イタドリは乙女高原ではどこにでも生えている,ごくありふれた雑草です。
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6月22日,なんとなく一株のイタドリを見ていて「?」と思いました。
ところどころ,イタドリの枝が垂れ下がり,しおれているのです。
そのときは「誰かがイタズラして茎を折ったのかなあ」と思いました。
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ところが,草原の中を歩きながら,それとなく見てみると,それこそ,たくさん,
しかも,遊歩道沿い以外の場所でも見つかります。しかも,中には,ごていねいにも
葉と茎を合わせて,葉巻のように巻いてあるものもあります。「これはイタズラじゃ
ないぞ」と思いました。
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2つの写真(前出の2枚)をよーく見てください。違う株を撮ったはずなのに,同
じ虫が写っていませんか?虹色に輝く,宝石のような小さな虫です。よく見ると,
首(口?)が長くて,とてもユーモラスな姿をしています。
もう少しクローズアップした写真がこれです。
どうも,イタドリの茎を折ったのも,丸めたのもこの虫のしわざのようです。図鑑
で調べると,詳しい名前まではわかりませんでしたが,ハマキチョッキリの仲間とわ
かりました.名前の順序は逆ですが,葉を「チョッキリ」切って,巻くんだから,名
前そのまんまの虫だなあと思います。
この虫,葉や茎を巻いて,いったいどうするのかと思ったら,中に卵を産むんだそ
うです。この葉巻は自分の子どもへの「家兼食料」の誕生プレゼントだったんです。
そうやって,いろいろなイタドリを観察しているうちに,こんな虫も見つけました。
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イタドリの葉と比べて,本当に小さな小さな虫であることがわ
かると思いますが,その小さな虫が葉を切り取って,丸めていたのです。さっきのが
葉巻なら,今度のはロールキャベツです。
虫がそのロールキャベツに抱きついているのがわかりますか?
ハマキチョッキリと同じく,このロールキャベツは自分の子どもへの誕生プレゼン
トになるのでしょう。
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またまた面白くなって,いろんなイタドリを観察していたら,まさにイタドリの葉
を切っているまっ最中の虫まで見つけました。ずっと見ていたら,葉を巻く様子も観
察できたでしょうね。
ほかにもイタドリにはいろいろな虫が来ていましたよ。
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