草刈りを行うのは毎年,初冬。草はもうたねを熟し,地上部を枯らせてしまっています。 ですから,根でも抜かれない限り,草刈り程度では痛くもかゆくもありません。
ところが,草原の中に進入してきた若木たちはどうでしょう?
草刈りとはいえ,草原内に生えている若木も一緒に刈ってしまいます。 これは木にとっては致命傷です。
初冬の草刈りは,草にはダメージがなく,遷移を進めようとしている木には致命的。 つまり,草刈りが木だけを排除するように働き,乙女高原は草原の姿をずっと保ってきたということです。