file No. 0304
Date 2003/06/15,21
タイトル レンゲツツジとマルハナバチ 〜2003年6月15・21日の観察記〜


6月中旬といえば,乙女高原がレンゲツツジの炎で焼き尽くされる季節です。本当に 黄緑色の草原に,真っ赤なじゅうたんをしいたような景観になります。
レンゲツツジに訪れていたマルハナバチを観察しました。

まずはおしりだけオレンジ色のコマルハナバチです。


花の奥のほうまで入っていって,ゆっくり蜜を吸っていました。このハチは, 次から次へとレンゲツツジの花を訪れるのですが,かならず,花の奥へと進み, 蜜を吸っていました。


一方,同じコマルハナバチとはいえ,このハチは花の中に入っていくことはせず, 入り口止まりです。レンゲツツジのおしべの先に,ホバリングしながら止まり, どうも花粉を集めているようでした。さっきのハチが蜜ばかりで,今度のハチは 花粉ばかりでした。かくも役割分担がはっきりしているのかと感心しました。


極めつけはこの写真。おしべの先に口(大あご)と前足でつかまり,ぶら下がり ながら,中足と後ろ足を「スリスリ」しはじめました。どうも,集めた花粉を整理し, 後ろ足の外側にある「花粉ポケット」にちゃんとしまっていたようです。



コマルハナバチの次は,オオマルハナバチです。レンゲツツジの花に蜜を吸いに 来ていました。



オオマルハナバチというくらいですから,大きいには大きいのですが,ぼくの 知っているオオマルハナバチより大きく見えました。女王様でしょうか?



そういえば,この日,近くのカラマツ林の中で,地面すれすれをジクザクに飛び, 時々,地面に降りては土の様子を探っていたり,穴があったら入ったりしている オオマルハナバチを2匹,見ました。これは,そのうちの一匹が入って,すぐに 出てきてしまった穴です。
オオマルハナバチの女王様が巣にする場所を探していたのでしょうか?



そうそう。この日(6月21日)は,不思議なマルハナバチに出会いました。 背格好といい,毛深いところといい,マルハナバチには違いないと思うのですが, 全身レモン色なのです。触角の感じもなんか違います。
なにより,こんなふうに葉っぱの上に無防備に(?)止まっているマルハナバチの 姿なんて,初めて見ました。あの働き者のマルハナバチが,こんな所で油を売って いるとは!
 これって,マルハナバチの雄バチなのでしょうか?

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