2003年6月29日


アヤメの花が満開といった感じでした。10年前と比べ,
アヤメはかなり少なくなったと思います。
アヤメはもともと湿地性の草花。乙女高原は乾燥化して
いるのでしょうか?


アヤメの花にマルハナバチ(これはミヤママルハナバチ
でしょうか)が来て,忙しく花の蜜を吸っていました。
とっても働き者で,わき目もふらずに花から花へと
飛び回っているので,写真を撮るのが大変です。


草原で,ヒョロヒョロっと伸びた先にかたまって花を
咲かせている野草を発見。ヤマハタザオです。
よく見ると花びらが4枚で,なんとなくナズナ
(ぺんぺんぐさ)に似ています。


草原を見ると,なんとなく色が違ったり,雰囲気が
違ったりしているパーツが組み合わさったジグソー
パズルのような気がしませんか?画面左のちょっと
目立つ黄緑はヤマドリゼンマイ,中央の青っぽい緑は
ハンゴンソウの群落です。いわば草花の「なわばり」です。


乙女へ行く途中の林道で,アスファルトにちょうちょが
集まっている姿を見かけました。そこだけアスファルト
の色が変わっています。湿っているように見えました。
どうも,そこには何か獣の糞があったようで,近くに
そのかけらがありました。集まっているのは,
ヤマキマダラヒカゲというちょうです。


駐車場下の湿地,小さな木橋を渡るあたりに,たくさんの
小さなちょうちょというか,ガのような虫がひらひらと
飛んでいました。草の頭をなでるようにゆっくり
飛んでいて,ほとんど止りません。ですから,写真を
撮るのに苦労しました。ねばって撮った写真がこれ。
ヨツメトビケラというそうです。幼虫は川の中で,
まるでミノムシみたいにまわりの小石を糸で貼り
あわせた小さな筒の中に入っています。