ぼくが配信元になっている乙女高原メールマガジン160号に書いたもののビジュアル版です。
ぼくが勝手に「岩の谷」と名付けた場所は,そま口に入って1.7キロほどの所です。
道路の脇からすぐに「岩の谷」が始まっています。
また,道路からも,なにやら怪しげな木々がいっぱい見えます。
写真中央の木,どう見ても岩の上に乗っかっているように見えるでしょ?
一本ずつ,木に近づいて写真を撮ると・・・どの木もチョー個性的な顔立ちをしています。
この木を見ていると,なんだか宇宙から来た怪獣に「待った! ここから先は通さんぞ!!」と言われている
ような気になりました。
木々はほんとに個性的です。しばらくは,そんな木々のオンパレードをお楽しみあれ。
驚かされるのはそんな個性的な姿ばかりでなく,その生き様です。
例えば,これらの写真を見てください。
岩の上に木が乗っかっているのが分かりますか?
岩があったからこそ,木が落ちることなく成長できたし,また,岩にとっても,木が支えてくれるからこそ,
崩れることなくここにこうして居られるんだろうなと思いました。
とはいえ,木が大きくなるためには非常に不安定な場所です。そんなところで育ったので,こんなに
個性派ぞろいなのかなと思いました。とはいえ,やっぱり倒れてしまった木もありました。見てみると,
根は下に突き刺さっているというより,横に広がっていて,まるで吸盤です。こんなんでよく巨体を
支えていたなと思います。
個性派といえば,この木もすごいですよ。よく見てください。いったいどんな人生があったというのでしょうか?
帰りがけに,こんな光景も目にしました。
これだけつる(たぶん,フジ)を身にまとったら,さぞかし重たいでしょうね。
ところで,さきほどから,これらの木々が自然に成長してきたような書き方をしましたが,もしかしたら,
炭焼きのために途中から太い枝や幹が伐られ,それがこぶ状になった可能性があることを書き添えておきます。
こんな悪条件のところですから,木こりさんたちが木に配慮し,根元から伐るのでなく,もっと上で
伐ったのかもしれません。
白神山地で,こんな形のブナの木を見たことがあります。「ブナのあがりこ」と呼ぶそうです。
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