file No. 0307
Date 2003/8/28
タイトル 乙女高原 チョウ図鑑


8月後半になると,乙女高原でたくさんのチョウを目にすることができます。 近づいて写真を撮ろうと思っても,逃げてしまうので,思うような写真が 撮れません。それでもまあまあ撮れた13種類のちょうの写真をお見せします。
何冊かの図鑑を広げて「これかな? でも,こっちにも似ているし・・・」と だいぶ苦労して名前を調べました。
間違いがありましたら,ぜひ教えてください。


アサギマダラ
「ウエちゃんの・・・」の一つ前のファイルがこのチョウの特集号です。 図鑑には「幼虫はイケマの葉を食べる」とありますが,乙女高原にも イケマはあります。乙女高原でも繁殖しているのかな?

キベリタテハ
「黄色い」「縁(へり)」があるので,黄縁タテハです。キベリタテハに 印象が似ていて,黄色い縁のないルリタテハもいます。

サカハチチョウ
羽根の白い筋が「逆さまの」「八の字」に見えるので逆八チョウです。 シシウドの花に数頭が群れていました。この写真はたぶん「夏型 (・・・ということは春型もあるんです。年に2回発生するんだそうです)」 のオスです。

ヒオドシチョウ
歩き回って,一休みしていたら,ぼくの腕に止りました。ぼくの汗が お目当てだったんだと思います。

クジャクチョウ
羽根の模様が本当にきれいで,ゾクッときますよ。こんなに見事な グラデーションは見たことがありません。ぜひ,写真をクリックして 拡大してご覧ください。でも・・・羽根の裏は,ほとんど真っ黒で, こんなに地味なんですよね。

キアゲハ
ニンジンの葉っぱに黒と緑の細かい縞模様のいもむしがいて, つっつくと,くさーい匂いのするオレンジ色の角を出し・・・ なんて経験,ありませんか?そのいもむしがキアゲハの幼虫です (パセリでも見かけたなあ)。乙女ではシシウドについていることが あります。
また,乙女ではキアゲハ(成虫)というとコオニユリです。キアゲハの 羽根にコオニユリの花粉がついているのがわかりますか?チョウは 長いストロー状の口を持っているので,花の花粉を運ばないで,蜜だけ ちゃっかりもらうこともできます。花にとっては蜜泥棒です。ところが, 花も負けてはいません。コオニユリは下向きの花を咲かせ,蜜を吸う ときに,どうしてもおしべやめしべにチョウがしがみつかなきゃならない ようにしています。しかも,おしべの先の花粉袋(「葯(やく)」と いいます)が自由に動いて,チョウの羽根にぺったり付くようになって います。おまけに花粉がネバネバしていて,羽根に付きやすいように なっています。

カラスアゲハ(ミヤマカラスアゲハ?)
カラスアゲハなのかミヤマカラスアゲハなのか分かりません。緑色に 輝く細かいスパンコールを黒いドレスにちりばめた・・・って感じの, 大きく,派手なチョウです。目の前をヒラヒラ飛んでいると,思わず 「おー」という歓声をあげてしまいます。

ヒョウモンチョウ(の仲間)
羽根が豹柄なのでヒョウモン(豹紋)チョウです。乙女高原で, ほんとうにたくさん見かけます。ギンボシヒョウモン,ミドリヒョウモン, ヒョウモンチョウなど,いろいろなヒョウモンチョウがいるようですが, 見分け方がイマイチよく分かりません。

??ミドリシジミ
この金属光沢を見てください。見つけたときには,本当に背筋に電気が 通りました。こんなに美しいチョウがいるんだ! 見つけたのは7月19日の お昼ころ。林の近くのススキの葉の上で,このように羽根を広げていました。 ミドリシジミの仲間であることは確かなのですが,名前がわかりません。 どなたか教えてください。
「シジミ」チョウというくらいですから,とってもちっちゃなチョウですよ。

スジボソヤマキチョウ
春先,色あせて,ボロボロになった羽根でフワフワ飛んでいるこのチョウを見たことが何度もあります。乙女高原のような厳しい自然の中で,よく冬を越したもんだと,なんかとても感動してしまいました。

ヒメアカタテハ
アカタテハによく似ていますが,幼虫の食べる草は全然違います。 ヒメアカタテハはハハコグサなどを食べるそうです。

アカタテハ
ときどき見ます。カラムシなどの葉を巻いて巣を作り,その中で カラムシの葉を食べながら大きくなります。葉の巻き方がなかなか おもしろくて,どう見ても「巣に換気口をつけてるよなあ」と思える 巣がいくつかありました。

セセリチョウの仲間
チョウにしては胴体がデブいし,羽根が小さくて三角形で,ぼくは このチョウを見るとスペースシャトルをイメージしてしまいます。ガと 間違える人がいますが,一応,チョウの仲間です・・・とはいえ, 「ガ」と「チョウ」って,じつはボーダレス(境界線がない,または, はっきりしていない)なんですけどね。

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