□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□    乙女高原ファンクラブ 公認  乙女高原メールマガジン 第097号 2004.3.28. 発行者:植原 彰 (乙女高原のある町・牧丘町在住) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・   ▲▼ も く じ ▼▲ NEW! 0.【ニュースニュース】 NEW! 1.【報告】 2004.3.14.乙女高原ファンクラブ 平成15年度定期総会 NEW! 2.【報告】 2004.3.14.座談会・・・ゲスト水上博史さん(柳平在住)     3.【募集】 第2期乙女高原案内人養成講座 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   0.【ニュースニュース】 ●@昨日のメルマにヤマアカガエルの話を書いたところ,さっそく小淵沢の佐久間さ んより「ヤマアカガエルの産卵を昼間に見たのですね。うらやましいです」という メールをいただきました。「時間と気温は?」という質問もいただきました。観察し た時間は14時ごろから1時間弱です。・・・じつは気温と水温についてはホントに 「しまった!」と思っています。デイパックの中にデジタルの温度計を入れていたの ですが,「お,もうこんな時間だ。早く草原の写真を撮って,道が凍らないうちに帰 らなきゃ」と急いでしまい,温度を測るのを忘れていたのです。まったくもって,め んぼくない。 ●A乙女高原の話題ではないのですが,今日3月28日,南アルプス市で行われた自然 観察会に参加してきました。旧甲西町を流れる滝沢川がフィールド。手で簡単に割れ る石あり,ハトやカモが何者かに食べられた跡あり,カワセミが何度となく飛んでき ては止ってポーズをとってくれたりと,とても楽しい観察会でした。この滝沢川,以 前はすごい天井川で,なんと川の下に道路が通っていたそうです。びっくり!  この観察会の主催者のお一人が,第2期乙女高原案内人養成講座で地形・地質の講 師をお願いした時田 恵さんです。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     1.【報告】  ●乙女高原ファンクラブ 平成15年度定期総会●  3月14日,午後2時より牧丘町の中牧多目的集会施設で定期総会が行われました。30 名ほどが実際に来てくださり,数十名の方が委任状を出してくださっていましたか ら,過半数出席で,総会が成立しました。  総会は奥山永雄さん(代表世話人)の総合司会で始まり,古屋利雄さん(代表世話 人)のあいさつ,植原(代表世話人)の座長による議事が行われました。事務局の提 案は久保川恵里さんがしてくださいました。  平成15年度活動報告および会計報告・会計監査報告,平成16年度活動計画および予 算案について提案・検討され,原案通りと決まりました。平成16年度の活動計画につ いては,すでにメルマ095号でお知らせしました。  次のような意見が出されました。箇条書きしておきます。 ●いよいよ市町村合併まで秒読みになってきた。新市において,乙女高原をどう保全 していくのか,市への要望もしていかなくてはならない。 ●いろいろな活動計画があるが,会員へのお知らせをしているのか?  →その都度お知らせはしていないが,会報に情報を載せている。総会だけは特別 で,それ用のお知らせを出している。 ●巨大な鉄塔があるが,あれに遠くからでも見えるような番号を付けてもらうよう要 望したらどうか? 例えば事故等が起きた時の目印になると思う。 ●町からの補助も少なくなり,運営が厳しくなる。出費をできるだけ押さえたい。 ●企業等から寄付がいただけないものか? ●今日のような催しをする場合,会場のどこかに募金箱を置くようにしたらどうか。  その他の項で,世話人の追加立候補と承認が行われました。坂田英明さん,加藤信 子さん,小笠原恭子さん,小林 茂さん,小林直樹さんが新たに世話人に立候補さ れ,承認されました。新しい世話人の皆さん、よろしくおねがいします。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     2.【報告】  ●座談会・・・ゲスト水上博史さん(柳平在住)●  総会終了後,ファンクラブ世話人で,柳平在住の水上さんをゲストに,座談会が開 催されました。水上さんから開拓集落である柳平の歴史について熱のこもったお話が あり,20分の予定がなんと1時間に!! 聞いている方々も水上さんの話に思わず引 き込まれてしまい,自然に意見を言ったり,質問したりと,とてもなごやかな雰囲気 で会が進められました。この会も,進行は奥山さんが行ってくださいました。また, 水上さんが用意してくださった貴重な昔の写真を,奥山さんがパソコンを使って大写 しにしてくださいました。   