは?このような疑問にせまります。土の観察の仕方 を知りたい!土の秘密を知りたい!実験が好き!自然が好き!皆さん、是非参加して 下さい!これを機会に土壌の博士になろう!! ●主催 筑波大学東照雄研究者グループ ●共催 乙女高原ファンクラブ ●日時 平成15年10月26日(日曜日) 10時〜15時 ●場所 乙女高原グリーンロッジ前集合 ●プログラム(雨天決行) 10:00     集合 10:00〜10:30 土のお話(土壌のイメージや、土と土壌の違いなど、盛りだくさ ん。) 10:30〜12:00 土の横顔を見る(普段上から見ている土を、横からみて、土壌の観察 の仕方やポイントを知る。そして、実際に土壌を触りながら、五感を使って、土壌を 調べてみる。) 12:00〜13:00 昼食 13:00〜14:30 実験(午前中に観察した土壌を用いて土壌の機能実験を行なう。) 14:30〜15:00 まとめ・アンケート(今日覚えた内容を復習し、土壌とは何かを再確 認する。また、アンケートを記入してもらう。) ●対象:子ども(小学生〜高校生)15人(つきそいの方もご一緒にどうぞ) ●参加費用・持ち物:100円(保険料)・お弁当、飲み物、筆記用具、雨具、防寒 具。 ●問い合わせ先:筑波大学応用生物化学系 田村憲司(電話:029-853-7201、 FAX :0298-53-4605、E-mail:tamura@agbi.tsukuba.ac.jp) ●申し込み先:乙女高原ファンクラブ事務局(電話:0553-35-3111、FAX: 0553-35-3733、E-mail:otome@town.makioka.yamanashi.jp) ●申し込み方法:申し込みは電話、FAXまたはE-mailにて、氏名・住所・電話番号・ E-mailを明記の上、お申し込み下さい。(当日参加も可能です)。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     4.【募集】  ●11月23日 第4回 乙女高原の草原を守る!●  全国からボランティアを募集しての草原の草刈りも,今回で4回目です。  みんなで草刈りをして,乙女高原の草原を守り,育てていきましょう。  草刈り以外にも活動メニューがあります。ご友人を誘って,あるいは,ご家族で, ぜひ,おいでください。 ●実施日 11月23日(日・勤労感謝の日)少雨決行 ●午前9時半から昼食をはさんで午後2時ころまでを予定しています。 ●集合は乙女高原グリーンロッジ。 ●活動メニュー  ・草原の草取り  ・遊歩道のロープ回収  ・草原内のごみ拾い  ・湿地のごみあげ(昔捨てられたごみが,湿地にたまっています)  ・キッズ・ボランティア(子どもたち,集まれ!) ●持ち物 弁当,飲み物,軍手,雨具,ぼうし,防寒具   (お持ちの方は)かま,なたなどの道具 ●参加費 一人100円 ●キッズ・ボランティアについて  乙女高原「裏山」の「ブナのじいさん」は,山の尾根に生えているため,土が流れ やすく,根が浮いてきてしまっています。ただでさえ高齢で,枯れかけてキノコが生 えている大枝まであるほどですから,根が浮いてしまうダメージはとても大きなもの だと考えられます。ブナじいに少しでも元気になってもらうために,じいの根本に落 ち葉を集めます。  この作業をボランティアでしてくれる子どもたちを募集します。対象は一応,小中 学生ですが,保護者の方が付き添っていただけるなら,それより小さなお子さんの参 加も大歓迎します。 ■問い合わせ・申し込みは・・・乙女高原の草刈りイベント係  牧丘町役場地域活性課内   〒404-8550 (山梨県東山梨郡牧丘町窪平350)     電話 0553-35-3111(内線141 )ファックス 0553-35-3733    E-mail  otome@town.makioka.yamanashi.jp     ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ●(再掲)NACS-J(財)日本自然保護協会主催の第340回自然観察指導員講習会(山梨) が,11月28日(金)−30日(日)2泊3日に行われます。会場は愛宕山少年自然の家。参加 費は,NACS-J会員が2万円,非会員は2万5千円です。問い合わせ・申し込みは直接 NACS-Jへ。自然保護を目的とした自然観察会はどうあるべきか,野外実習と講義を通 して学びます。講師は乙女高原案内人養成講座でもお世話になった今井さんと,青森 で自然観察会をしている小関さんです。開催は11月ですが,申し込みは10月20日から 31日まで限定です。ご注意を!!!  なお,申し込んだ方は,ぜひ,植原までご一報ください。  NACS−Jの自然観察指導員を紹介するホームページは・・・ http://www.nacsj.or.jp/event/shidoin/shidoin-index.html ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・  mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,366人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。 以上。