以下,水上さんのお話の中身を箇条書きにしてみました。 ●柳平から乙女高原向かって進むと,トンネルをくぐり,大きな橋を渡る。橋の左下 を見ると道が見えるが,それが旧道。道の左側に金峰泉という鉱泉宿があった。金峰 泉の,道を隔てた反対側は貯水池になっていて,昭和30年代にはボートを浮かべてい た。 ●柳平の分校の横の道は,昔はトロッコの軌道(レール)が通っていた。トロッコは 朝,馬に引かせて登っていき,帰りは惰性で下った。トロッコには木材を積み,杣口 まで運んで,そこからはトラックに載せた。昔は県有林から樹齢300年とも言われる ツガやモミを切り出すことができた。水上さんたちがトロッコに載せてもらうような ことはなかった。 ●柳平に最初に入植したのは8戸だったが,5戸離農して3戸になってしまった。そ れから1戸入ったが,また出て行ってしまい,また,1戸入植し,今は4戸が生活し ている。  小学生は、今は1人(5年生)だが,来年度(平成16年度)は2人(1年生と6年 生)となり,その後は1人となってしまう。その1人が卒業したら,もう小学生はい なくなってしまう。 ●夏は高原野菜,冬は炭焼きをしていた。  そのうち,林道が開通するというので,肉牛を飼い始めた。  そして,昭和40年代にはホルスタイン種に変え,牛乳の生産を始めた。一軒が5 頭も飼えば十分やっていけるだろうという計算だった。ところが,初めてだったので 牛の生理がよく分からず,クローバー系統の牧草をまいたら,牛が中毒死してしまっ た。下手をすると,1年間に3頭も死んでしまった。当時,牛一頭が20万円もした ので,これでは生活が成り立たない。  そこで,昭和45年には共同経営という形にした。それでも,冬になると餌がなく なるなど,経営はたいへんだった。 ●分校の校庭は,人力で切り開き,平らにしたものだ。分校では自分(=水上さん) のお母さんが小学生から中学生までを教えてくれた。1年に5,6回しか本校には行 かなかった。  柳平の子は,高校以上に行くなら,麓に下りて下宿生活をしなければならなかった が,水上兄弟は中学生から麓で下宿生活をしていた。杣口にある親戚の庭にささやか な小屋を建てさせてもらい,そこに兄弟で住んだ。食事のしたくはお姉ちゃんがやっ てくれた。  休みに家に帰るのが待ち遠しかった。たいへんだったが,7.5キロの道のりを歩 いて帰省した。 ●今と違って,開墾作業は人力に頼っていたので,とてもたいへんだった。ただし, 水には困らなかった。いい水がたくさん出るので,どこからでも引いてこれた。  また,電気は早くに来た。日本電化という会社で電力線を引いてくれた。  「柳平」という地名の由来は,この地に柳がたくさん生えていたからであろう。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐     3.【募集】  ●第2期乙女高原案内人養成講座●  以下は概略の紹介です。詳しくは http://www.otomekougen.npo-jp.net/2004_interpreter.html 〇主催:乙女高原ファンクラブ 〇期日と会場  第1回 4月18日(日) 牧丘町総合会館 牧丘町窪平(文化ホールの近く)  第2回 5月23日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原)  第3回 6月6日(日) 乙女高原グリーンロッジ 牧丘町北原(乙女高原) 〇定員:30名で,先着順。   申し込みの受け付けは3月1日午前10時から始めます。 〇費用:講習会費用は3回分合計で1000円。  登録する際にはさらに登録料2,000円が必要。 ------------------------‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ご意見/ご感想/情報はこちらに・・・ mailto:xxxxxx@j-gate.net バックナンバーをご覧になりたかったら・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/mail_mag/ 乙女高原.ファンクラブのホームページは・・・・・ http://www.otomekougen.npo-jp.net/ 「ウエちゃんの乙女高原自然観察記」は・・・  http://www.otomekougen.npo-jp.net/observ/observ_top.htm ※この号は,392人にBCCでお送りしています。「乙女高原メールマガジン」は 希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら, アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。  お互いに顔の見えるような関係の中でメール配信したいので,あえて自動配信の メールマガジン用ホームページ等は利用しておりません。 以上。